↑ 「マンガ夜話 vol.2」12月26日号 (たぶん1996年だと思うけど)
「BSマンガ夜話」は、NHK BSにて、1996年の8月より2009年まで不定期に放送された生番組です。
あいにく当時うちのテレビではBSを見られなかったので、リアルでは見ていませんでした。
後で少し借りて見たりしていたんですが。
その番組をまとめたムック本があると知り、Eブッ○オフで入荷待ちをして手に入れました。
結構待ちましたよ。
既に18年くらい前のムックですものね~。
この「マンガ夜話 vol.2」の特集は
萩尾 望都 「ポーの一族」
大島 弓子 「秋日子かく語りき」
岡崎 京子 「pink」
の三作品です。
勿論これを入手したのは 萩尾 望都 「ポーの一族」 が載ってるからです。
放送は1996年8月21日出演者は、いしかわじゅん・岡田斗司夫・斎藤光、ゲスト高見恭子・伊藤かずえ・夢枕獏、アシスタント松野美由紀というメンバーでした。(敬称略)
「ポーの~」目当てで手に入れたのですが、他の2作品の章もなかなかに面白かったです。
18年以上前の収録ですから、今読むと我々クラスのマンガオタクでは新味はあまり無かったりします。
テレビ番組の収録をそのまま再現したので話し言葉ですから、読むのにちょっとめんどくさかったりします。
ですが、やっぱり熱い !
当時はここまでマンガに熱い人々って、一般人では居なかったよな~。
と言うか、表には現さなかったです。
かく言う私もマンガはずっと好きだったけれど、当時は会社や友人の中で今でもマンガ大好きでよく読むとは、特にカミングアウトしていなかったし…。
ネットで公(?)に言ったら、同世代でも同じような方が居るのがわかって嬉しかったし、コメントなどで交流できて仲間が増えて楽しかった。
リアルで会って、お友達になれた方もいるし。(喜)
それはさておき、
「視聴者からのFAXコーナー」とか、「イシカワ式」といういしかわじゅん氏の1ページの思い出話とか、夏目氏がマンガを科学的に解説する(?)「夏目の目コーナー」とか、もう盛りだくさんですね。
各作者のこれまでの単行本リストも有ります。
それと、各作者の最後に 「○○(作者名入る)を読み解くための○(数字入る)のキーワード」というのが詳しかった !
これ、ヤマダ トモコさんと言うマンガ研究者と後数人の方、この本の編集部などが書いてるようです。
ホントにこの作者さんのこと好きなんだなっとしみじみ分かるほどの詳しい情報がびっしり書かれていて、いや~、これあっちこっちの資料読まないでもこれだけで十分作者さんのこと分かるわ。
ありがとうございます。
「マンガ夜話 vol.1」は特集が松本大洋氏「花男」、vol.3は「寄生獣」ですから、少女マンガ好きはこの vol.2 を持ってると資料としても面白いと思います。
岡崎京子氏は「ヘルタースケルター」しか読んだことなかったので、もっと読みたいと思ったトミー。