昨日に引き続き非公開文化財特別公開の「京の冬の旅」で、妙蓮寺と大徳寺瑞峯院を回る。3つ回り、スタンプラリーで、あぶり餅も頂こうという算段だ。幸い、好天で温かい、ニッカ―とロング・ソックスにしてTerra(ATB 2inch)でゆったり9時過ぎから走る。太いタイヤだが走りが軽い、久々のBiopace( https://en.wikipedia.org/wiki/Biopace )の踏み心地も違和感がない。堀川を北に上る。
妙蓮寺は寺之内通を西に行って、山門がある。(700円)日蓮宗の大本山( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%99%E8%93%AE%E5%AF%BA_(%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82) )だが、今回は長谷川等伯( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E7%AD%89%E4%BC%AF )一派の障壁画、「松桜図」(片面に連続8面 1間半の幅)、「柳図」・「鉾杉図」(裏面に4面ずつ)と宗宅(次男)の「吉野桜図屏風」(六曲一双)が今回の目玉。また、等伯のライバルの狩野派も特別室で展示している。等伯との縁は、近くに本法寺( https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/info/info.htm )があるためとのこと。
「吉野桜図屏風」が展示の暗がりのなかで桜が輝き良かった。「柳図」は等伯独自の風を感じる近景のなびく柳の風景で奥に河と対岸がある。白を効果的に使っているのは油絵風だ。真ん中に2行程書があったのを消した跡もあった。銀をひいているとのことだが、酸化し黒くなっている。
「鉾杉図」は漫画的で、三角の杉に、桜がかかる。金箔に姿が浮かぶ。後ろは、雲のようでもあり海の様でもある。三角が当時としては面白い造形だったのだろう。
十六羅漢石庭は、奥行きのある長方形の石庭に大きな青石の臥牛石を左辺(西側)真ん中に据え、そこへの斜線に奥と手前側に背の低い石を配置している。さらに、奥と右辺の角から、対角線上に逆パースをつけた石の大きさでならべている。分かり易い配置だ。小口側からでないと楽しめないのが残念。東側からはガラス越し。(手前側の縁切りは並べられた石、奥に小石、縁切りの石と3段階)奥にはなぜか灯籠と手水がある。( https://garden-guide.jp/spot.php?i=myorenj )
中庭には手水と織部灯籠があるが茶室がない、片口灯籠に月と三つ穴など良く分からない。建物は新しそうだ。
一休みすべく、グリルはせがわで早目のお昼を楽しむ。北大路を西に、大谷大学は卒業式で袴を見る、40年前の早稲田の大講堂を思い出す。
大徳寺瑞峯院(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%91%9E%E5%B3%AF%E9%99%A2 )は込み入った塔頭の中にある。(700円)庭が3つと、茶室が2つ楽しめ、学生(たまたまR)の解説ヴォランティアもあり話が弾む。建物は立派で整備され、方丈は檜皮葺きと寺にしては珍しい。
独坐庭(どくざてい:方丈の南)は圧倒的な迫力で蓬莱山から半島、荒波の白砂、奥には茶室の餘慶庵(よけいあん)に伸びるが蓬莱山の後ろに目隠しの大きな刈込がある。手前は平石に縁切り石で奥は刈込の対比、長手方向から眺め雄大だ。蓬莱山手前の薄く切り立った青石は龍の背中だろうか。
閑眠庭(かんみんてい:方丈の北)は、縁切りもなく白砂が広がる。狭いため斜めの十字架としているらしいが、むしろ奥の木戸や大刈込、長手方向の刈込と茶室
坪庭(方丈の東)は小さいがほっこりする。起点となっている織部灯籠。大き目の二重枡形の手水、丸い土台石と半分囲む木賊がすっきりしている。
茶室として安勝軒(あんしょうけん)は落ち着いた三畳台目、逆勝手(珍しい)、向切り(隅切りではない)でところどころ雨漏りの跡が見えるのが残念。平成待庵も面白い、六本木ヒルズ、堺に続いて3つ目の体験。この狭さが良い。
今宮神社の参道、一文字屋和輔のあぶり餅で一休み
御園橋通まで北上し、上賀茂神社を散策、橋の盛替えに伴うロータリーの整備中だった。今井食堂で持ち帰りの鯖煮(550円)と袋が5円、時代が変わった。谷寛の米泥棒を買おうとしたが、道に看板がなく、前まで行くと「売切れ」の案内が。宣伝に一役買ったのが裏目に出た。
賀茂川を下っていると、鼠径部左側が痛む。久々の自転車で20km程走ったのが効いたようだ。テニスと自転車は使う筋肉が違う。
暑いのもあり、鯖煮と併せ冷奴と思い、平野豆腐で購う。いつものテニス姿でないため色々話をする。
帰宅して14時、5時間半の活動は疲れて汗びっしょり、シャワーを浴びる
体重は減らないな、疲れた、これもまとめて18時