JAZZ最中

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三匹の侍 carnet de routes / ROMANO,SCLAIS,TEXIER

2010-02-06 23:03:01 | 聞いてますCDおすすめ


アルド・ロマーノ、ルイ・スクラヴィス、アンリ・テキシェの3人は1990年と1993年にアフリカの地を廻り、その後そこで演奏した曲を録音して1995年にリリースしました。
そのとき廻らなかった地方を再び廻った後に録音したのがこの第2弾、1997年の発売です。
プロデュースはLABEL BLEU、物つくりに思想と意思の強さ感じます。
この3人の現在は、まだまだ元気の怪人、ロマーノさん大編成のオリジナル曲集、エリック・レニーニなんかがピアノを弾いている新しいアルバム「Origine」につい先日であったばかりです。
スクラヴィスは高瀬 アキさんと組んで昨年日本ツアーしたり、「YOKOHAMA」というアルバム出したりしているし。テキシェさんも「Love Songs Reflections」というアルバムを出してます。
2004年にはこのアルバムの延長線みたいにこんなアルバムもありました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060704

2曲目、ここではソプラノサックス、これが強い音で上手い。
3曲目、ロマーノがしっかりたたくと、テキシェのベースが太くて重い、重厚な4ビートです。
4曲目ロマーノがドドンドドンと叩いて、割り切ったようでかっこいい、日本にも石川晶というアフリカンなリズム叩く人がいました。
スクラヴィスがワールドな情念みたいなものをもっているし、テキシェもその感じ。
このアルバム4番目の参加者としてGuy Le Querrecという人が、アフリカを廻った3人の演奏風景を写真にとって、それが小さな本となって付いています。
これを見ていて(じゃないけど、最近読んだほんがあるから)思い出しました。
1963年から1969年にかけてフジテレビ系で放映された、『三匹の侍』というのドラマがありました。
それぞれの思惑で味方になったり敵だったり、やがて絆が出来る素浪人三人。
三船敏郎の映画「椿三十郎」のような豪快な立ち回りを見せ芝左近に丹波哲郎。
着流しスタイルの、ニヒルで女好きの桔梗鋭之助に平幹二郎。
槍の使い手桜京十郎に長門勇。
途中で丹波哲郎から加藤剛の橘一之進に変わりました。
諸国を放浪して弱き助ける3人は画期的なサムライドラマでしたが、ミュージシャン3人もアフリカ諸国を廻ってこっちは弱きを助けたかどうか、驚きを与えたことは間違いありません。
知らない方が多いと思うのでなんですが、タフガイ丹波がトラヴィス、ニヒル平がテキシェ、おとぼけ長門がロマーノにイメージするとっピッタリでこの妄想気に入りました。
5曲目、哀愁あるクラリネットに太いベース、とても好きですこの感じ、ロマーノの曲で、この感じ幾つかロマーノにあります。
6曲目、クラヴィスのクラリネットが爆発して情念が渦巻きます。

旅からもどってフランスで録音していること大正解で、ラベル・ブルーの芸術性、アフリカの土着性、どさまわり見たいな演芸性と3人の情念一体となって、なんとも素敵なアルバムでありました。

そういえば1963年にはディズニー映画『三匹荒野を行く』っていうのもありました。


LE QUERREC / ROMANO,SCLAIS,TEXIER

Aldo Romano batterie
Louis Sclavis clarinette,saxophone soprano
Henri Texier contrebasse
Guy Le Querrec leica

1. Standing Ovation
2. Vol
3. Daoulagad
4. Bororo Dance
5. Annobon
6. Petits Lits Blancs
7. Flash Mmoire
8. Korokoro
9. Entrave
コメント (1)
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