今度は、ジャパンオープン2019和歌山の競技運営指針を見てみます。
http://www.robocupjunior.jp/rule.html
まず・・・ブロック選抜の特例として
今年度より、ブロック大会エントリー締切時点において参加チーム数が“1”で、ブロック大会にて競技が実施されなかった場合、そのチームがジャパンオープンに出場できるレベルにあるか客観的評価ができないことから、次の2つの特例を実施する事になりました。
① 近隣の地域で開催されるノード大会もしくはブロック大会に出場する。
②「ビデオ+審査書類」でジャパンオープン出場推薦を獲得する。
ということで、ブロックからの参加が1チームだけの競技は、安易にジャパンオープンへの参加枠をもらえなくなりました。
理由は、ジャパンオープンに出場できるレベルにあるかどうかの判断ができないから・・・ということです。
もし、そういう理由なのであれば、「ジャパンオープンに出場できるレベル」というのをどのように判断するのか疑問ですよね。
何チームも参加していても、すべてのチームが「ジャパンオープンに出場できるレベル」で無いかもしれません。
その「ジャパンオープンに出場できるレベル」というのが示されているのか? というと、そういう訳ではありません。
現状の案だと、ビデオ+書類審査で(②の方法)で、「ジャパンオープンに出場できるレベル」が判断されるらしいです。
(本当かなぁ!?)
単純に・・・ブロックから2チームが参加して(まがりなりにも)競技をやれば、すんなりとジャパンオープンへの参加枠をもらえます。
これで、「ジャパンオープンに出場できるレベル」が判断された、ということになるのでしょうか? (なりませんよね 笑)
もし、ブロックに参加するチームが1つだけだったら・・・架空のチームを1つ作成して、メンバー登録をして、競技会の当日休み・・・それでもブロックの参加が2チームだったら1枠はもらえる・・・こんなことができちゃいますね。
普通に、ジャパンオープン前日に予選をやって、予選を勝ち抜いたxx組のチームだけがジャパンオープンに参加する・・・という仕組みであれば、誰がどう見ても正しい選抜だと思うのですがねぇ。
さて・・・ここからが競技運営指針についてです。
まず、年齢の下限の条件はありません。ここは、世界大会との条件が違います。だから、ジャパンオープンで優勝しても、必ずしも世界大会に参加できるわけではありません。少なくともWLは世界大会に合わせて年齢の下限を設定しても良いと思うのですが・・・なぜ、わざわざ独自の条件を付けているのでしょうか?
次のチーム人数も、世界大会の条件と違っています。
その次が「電池のルール」です。
電池と充電器について・・・
もう、ずらずらと沢山の説明があります。(読むのも大変です。苦笑)
最後の部分に重要そうなことが、しれっと書かれているので、コピペしておきます。
<その他修正・追加>
・LEGO など製品として一体化しているものは、電池車検の対象とはしない。
・バッテリー保管時に保護バッグの使用すること。
・非充電時は充電器に接続しない。
・長時間動作させないときはロボットにも電池を接続しない
・(全ての電池に言えることですが、)電池を接続したままハードウェアをいじらない。
・電池に関する規則を違反したときの罰則を定める。
違反すると、罰則があるそうです。
その下に、各リーグの具体的な内容が掛かれています。
私が気になった部分だけ列挙していきます。
■WLサッカー
適用ルールが「ロボカップジュニア サッカールール 2017」です。何で2017年ルール何でしょうか? 2年遅れのルールで良いの?
ロボットの台数として、以下の内容が記載されています。
ジャパンオープン 2019 和歌山では1日目と2日目で異なるロボットを使うことを禁止します。 例えば、3台(ABC)のロボットを持って来て、初日は A と B、二日目は A と C を使用するこ とはできません。日にちが違っても同じ2台のみを使用可能とします。
言いたいことは分かるのですが、これをどうやって判断するのでしょうか? シールとかなら貼り替えればわからないし、同じ形のロボットだと、判断がつかないと思うのですが・・・
■WLレスキュー
サブリーグ:
国際ルールに準じたリーグ構成とし、Line と Maze、CoSpaceRescue の 3 つのサブリーグを設け ます。
まだ、せっかくジュニア・ジャパンのHPは「シミュレーション」という新しい競技名になったのですが、まだ浸透していませんね。
適用ルールとして、ラインもメイズも2019年ルールを適用します。というのが、素晴らしいですね。これまで、なぜか一年遅れのルールを採用していて、世界大会に行ったチームが勝ち続ける(少なくとも有利)・・・というスパイラルがあったのですが、これでスッキリです。
それから、
なお、ルールは翻訳版よりも 英語の原文が最上位に位置づけられていますので、原文をご 一読願います。
というのも素晴らしいです。普通は、英語版のルールなんて読みませんよね。でも、ちゃんと読みましょう・・・
不可解なのが シミュレーションです。(この表題は、ちゃんと「シミュレーション」に修正されていますね)
2017 名古屋世界大会のルールに準じます。(必要に応じて技術委員会よりローカルルールを加える可能性があるが,それについては適宜案内します)
2017年のルールでやることが可能なのでしょうか? CoSpace のHPでも2018年版のCsbotしか配布していません。 あと、名古屋世界大会のルールというのが、どこかに掲載されているのでしょうか? 名古屋世界大会に参加したチームは分かるとしても、新規参入チームは何のことだか分からないように思います。
■WL OnStage
OnStageのことは、よくわからないのですが・・・以下の記載だけ気になりました。
ワールドリーグのスコアは、2017 年大会と同じスコアを使用します。
と書かれているのですが、下に列挙されているのが
OnStage ワールドリーグ 2018 大会用 OTD スコア
OnStage ワールドリーグ 2018 大会用インタビュースコア
OnStage ワールドリーグ 2018 大会用パフォーマンススコア
と、2018年大会用のスコア(シート?)
2017年のなの、2018年のなの?
シートのリンクをクリックすると、2016年のドイツ大会のロゴが表示されます。
もう、何年のルールなのか、全くわかりません・・・
OnStageの参加チームの人たちは、これらを理解しているのでしょうか!?
ニッポンリーグは、あんまり興味ありません。(キリッ!)
■NL
年齢制限制限をを設ける場合は
年齢の判断は、ジャパンオープン(又は日本大会)開催日とする。
これがまた、アバウトですねぇ。最初の日なのか、最後の日なのか? ちゃんと決めないとダメでしょう。
OnStage の NL は参加条件を中学生以下と決めているので、多少明確なのですが・・・
例えば、3月31日~4月1日というような開催日程の場合、3月に中学校を卒業したメンバーは参加できるのか微妙です。
そういう意味で、明確でないですよね。
ちゃんと、「4月1日現在でxx歳以下」とか規定したほうが、後々遺恨を残さないと思います。
はい、こんなところでしょうか・・・