関西の人には怒られるかもしれない。しかし、よく考えてみて!
東北へ旅行をして東北弁に出会うことは稀になった。この東北弁、本格的なのは聞いても分からない。この東北弁もとっくの昔に廃れたのではないか。もう、二十年前になるだろうか。青森の居酒屋で津軽弁を解説した張り紙を目にしたことがある。
関西弁はいまだ生き残っているが、それも時間の問題。近頃の高校生の女の子は、関西訛りを少し残しながら標準語の言い回しになっているように思う。テレビのインタービューを聞いていて感じたわけ。
この子達が高齢者になったら、関西弁は使わないかもしれない。そうなるとその子供にも影響して、だんだん関西弁は廃れる運命にあるのではないか。
東京の気っ風のいい江戸弁も廃れてしまったし、関西の船場言葉も、もう聞くことは出来ない。言葉が全国画一化されるのはいいのか悪いのか。ビジネスの世界では、標準化もいいかもしれないが、旅の情緒となると話は別だ。
京都へ行って標準語を聞きたいと思う?
「あんさん、格好よろしおますなあ」
「おおきにどっせ」
「うちイヤやわぁ。いけずしやはって」
しかし、京言葉は女性が使うと色気があるが、男が使っちゃダメ。気持ち悪い。
大阪で得意先へかけた電話。「おはようさん。儲かりまっか?」私もよく使っていた言葉。
東京ならどやされる。「儲かろうと儲かるまいと、あなたの知ったことじゃない。失礼な!」
「えへへっ、ほな さいなら!」
大阪弁は廃れても構わないが、京都弁はやっぱり残ったほうがいいかな。私も関東生活が40年近くになって関西弁に疎いところもあり、不正確の点ご容赦の程よろしく。