リーマン・ブラザーズが倒産したのは、2008年9月12日金曜日。2007年の住宅バルブ崩壊がきっかけとなってサブプライム住宅ローン返済不能が拡大、不良債権化していった。負債総額約6千億ドル(約64兆円)という史上最大の倒産となった。金融危機は、株価の暴落を招いた。ドラマは、それに至る四日間を描く。
政府は早々と救済措置はしない意志を表明、仲間内で助け合えという態度。仲間の金融機関も大なり小なり住宅ローンの不良債権を抱えているとなれば、誰も泥を被りたくない。結局人工呼吸器を止められるように、リーマン・ブラザーズが息を引き取る。
日本では和製英語の「リーマン・ショック」で表現される。今現在、新型コロナウィルス蔓延で、リーマン・ショック以上の経済危機と言われる。
このドラマは、緊張感もなければ、スリリングでもない。このドラマが言いたかったのは、エンディング・ロールのナレーションで「ヒトは、99%が動物で1%がヒト」動物は本能で動くがヒトは損得で動くと言える。この1%がリーマン・ブラザーズ最後の四日間なのだ。新型コロナウィルス・ショックが過ぎ去れば、BBCはドキュメンタリー映画を手早く制作するかもしれない。