ベルギー、アルデンヌ地方の人口数千人と言われる町ハイデルフェルドを流れるスモア川から、19歳のアフリカ人ドリス(ジェレミー・ザグバ)の遺体が発見される。
アフリカからやってきてハイデルフェルド・フットボール・クラブのサッカー選手としての夢を抱いていた。
その捜査を担当するのはジョアン・ペーテルス警部補(ヨアン・ブラン)。このジョアン・ペーテルス警部補も心に闇を抱えている。どうやら都会の警察でペーテルスが判断を誤って妻の刑事も部下も失った事件が原因のようなのだ。
それを逃れるように生まれ故郷のハイデルフェルドの警察に職を求めた。森林や牧場に囲まれたこの町に娘カミール(ソフィー・ブライア)と移り住んだが、金のないサッカー・チーム、怪しげなコーチ、頭がいかれているとしか思えない外交官の息子、村長の奔放な娘、ナチス崇拝のアパートの大家、そして中国人はサッカー・チームを狙う。
ペーテルスは、幼馴染のイネス(アンヌ・コエサン)と親しくなる。容疑者は、浮かぶがすぐに消える。そして思いもしない恐ろしい結末が待つ。陰鬱な雰囲気のドラマだ。
村長の息子と殺されたドリスが面白い会話をする。村長の息子「フランスの女がいい。ベルギーの女は太ももが太い」確かに息子の村長の母親も太ももはでかい。
トヨタのRV車がめずらしいこの地方、家も平屋で広い部屋がありプールまである。ベルギーは、九州ほどの広さで、人口約1100万人、一人当たりGDP約48,000ドル。日本は45,000ドル、たった3.000ドルの差だがベルギーには豊かさを感じる。日本は貧困率が世界の上位らしいので、それが原因かもしれない。世界第3位の経済大国と言われる割には、住宅の質が見劣りする。
出演の俳優たち、美男美女でなく、その辺にいる人たちという感じだった。