都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

梅田のデパート開発とまちづくり

2008-12-07 13:47:42 | 都市計画

 デパートは売上低迷(10月が対前年▲6.9%)となっている。損益分岐点はよく分からないが、売上高の変動の5倍くらいが営業利益の変動と仮定すると20%売り上げ減少で利益がなくなる計算になる。固定費率が高い装置型産業ではないか。しかもポイント制を競い上限10%値引きで粗利の低下となっているまた、大口の顧客も節約志向となる 外商も売れないと聞く。<o:p></o:p>

街と農業のアナロジーで考えてみよう。<o:p></o:p>

①露地もの:路面店(銀座通りのお店など)<o:p></o:p>

②温室もの:箱の商業(デパート、SC(ショッピングセンター)、GMS(量販店))、アトリウムなど<o:p></o:p>

③畦もの:路地(ろーじ:京都)、小路、裏通り、地元商店街 等<o:p></o:p>

最近、②の温室でも郊外型大箱(超大型SC:阪急西宮ガーデンズみたいなもの)の開発が多い。<o:p></o:p>

畦ものは元気、京都・大阪の路地、裏通りのお店、福島、錦商店街は遠いけれど、探検できて、安くて美味しくて人気である。今回、デパートについては、都心の箱物はどうか、差異は何か、マグネットはと考えると考えがまとまらない。20年前なら、「コンセプト」だの「MD」だの言えたが。今、デパートで自分自身欲しい物がないし、大手しか扱ってくれないし。(紳士靴でRockport Dress Port 位扱って欲しいものだ)<o:p></o:p>

街と一体化する回遊戦略(要は集積とネットワーク)が基本では。集客といつも賑わう方策は昔とりまとめた。(拙著 ウォーターフロントの計画とデザイン:1992年 新建築別冊を御覧下さい)梅田で回遊は、今度美術館も出来るという「大阪クロス」の中ノ島が有力であるが、福島も有望だ。回遊誘発の地下街リニューアルや地上のプロムナード整備が望まれる。一日ゆったり歩き回るのがエコで手軽だ。(京都都心を見てみよ)デパートの集客力は年数千万人であり、エリアの集積効果は1億人ともなろう。その上、郵便局の再開発でオリエンタルランドが出店するという。(伊東屋も来てくれないかな)<o:p></o:p>

エリアの運営はECみたいなもので連合と競争が必要だ。(舞浜のディズニーランドとシー、エクスピアリを考えればよい)となるとエリア間競争 難波、天王寺への影響が懸念される。他のエリアも活性化を考えないと単なる一人勝ちで「格差」ができる<o:p></o:p>

消費がマイナスサムであるとしたらエリア運営と周辺回遊が都市を楽しむ決め手となろう。<o:p></o:p>

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京都は寒い:山元麺蔵 ごぼう天うどん

2008-12-07 13:45:07 | 食べ歩き

 昨日から寒くて、テニスでも「しもやけになる」との女性のご意見があったくらい。今朝はもっと寒くて自転車で走ると「マッチ売りの少女」を思い出す。薄い手袋・帽子ではどうにもならないので、ゴアテックス入りに替えた。<o:p></o:p>

 さて、暖まりに山元麺蔵へ。11時前に着く。幸い先客は4名で余裕。牛蒡のてんぷらのお饂飩を、夏には油ぽかったのでてんぷら別盛でもらう。これが美味しい。なんとも暖まる。油も感じず、お出汁もしょっぱくなく出汁の厚みと旨さが舌と喉を駆け巡る。合いの手で、てんぷらを横のカレー粉に付けて食べたり、お出汁に入れたりで楽しい。夏は麺の塩が「土三寒六」(夏は塩水を3倍に、冬は6倍に薄める)で濃かったからであろうか。確か吉田健一のかす汁のお味の表現で「蒸気機関車がトンネルを走る」というのがあったと思うが、ここのは、阪急が山崎の紅葉を走るような力とお味の重なりがあった。これで麺が旨いのと多いのだから言うことはない。840円、なお「男なら麺を平らげろ」みたいに書いてあった。恐ろしいので、大盛は止めておこう。(ちなみにカレーうどんでも麺は十分で黄色い悪魔です。思い切り一味を入れ、山椒も入れると夏には最高です。冬は汗をかくと外に出るのがちょっと)<o:p></o:p>

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