5月以降は私にとってのアウトドア・シーズン。目に映る新緑を見ていると、どこかでキャンプをしたくなる。
日本自動車連盟(JAF)発行の「JAFMaTe」5月号に「春だ!キャンプに行こう!!」という三人のアウトドア好きの対談の特集で、その中に「地面に直接寝る感じがダメな人も多い」には驚いた。キャンプは地面に直接寝るから好きで、キャンプといえばテント泊しかしない。時代も変わった。
2001年だからもう14年も前になるが、北海道をキャンプ旅行をしたとき、支笏湖畔のホテルの前で大型のキャンピング・カーのタンクに水を補給していた外国人(色が少し黒かったので、どこの国の人か判然としなかった)に話しかけた。
その人は、札幌に住んでいて奥さんが日本人だった。その人も日本語が流暢だった。で、その人も地面で寝るのだ好きで、キャンピング・カーにベッドもあるが、雨でない限り地面で寝るよと言って笑った。
そうキャンプとは、大地に抱かれることだ。最近では、大型のテント(大人が立っても余裕の高さのテント)もあって居住性はいい。それに私の愛用の1枚1000円のウレタンのマットがすばらしい。地面からの冷えにも耐えているという感じだ。
キャンプとなるとテントやタープを張るが、それも一人キャンプで慣れてしまった。ウィークデイのキャンプ場は、独り占めというところが多く快適ではあるが寂しさが漂う。といって、土日のキャンプ場はまるで避難民のキャンプ地の様相になる。関東周辺は特にそうなる感じだ。
キャンプを始めたころは、コールマン・ブランドがアウトドアの定番のように思われテント、ランタン、ツーバーナーのコンロなどを揃えたが、ランタンやコンロにホワイト・ガソリンを使うので取り扱いも面倒な上、値段も張った。
そのうちになんだかばかばかしくなって、家庭用の卓上ガス・コンロが出始めそれを使うようになった。結局キャンプなんて大げさに考えることもない。家庭にあるもので十分楽しめるというのが分かった。
唯一、古きよき時代の雰囲気を残すためにガソリン・ランタンだけは必ず持っていく。明るさはピカイチだし、あのシューシューという燃焼する音も雰囲気の一つだ。
野外で食べる料理は何でも美味しい。テントやタープを張る労働のせいかもしれないが。この時期になるとそんなことを思い出してきて、行きたいと思いながら、まだ行っていないキャンプ場に思いをはせている。
例えば、東北なら岩手県の北山崎あたり。三陸海岸の景観も楽しみだし、新鮮な魚も期待できる。
日本海側の福井県若狭方面や滋賀県琵琶湖周辺もいつかは行って見たいところ。日本海の魚介類は美味しいのも魅力。
私の住む家の近くに一周約7キロの遊歩道がある。そこを歩くとこの季節、森の香りのフィットンチッドが漂い、春の到来に幸せを感じさせてくれる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます