どうもおどろしい、鬼太郎に出てくる目玉おやじが何人もいるようなイメージの題になってしまいました。
実際1曲目、小曽根さんなんかは・・・失礼イメージが重なりました。
この一曲目が素晴らしいピアノの響き、私小曽根さんは得意のほうでなく、最新のショパンを弾いている作品で見直したのですが、このソロ2007年アルバム「Fall in Love,Again」のときの未発表曲(6曲目も)だそうですが、感じていた甘さもなく1曲目から驚きました。
2曲目はコリアとE・ゴメス、P・モチアンの2010年ブルーノート・NYでのライブ、曲が“WALTZ FOR DEBBY”ですから、これが目玉ということなのでしょうか。
モチアン、ゴメスがみそなのでしょうか、エバンスの演奏を充分知っているからこそ面白いと思える演奏、ただしゴメスの音はアンプ音があってちょっと。
3曲目は私の目玉、ハクエイ・キム、ダークに始めて、オリジナルのようなイントロ・コーラスから杉本さんのベース・ソロ、ゴメスよりずっと・・・。
一瞬みたいなテーマの後は又ハクエイ節、きちんと主張できました。
4曲目も余り得意でない山中千尋さんが“HERE'S THAT RAINY DAY”をソロ、こちらもよりスローに弾いて個性を出しています。後半のアーシーな感じがここも目玉です。
5曲目は存在自体が目玉かもの大西純子・トリオ、強力なリズムをバックに、迫力満点、私はこうゆうのが好きです。
6曲目に小曽根さんにもどって、“NARDIS”というおいしい曲で、やはり良い響きです。
ノートから(それ以外の情報からも)読み取れることまとめると、ハクエイは4月4日大西さんが2月で東京の同じスタジオ、山中さんは3月にNY、で小曽根産は2007年4月23日から26日でNY、コリアと1曲参加のHiromiは既にリリースさてているアルバムからでブルーノートTokyoの2007年、そしてもう一つの違いは、小曾根さん、大西さん、コリア&Hitomiのピアノ調律をこれは小沼さんという方で、ハクエイはいつもの辻さんです。
こうやってしつこく書いたのもそれぞれにピアノの響きも音もちがうからで、アルバムとしてはオムニバスということを理解して聞いたほうが良いでしょう。
7曲目は既にリリースされているので、これは目玉にはなりません。
8曲目は大西さんの“YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC”フェイド・アウトに入るソロがまた素晴らしい。
9曲目がハクエイで、今年の5月11日御茶ノ水ナルでのライブでは“イスラエル”に続けてこの曲で、非常に緊張感の高い演奏でした。
10曲目は山中さんの演奏で、いくつ目玉があったのか、オムニバス形式ですが、きちんと主張と個性があるアルバムでした。
Waltz for Bill EVANS / PIANIST
小曽根 真-piano(01.06)
Chick Corea-piano/Eddie Gomez-bass/Paul Motian-drums(02)
ハクエイ・キム-piano/杉本智和-bass/大槻“KALTA”英宣-drums(03.09)
山中千尋-piano(04.10)
大西順子-piano/Reginald Veal-bass/Gregory Hutchinson-drums(05.08)
Chick Corea & Hiromi(07)
1.HOW MY HEART SINGS
2.WALTZ FOR DEBBY
3.ISRAEL
4.HERE'S THAT RAINY DAY
5.NEVER LET ME GO
6.NARDIS
7.VERY EARLY
8.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
9.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?
10.I SHOULD CARE