まん○らけで買ったのはだいぶ前でしたが、パラッと見ただけで積んでました。理由の一つには 「COM」の紹介記事を書いている私には、これを読んだことで書くことに影響を受けてしまうのではないかと思ったことがあります。
マンガの感想を書くとき、つい他ブログの記事を探して読んではいませんか ? たとえ同じことを感じ、自分の言葉で書こうとしても何か読んだものに引きずられてしまう自分が嫌なんです。
だったら他人のものは読まず、「マンガ夜話」 も見ず、拙くても自分が思ったとおり書いた方が良い。そしてそれはそんなに的はずれでもないと思うんですよね。
と、偉そうにほっといたこの本、よく見ると内容がとても濃かった。COM特集の部分だけでも、
COMの表紙すべて (月刊)
COM前夜として 「鉄腕アトムクラブ」 時代の話
COMのビッグ3 (手塚・石森・永島) 各氏へのインタビュー
COM年表
座談会として 「COM」 の元編集者たちと司会の 峠 あかね氏 (真崎 守氏)
COMの投稿コーナーである 「ぐらこん」 から巣立った作家たち 青柳裕介・あだち充・市川みさこ・居村真二・岡田史子・加藤広司・コンタロウ・竹宮恵子(当時)・能条純一・日野日出志・諸星大二郎・やまだ紫 各氏の説明
その他コラム、その他の作家たちについて
まんが評論の旗手対決として 橋本 治氏 と 村上 知彦氏 の対談
最後に ぱふ の編集者による、C0Mの思い出とこれから・・・
以上で9p~64pの特集なのだけれど、この号の特集はそれだけではないんです。
巻末の209pから237pまで 「大島 弓子」 さんの特集 (1978年6・7月号) の再録が !
大島さんへ独占インタビュー記事
4名の方々の大島 弓子論 というかファン丸出しの記事
この特集2つだけでも価値ある1冊なのに、
紫門 ふみ氏のマンガ 「苗木を越えて」 (絵はまだイマイチ)
寺山修二氏 の 萩尾 望都 論 「たかが少女の怖ろしさ」
漫画キャラクターの人気投票 ベスト100 第一回集計結果発表
1位 「トーマの心臓」 のオスカー・ライザーだんとつ
2位 「ポーの一族」 エドガー・ポーツネル
3位 ますむら ひろしの 「ヒデヨシ」
他にも小野 耕世氏のちょっと意味不明なマンガ評論だかなんだか
投稿作品を載せる 「ぱふまんが倶楽部」 も大量のページを割いている
実はわたし 「ぱふ」 は知っていてもこの1979年頃というと、20代後半から30代始めという世代的にリアルタイムで読まなかった頃なので、とても新鮮でした。
今アラフォーと呼ばれている世代の人はちょうどこのころ マンガ読書最盛期 の頃かしら。24年組さん達が大活躍の少女マンガ絶頂期の、初めの方かな。COM の後継を目指していたような 「ぱふ」 にはまって、集めてみたくなりました。
まだまだ 「だっくす」 とか 「マンガ少年」 とか、興味あるものいっぱいありすぎのトミー。