JAZZ最中

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ナイズった turning points / triosence

2013-04-29 04:45:55 | 聞いてますCDおすすめ


トリオセンスのアルバムは「When You Come Home」が2008年だったからもうずいぶんと間が開いていたいたことになるけれど、その間には2枚アルバムがあるそうで、ですからあまり受けなくなったというわけでもない。
ヨーロッパの農業地帯のゆったりしたジャケで、基本的には美しく聞かしてくれるけれど、若干の不満を持たせるトリオだけれど久しぶりだから買ってみた。

ピアノとアルコの張りつめた音で始まる出だしは、目つきが違ったような第一印象、メロディ・ラインを浮かび上がらせることへの集中感が凄い。
2曲目、エッジのあるラインと硬質なリズム陣との組み合わせ、壁に並べられた金属工具を眺めるような男っぽさだ。
3曲目、こちらは昔的なやわらかい曲で、曲名も“サマーレイン”。
4曲目、はっきり決めた方向に身を置く潔さ、フレーズは迷いなく染まることもいとわない。聞いていると○○ナイズということががあるけれど、思い浮かぶ。“アメリカナイズ”とかいうやつで同じようになるという意味、トリオセンスがある色を選択し同化しているよう、ドイツのグループですが、今は亡きe.s.tと同化しているような、“e.s.tナイズ”。端おっていうならば、このグループ、「ナイズった」という感じです。
5曲目、淡いハーモニーの曲も他との対比から見事、6曲目ポップスの香りもいれてそれぞれが切れたっています。
7曲目が女性の名でしょうか、穏やかな曲、逆に8曲目は題名とおり意思が強いような演奏です。
13曲目のスタンダード“Speak Low”も丁寧に弾いてくれています。
ヴオーナス・トラックを入れて一寸長すぎるのは、一寸間のあいたサーヴィスか、思い入れが強く出たのでしょう。ベストのアルバムになったのは間違いありません。

turning points / triosence

Bernhard Schüler piano
Stephan Emig drums
Matthias Nowak bass
Ingo Senst bass

01 No One’s Fault
02 One Too Much
03 Summer Rain
04 Secret Holiday
05 Your Nearness
06 Seven 2 Eight
07 Emi
08 Go For It
09 Unrequited Love
10 Winter Rain
11 Back To Progress
12 On A Tree
13 Speak Low
14 Wan Chuen Fong II. Ilha Formosa
コメント
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