TINGVALL TRIOの新しいアルバムがでた。デヴュー・アルバムいらいコンスタントにリリースされていて、今や賞などもとり凄い人気を博しているようです。
ピアノのマーティン・ティグバルのアルバムを入れると今度で6枚目になります。
今度のアルバムは2012年10月27日のドイツと28日のオーストリアのライヴ録音です。
全13曲すべてこれまでのトリオ、4枚に収録されている曲が演奏れさています。
2006年にこのトリオと出会ったのが「SKAGERRAK」というアルバム、まるで知らないグループでほとんど情報もありません。ネットにいっても顔もわからない、ジャケのこの写真だけが像を結ぶものでした。
バルト海のジャケ写真と演奏は揺らぐような不思議な、それでいて確固たる個性をもあるものでしたから、どんなグループか良く解らないところと落差があるミステリアスな存在でした。
それから7年、その後めきめき頭角を現し、賞をとり、でこのような自信に満ちた写真にまで進化してきたのです。
今回、ライブという、肌に一番近い録音でこれまでのアルバムの曲を演奏しているのですから、私にとってはついにこのトリオの全貌が明らかになったという感じです。
一曲一曲の解説は必要なし、まず凄い。人気があるはずです。
1曲目のベース・ソロでまずうれしくなるし、2曲目のダイナミックな展開は進化しています。
7曲目など凄いという言葉がぴったりで、観客の反応も的確です。
9曲目はあのもの悲しいアクアの記憶がよみがえります。
緩急、強弱、濃淡、剛柔、陰陽の狭間で揺らぐTINGVALL TRIOの全貌は明らかになりましたが、あと一つ残されているとすると、日本にその姿を見せることでしょう。
ちなみに一番好きなというか、私を吃驚させた1枚目「SKAGERRAK」から演奏が多く6曲、①②③⑤⑥⑬、2枚目「NORR」からは⑧⑩⑪、3枚目「VATTENSAGA」から⑦⑨、前作「VAGEN」から④⑫が演奏されています。
とにかく日本に来たときが全貌です。
TINGVALL TRIO IN CONCERT
Martin Tingvall (p)
Omar Rodriguez Calvo (b)
Jurgen Spiegel (ds)
2013年作品
1.HJALTEN
2.NU DJAVLAR
3.AVSKED
4.VAGEN
5.MUSTASCH
6.MOVIE
7.HAJSKRAJ
8.UTSIKT
9.VALSANG
10.MJAU
11.TROLLDANS-MONSTER
12.EFTER LIVET
13.NIMIS