大変人気のあるレーベルcriss crossまでなかなか手がまわらないので、Danny Grissttを聴いたことがありませんでした。そうしたら新しいアルバムをblog仲間のsuzuckさんに狙い撃ちされて、あわててショップにいきましたところこれがない。ネットで頼んだらすぐ入手できて、それが10日前、その後いろんなことがあって、やっと結論です。
1曲目、出だしアメリカのピアニストと思えない情緒をたたえたラインとハーモニーに、このピアノ個性ありと思います。繊細に刻むドラムスが小気味良い。
2曲目もグリセットの曲、淡い曲調がつづいて、ここではベース・ソロ、このはアメリカ人のべーす、グルセットのピアノ・タッチはきちんと個性があり、ラース・ヤンセンをソフトにしたように感じます。
3曲目はショパン、いつも弾いているものをJAZZにしたのでしょうか、ベース・ソロががんばって、その後のピアノ、ドラムスのバースが粋になってきます。
4曲目はスタンダードを実に美しく、右手のタッチの感覚と左手のハーモニーの感覚が見事にマッチしているのです。
5曲目、オリジナルの淡さに形をつかみづらいところはありますが、フレージングのセンスに強烈さを秘めているのを感じます。
6曲目、一層淡いハレルの曲、ベースが強くビートを刻まない7曲目のペイトンの曲も淡く始まります。ここらへんがとらえどころがない感じもあり、最初の印象ははっきりとしないなだったのです。1週間ぐらい何度か聴いて、そんな印象かと今日もう一度きいたのが、この記事になりました。セレモニーが済んで、その後仕切らなければいけない仕事も無事結論つけて、平穏な日がここ昨日から訪れれば、霞がとれたようにラインがはっきりとしてきました。
ペイトンの曲後半は結構熱いバースでありましたので、最期の曲はクール・ダウン、なんとも心和む曲でした。
このピアニスト、とても良いと思うので、現役ピアニスト100人に加えたいと思っています。
この前の作品のジャッキー・テラソンのアルバムなどは交換対象になりますが、でもテラソンはテラソンでそんなことないと思っています。
ですから少し静観しながら、でも百人にはいて欲しい人ですね。
STRIDE / DANNY GRISSETT
Danny Grissett (p)
Vinente Archer (b)
Marcus Gilmore (ds)
Recorded at Systems Two Recording Studios, Brooklyn, N.Y. January 17, 2011
1.Stride
2.Viennese Summer
3.Etude Opus 10: No.6 In E-Flat Minor
4.Two Sleepy People
5.Close Quarters
6.Scene
7.It Takes Two To Know One
8.Some Other Time