今年の世界大会(RoboCup 2016 Leipzig)において、(私が知る限りでは)ジュニアレスキューで失格になったチームが2チームありました。
ただ、私はOCではありませんので、直接ヒアリングした訳でも、証拠を確認した訳でもありません。
失格になったのは事実ですが、それ以外の情報は間接的に得た情報であることをご了承ください。
まずは、CoSpace Rescue に参加していたプライマリの韓国のチーム
今年は、参加できる最低の年齢が11歳でした。ですから10歳のメンバーは参加できません。
で・・・この韓国のチームは10歳のメンバーを参加させていた、ということでチーム全体が失格になりました。
世界大会のエントリーの時に生年月日を入力するのですから、エントリーとしては11歳以上になるように入力がされていたハズです。ですから、このチームは年齢(生年月日)を詐称して入力していたことになります。(つまり、故意に・・・ってことです)
チームメンバー全員のパスポートを持ってこさせて、確認したらしいです。
(最低年齢をクリアしていないメンバーだけを失格にするのではなく)チーム全体を失格にしたので、最終日のスーパーチームで組むハズだったチームはセカンダリのチームだけで構成されてました。
2010年のシンガポール大会の時に、20歳のメンバーをジュニアに参加させて失格になったインドチームがありましたが・・・パスポートを提示させたのが似てます。こちらは、前の日にパスポートのコピーが提示されたのですが、そのコピーは誕生日が偽造してあった・・・とか・・・
さて、もう一つが・・・Rescue Maze のイランのチームです。
クロアチアのロボットにはBluetoothの通信機能が搭載されていたのですが・・・この通信機能を乗っ取って、プログラムを書き換えていた・・・そうです。クロアチアのチームの1回目、2回目の競技の成績は非常に良かったのですが、3回目、4回目は得点が伸びませんでした。で、この3回目、4回目には、イランのチームのメンターが通信でクロアチアのロボットのプログラムを書き換えていたと・・・
ちょっと信じられないのですが・・・実際に失格になったので、競技を妨害していたのは事実なのでしょう。
Bluetoothは、お互いにペアリングをして初めて通信ができます。通常は第三者が介入することはできません。でもそれが出来たってことは、とても暗号解析の技術力の高いメンターだったのでしょう。一方、クロアチア側も、不要にBluetoothを立ち上げていたことは不注意だと思います。ペアリングのパスワードが簡単なものだったのかもしれません。だからやられる方も悪い!
と・・・思うのですがねぇ。
こちらも、やっていたのはメンターですが、チーム全体が失格になりました。
競技以外に無線通信を使うな・・・というのを、さらに徹底していく必要がありますねぇ。
ここのところ、Rescue-Line も Rescue-Maze もスーパーチーム競技は、お互いのコミュニケーションができるチームが有利なルールになっています。つまり通信が出来ると高得点につながります。そして、その通信手段として(LEGO NXTに標準的に搭載されている)Bluetoothが標準になってきました。だから、自作機のロボットにも(わざわざ)Bluetoothを搭載しているようです。
これを狙って、ハッキングをしてきたイランのハッキング技術は、ある意味素晴らしい・・・と思います。でも、競技としては、そういうのをしちゃダメですよね。(笑)
世界大会は、お祭りなんだからさあ、もっと楽しくできないのですかねぇ。
さて、この2つの失格したチームですが・・・どちらも間違って・・・ではなくて、故意にやったものです。(Regional Representatives もグル!?)こういうチームを推薦してきた国は、次の年は参加させない・・・とかのペナルティが必要なのじゃないでしょうか!?
今年のパラリンピックにロシアの選手は参加できなくなくなりました。素晴らしい判断だと思います。こういう痛みをともなった経験から人間は学習していくのだと思います。(それじゃ、ペットといっしょか・・・笑)
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