YouTubeにあるホワイトハウスと首相官邸のサイトを眺めたみた。トランプ政権時代にこのサイトを見たことは無いので、バイデン政権になってどう変わったかは分からない。YouTube Japan公式チャンネルのスタイルと同じ様式で作られている。中央左側にサイトの特徴を押し出している。
ホワイトハウス・サイトでは、男の声のナレーションで英語の字幕も出て次のように語られる。2週間前にThe Work Beginsと題して作られたのは『Every morning , millions of Americans are joined together by a simple act, they get up and they go to work. (毎朝、多くのアメリカ人が仕事に行きます)
They go it without fanfare, without complaint. When times are easy and when times are hard.(彼らは、文句を言わずファンファーレもなく、楽な時も困難な時も行きます)
And right now, times are indeed hard because this morning, there were also millions of Americans who did'nt go to work.(そして今、今朝、仕事に行かなかった何百万人ものアメリカ人もいたので、時代は確かに厳しいです)
We are hurting, we are morning, and we are struggling.(私たちは傷つき苦労しています)
At times it can feel like , we've never been more separate from one another, in more ways than one. (時には、私たちが1つ以上の方法で、互いにこれまで以上に離されたことがないように感じることがあります)
But we can change that, And we will, Because we can choose to see that we've been connected all along.(しかし、私たちはそれを変えることができます、そして私たちはそうします、なぜなら私たちはずっとつながっていることを確認することを選ぶことができるからです)
「WE WILL GET COVID-19 UNDER CONTROL(私たちはコロナウィルスをコントロールします」
Connected by a love of this country, by a continual drive to improve upon, connected by the shared dignity, the quiet respect of an honest day's work.
(この国への愛情、改善への絶え間ない努力、共有された尊厳、研ぎ澄まされた一日の仕事の静かな敬意によってつながっています)
「WE WILL FIGHT FOR RACIAL JUSTICE(私たちは人種的正義のために戦います)」
「WE WILL REBUILD THE MIDDLE CLASS(中産階級を再建します )」
Yes, this morning, millions of Americans wake up and they went to work, and we did too
(はい、今朝、何百万人ものアメリカ人が目を覚まし、彼らは仕事に行きました、そして私たちもそうしました)
BLACK LIVES MATTER(BLM黒人の命は大切)
耳に心地よいBGMで描かれるバイデン政権の宣伝も、白人警官の黒人射殺事件を機に拡大したBLMの抗議活動がエスカレート。暴徒化したBLMは、商店の焼き討ちや商品の略奪に及び、地元民主党系の知事や市長が何もしなかったのは記憶に新しい。
誕生したバイデン政権は、大文字でスローガンを並べ、アメリカの分断を一つにしようと懸命でもある。「 BLACK LIVES MATTER」を中心に据えているようで、最近読んだ2009年に上梓したジェームズ・W・ヒューストンの「マリーンワン」で描かれていたワシントンDCの黒人層の上に乗っかる白人層という記述から見て、分断はそうたやすく解消するものでもなさそうなのだ。
そして不思議な現象に気づく。
「ホワイトハウス」のチャンネル登録数は、1,900,000人。
2021年1月21日 President Signs Executive Orders and Other Presidential Actions(大統領令に署名)725.064視聴 高く評価7,260低く評価38,000
2021年1月21日 President Biden Swears in Day One Presidential Appontees in a Virtual Ceremony(バイデン大統領は、ヴァーチャル・セレモニーで初日の大統領任命者に誓う )
725,087視聴 高く評価7,260 低く評価38.000
2021年1月22日 President Biden Remarks and Signs Executive Orders (バイデン大統領の発言と大統領命令への署名 )
524,331視聴 高く評価6,578 低く評価18.000
次に副大統領のカラマ・ハリスを見て行こう。
2021年1月28日 Vice President Harris Will Ceremonially Swear in Tony Blinken as Secretary of State (ハリス副大統領は、国務長官としてトニー・ブリンケン に宣誓のセレモニーを行う)90,567視聴 高く評価1,046 低く評価2,318
2021年2月4日 Vice President will Ceremonially Swear in Pete Buttingleg as Secretary of Transportation (副大統領は、ピート・バッティングレッグを運輸長官に宣誓のセレモニーを行う)52,819視聴 高く評価2,853 低く評価3,416
これらを見ると、意外に視聴者が少なく「低く評価」が「高く評価」を上回っている。これをもってバイデンに支持がないと断定できない。低く評価には、トランプ支持者の投票で。バイデン支持者は、ここで競うのはバカらしくて高く評価に投票すらしないのかもしれない。今後の推移を見守ることが大事に思える。これはあくまで私の憶測なのだ。
そして、わが日本の首相官邸。様式はホワイトハウスと同じではあるが、ホワイトハウスのようなスローガンやメッセージはない。ただ単に菅首相のコロナ対策の記者会見や安倍前首相のアメリカ議会での演説などが観られる程度の出来。
チャンネル登録数は、116,000人。2月2日の記者会見では、65,159視聴 高く評価も低く評価も数字がない。味もそっけもない創りという印象。ここにも日本人の遊び心のなさが現れている。