私の映画を評価する基準に、「退屈したか、しなかったか」があってこの映画は「しなかった」だった。二つの殺人事件が交わるとき、巨大な陰謀に加担していた親友を告発することになるとは。
ベン・アフレック(左)とラッセル・クロウ
ワシントン・グローブ紙の敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)とウェブ版担当だったデラ(レイチェル・マクアダムス)が事件を追う。
左からヘレン・ミレン レイチェル・マクアダムス ラッセル・クロウ
カルの親友コリンズ議員(ベン・アフレック)は、自身の調査員だった女性が地下鉄構内で事故死する。しかも愛人関係にあったことが判明する。ショックを受ける妻アン(ロビン・ライト・ペン)。
ラッセル・クロウとロビン・ライト・ペン
しかし、カルとアンはかつて不倫関係にもあったという複雑な様相を見せる。
しかも事故死が殺人事件の様相も見せ始める。ベテランの俳優を揃えてあって、期待を裏切ることはない。この映画は、イギリス、BBC製作のTVシリーズ「ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図」を劇場版にリメイクしたものだという。テンポのいい展開は、観る者を飽きさせない。ロビン・ライト・ペンは、好きなタイプの女優だ。
監督ケヴィン・マクソナルド1967年スコットランド、グラスゴー生まれ。
ラッセル・クロウ1964年ニュージランド、ウェリントン生まれ。‘00「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞受賞。’01「ビューティフル・マインド」でもノミネートされた。
ベン・アフレック1972年カリフォルニア、バークレイ生まれ。‘97「グッドウィル・ハンティング/旅立ち」でブレイク。
レイチェル・マクアダムス1976年カナダ、オンタリオ生まれ。
ヘレン・ミレン1945年ロンドン生まれ。’06「クイーン」でアカデミー主演女優賞受賞。
ロビン・ライト・ペン1966年テキサス、ダラス生まれ。‘94「フォレスト・ガンプ/一期一会」で注目される。