当方はウォーターフロントの開発の研究・実践が多い。中之島を西側まで歩く開発中も多いが、関電・中ノ島ダイビルのエリア開発などや、美術館計画もあり今後が期待されている。<o:p></o:p>
しかし、堤防上のエスプラナードと中之島の内部は道路で区切られている。さらに、堂島川エスプラナードから北はマンションが壁のように立ち、所々にはタワー・マンションとオフィス・タワーが見え、まとまりと面白みがない。また中之島は構造派建築のグランキューブ、古い佇まいのリーガロイヤルホテル、タワー型の中之島センタービル、大阪大学中之島センターなど意匠がバラバラだ。景観の統一のデザインガイドがないためだろう。それぞれのビルは個性を誇っているが、街並みとしては乱雑だ。<o:p></o:p>
中之島バンクスはリーガロイヤルの北側にあり、エスプラナードとしてデッキやフロート・アイランドなども整備され、水辺の手すりも軽やかなものだ。対岸の護岸はライトが仕込まれ色が変わる。なお、このエスプラナードは橋で区切られ、連続性に欠ける、また自転車通行禁止だが、業務車両は乗り入れられる。( http://www.amuse-n.com/ )<o:p></o:p>
中之島バンクスの外観は黒い箱のようで愛想がない。隣接する京阪の木目の駅入り口とも調和しない。夜、暗闇に溶け込む忍者をテーマにしているのかもしれない。内部からはマンションの窓みたいなガラスが川とホテル側に開いている。建物、テラス(半屋内空間)、川辺、遠景というスケールとヴィスタのグラデーションがなくいまひとつな設計だ。( 拙著 ウォーターフロントの開発とデザイン 半屋内空間 P170、171 を参照願いたい ( https://docs.google.com/file/d/0By9_5eJBeiyQQS1xVVA4dkFRaW8/edit?usp=sharing )<o:p></o:p>
さらに、会食(7,000円だそうだ)で SAINT-LOUIS AMUSE ( http://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/27066900/ )では、ワイン・ビールのみ、食べ物はポテト・サラダ、マカロニ・サラダ、フライド・チキン、ポテト(ケチャップはなし、油切れが悪い)、ペンネ、ピッツア(裏が焼けていない)若干のスモークト・サーモン、カナッペ等で量は少ない、味は語れない、出てくるのが遅いというのはたまたまだろうか。桜の季節だったが、誰も川辺を楽しもうとしなかったのも印象に残る。ボストンやボルティモアはじめウォーターフロントでのフェスティバル・マーケット・プレイスにおける楽しい記憶があるだけに切に残念だ。<o:p></o:p>
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立地、建物デザイン、フードに課題が多い。なお、未だにロイヤルホテルのリーチ・バーやラウンジの雰囲気はたまらない。<o:p></o:p>
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