今年になって図書館に予約した順番が回ってくる間に読み継いできた小説を読み終わった。
佐伯泰英が書いた「古着屋総兵衛影始末」は1巻づつ読み切れる形式で全11巻、こんなに長いのを読み切るのは五味川純平の「人間の條件」以来かもしれない。
話は徳川家康の特命をうけ表は古着屋「大黒屋」を江戸で営む隠れ旗本鳶沢総兵衛勝頼一族と、利権をわがものとする江戸老中柳沢美濃守吉保の戦いの物語。
よみ始めずいぶん簡単に登場人物を殺してしまうのがこれが人情話でないから面白くてよみ薦めました。
普段は買わない小説群ですが、オクサンの義兄がこの手の本をたくさん買っていっぺんにくれたものでした。
実はこの古着屋総兵衛以外に佐伯泰英の「酔いどれ小藤次留書」とか「居眠り巖根江戸双紙」それと上田秀人の文庫もももらっていて1年分の本はあるのだけれど、うれしいような困ったような、図書館に予約した1冊が順番が来たのでまずはそちらに行ってから考えることにしよう。