ジェフリー・キーザーが参加している新しいアルバムをネットで発見して手に入れました。
このStorm/Nocturnesという名のグループは、2001年にグループ名をタイトルにしたアルバム、2003年には“Rising Tide”というアルバムを出していて、これが3枚目、saxのティム・ガーランドがプロデュースを務めていますので、そちらの思い入れがつよいのでしょうが、ロックとキーザーはロックのグループでも一緒しているので、とても気が合うのでしょう。
ベース、ドラムス抜きの変則なグループです。
1曲目、オーボエに近い音のメロディは結構クラシカルなながれで、室内楽を思わせます。乱れのないホーンはそのようなひびきですが、キーザーのピアノは逆にセンシティブ、こちらはJAZZ色が強い、ただしジャジーでない、そこにロックがはいて3者の緊張と調和が綴られます。
3曲目、ベース、ドラムスレスのこのチャレンジ、ピアニストとして楽しいけれど、複雑な楽器間の兼ね合いは大変とキーザーは書いています。最初はリズム入りのセプテットで始まった活動がこの形になったのですから、ある選択があったのでしょう。
聴いているこちらはベース音もドラムスも頭の中で聴いていますから、ない楽器が聞こえてくる良い演奏の証明です。
ソプラノ・サックスからヴァイブと素晴らしいソロが続きます。ジョー・ロックは大好きなG・バートンの後継者といって良いと思います。
どうしてドラムスがいないんだなどと考えずに、バートンとコリアのデュオをガーランドが連れてきたという考えれば、その事はまんざらでもありませんし、実際現在もつづくコリアたちのデュオより迫力があるように思います。
4曲目、ピーンと張った心象光景をピアノとヴァイブで、深く表現しますが、じつはここでは低く伸びるアルコは入ってもいい。
5曲目はヴァイブとピアノのデュオ。
一つ一つの曲は、作曲者がインスピレーションの内容を短文にまとめています。
そして、そこにフォトグラフが付いていて、もちろんスピーカーからはその音楽がながれているわけで、私blogに写真をはって、駄文をかいてとしていますが、写真と文までつけられては、こりゃかないません。
6曲目、ここではテナーですが、この人どのリードを吹いてもまるでミスせずに同じようにうまいです。
貼られた写真は文章の場所なのでしょうが、スナップともおもえない上質なできで、プロの技なのでしょうね、愚痴ってもしょうがない、トータルのアルバムの美しさを確かのものにするものなので、ここに内ジャケ写真とあわせて貼り付けますのでお楽しみください。
中のジャケ写真
1曲目~3曲目
4曲目~7曲目
8曲目~10曲目
“VIA”Storms/Nocturnes
Storms/Nocturnes is:
Tim Garland (tenor & soprano saxophone, bass clarinet)
Joe Locke (vibes)
Geoffrey Keezer (piano)
1. Tiger Lilly's DIY Paradise
2. Her Sanctuary
3. Ripertoli
4. Lake Of Weathers
5. Daly Avenue
6. Snowfall In Central Park
2. Ambleside Nights
8. A Big Wavy Thing
9. Infinite Blue
10. Miramar