JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

テレビの黄金時代 / 小林信彦

2010-02-04 21:37:23 | 


とても若いころ、大好きだった植草甚一のことが、今になってとても気になり、図書館で祖植草のことを書いた評伝を借りました。
その本を受け取りに行くと、(ネットで予約)この本が返却棚にあり、あわせて借りてきました。
小林信彦の小説も、実は処分した中にありました。この本はTV番組放送が始まった1953年からのTV文化が開花していく流れを評伝したもの、植草甚一の評伝と二つ並べて読んだら面白そうな気がしました。

二つの本にはそれぞれ年譜が着いていて、植草は生まれた1908年から亡くなる1979年(年譜は1982年まで、そしてこちらのTVのは1953年から1973年までです。
植草甚一の評伝「したくないことはしない」津野海太郎著は植草の生い立ち、青春時代を主に書いていますから、年譜にすると1920年代から1950年代が主になり、TV黄金の1953年以降と多くは平行しません。
しかしここに私が(monaka)が入ってくるととても私自身は面白い。
植草甚一を大好きで、本をたくさん集めていた時代は1969年から1975年までのことです。
そして「TVの黄金時代」の年賦で私が記憶に残るTV番組は年代を入れるとこのようになりました。(スタート年)

1959年 「おとなの漫画」「ザ・ヒットパレード」「ローハイド」
1960年 「ララミー牧場」
1961年 「夢であいましょう」「シャボン玉ホリデー」
1962年 「てなもんや三度笠」
1963年 「鉄腕アトム」「三匹の侍」
1964年 「ダニー・ケイ・ショー」
1965年 「11PM」
1966年 「アンディ・ウィリアムス・ショー」
1967年 「ザ・モンキーズ」

などがあります。これ以後1969年にはコント55号があったり、「8時だよ!全員集合」などが続くのですが、あまり見なくなっています。
丁度この年から植草甚一の年譜につながっていくのです。


青年の好みの変化が連なったといえばそれまでですが、図書館で丁度同じ時にこの2冊を手に入れるということ、そしてそれが一連なりであることを教えられること、音楽でも良くあるのですが、シンクロニシティ(意味のある偶然)を感じてしまいます。

「光子の窓」や「シャボン玉ホリデー」などそれを書いていた作家などの話、登場人物がその後の都知事2人とか、永六輔、前田武彦、坂本九懐かしい人が出るので楽しく読むことが出来ます。
残念ながらドリフターズとか、コント55号の時代になると、だんだんとテレビと離れていったので、この本の後半はスルーになりました。

ここで書かれている時代の後、植草甚一に繋がるのでした。


そんなことで植草の本のなくなった今、散歩の途中でいろいろと面白いことを考える植草氏の文体に、郷愁を覚えるのであります。
JAZZを聴く途中にほかの事に考えが飛ぶmonakaは是非あの文体もあじわいたく、探してみることにしました。




コメント
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