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狭まるFRB包囲網・2016年末の大暴落で・FRB敵対勢力を脅すか?

2015年02月26日 21時53分23秒 | 金融・経済


〔アングル〕米FRBの独立性が窮地に、与野党の包囲網狭まる 2015年 02月 25日 10:26 JST

[ワシントン 24日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は24日、上院の銀行委員会で半期に1度の証言に臨んだが、もともとFRBに批判的な共和党だけでなく、民主党の一部議員からも厳しい追及を受けたことが目を引いた。FRBに対しては今や、与野党の双方から圧力が強まりつつある。

今年から上下両院で過半数を握るようになった共和党はこれまで、❶ FRBに対する監査強化など、独立性を損なうような動きを主導してきた。❷ さらに民主党でも、透明性向上を要求する声が広がっている


上院銀行委員会の委員長を務めるリチャード・シェルビー議員(共和党、アラバマ州選出)は質疑応答の冒頭で、❸ FRBは「前例のない権力」を得たとする声明を発表し、監査の強化が必要との持論を展開した。ただ、議長への質問に際してはあくまでも敬意を払った。

一転、好戦的な姿勢を示したのが、ウォールストリート批判の急先鋒であるエリザベス・ウォーレン議員(民主党、マサチューセッツ州選出)だ。議員は、数年前に起きたFRB議事要旨流出事件について、説明を求める自身の要請になぜ応じなかったのか説明するよう迫った。

さらに、FRBのスコット・アルバレス法律顧問が2010年のドッド・フランク法(米金融規制改革法)を批判した、と噛みついた。

❹ イエレン議長が質問に答えようとすると、ウォーレン議員は何度もさえぎり簡潔な回答を要求。「イエスかノーかで答えて」とまで迫った


<イエレン議長、監査強化への反対あらためて表明>

  イエレン議長は証言で「FRB監査強化法案」への反対をあらためて表明した。同法案はランド・ポール上院議員(共和党)が提出したものだが、共和党重鎮の間で支持を得ているとは言い難いようだ。

ボブ・コーカー議員(共和党、テネシー州選出)は法案への反対を公言。FRB批判で知られるシェルビー銀行委員長は、議会はFRBを構造的に変えることは可能と述べたが、法案の賛否は明言しなかった。

24日の証言では、上院銀行委のメンバーはおおむね、イエレン議長の経験と立場に敬意を示していた。しかし25日の下院金融委の証言では、議長はより敵意ある聴衆に相対することになるかもしれない。


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近未来生き残る・近代資本主義の東西横綱のガチンコ第一番?

2015年02月26日 19時14分35秒 | 経済戦争

★ http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83589550U5A220C1I00000/

メルケル独首相が3月訪日、隠されたシグナル   ベルリン支局 赤川省吾 (1/2ページ) 2015/2/25 7:00 記事保存

 ドイツのメルケル首相が3月上旬に訪日する。7年ぶりの日本での首脳会談ではウクライナ問題を中心に討議し、表向きは両国の結束を演じる見通しだ。だが一皮むけば、ドイツでは日本への不信感が渦巻く。安倍晋三政権の経済・外交スタンスを危険視し、日本社会の「右傾化」に懸念を持つ。ここ数年での対日感情の悪化は著しい。ひび割れた日独関係という現実から目を背ければ、日本にとってのデメリットは計り知れない。

独政府・メディアは日本の「右傾化」懸念

3月の日本での首脳会談では日独両首相の距離感が縮まるかが焦点(写真は2014年4月のベルリンでの日独首脳会談)

 メルケル首相の訪日を控えた13日、首相側近のドイツ政府筋は記者懇談で日独関係に言及した。
❶ 「メルケル首相が長いあいだ訪日しなかったのは残念なことだった。今後はメルケル首相と安倍首相の個人的な関係を強めていきたい」。ウクライナ紛争やギリシャ危機に忙殺される独政府高官が、日本のことに触れるのは異例。7年ぶりの訪日ということへの外交的な配慮が見て取れる。

 「ドイツにとって日本はどんな存在なのか」。そう尋ねると

❷ 「最重要パートナーのひとつで価値観を共有している」との答えが返ってきた。それも本音だろう。ドイツにとって日本はロシアのような「仮想敵国」ではない。

❸ だが政府筋は「細かいことでは違いがある」と付け加えるのを忘れなかった。普段は極東のことを気にかける余裕もないほど多忙なメルケル首相の側近までが感じる「日本との違い」。そこにドイツ政府の対日観と訪日にあたってのシグナルが隠れている。

 ここ数年のドイツメディアの報道ぶりを見れば、日本に対する視線がどのくらい厳しいかがわかる。2011年の福島原発の事故で火が付いた日本批判は、燎原(りょうげん)の火のように広がり、

❹ いまではメディアに載る日本関連のニュースの大半が批判記事。連日のように閉鎖的な労働市場やグローバル化に出遅れた企業の体質など「日本社会の後進性」を指摘している。

❺ なかでも安倍政権に対する風当たりは強い。14年12月の衆院選で与党が大勝した際の見出しを見れば明らかだ。シュピーゲル誌は「原発の友達、安倍。光り輝く勝者」と伝え、「光り輝く」の言葉に「放射線」という意味合いもあるドイツ語を選んだ。「日本の経済実験は世界のリスク」(ウェルト紙)「民主主義の敗北」(経済紙ハンデルスブラット)と大手紙もこきおろした。安倍政権は民族主義を標榜し、危うい経済・エネルギー政策を講じているとドイツメディアは報じる。

❻ 従軍慰安婦問題を含めた「歴史認識」も問題視されている。特に慰安婦報道を巡って日本の政界で朝日新聞への不満が高まると、報道の自由が侵害されたとの批判に火が付いた。独紙フランクフルター・アルゲマイネは「安倍政権はリベラル派メディアの息の根を止めようとしている。メルケル首相は安倍首相にクギを刺すべきだ」と提言。ドイツばかりではなく、

❼ スイスやオーストリアの高級紙も安倍政権に集中砲火を浴びせた。

❽ 北部欧州は、政権に批判的な日本メディアが政治と社会の圧力にさらされていると解釈する。「日本の民主主義の危機」。そうドイツの与党議員は日本経済新聞に語った。欧州では政治が言論機関を統制することはタブー。12年にはウルフ独大統領が、自らに不利な報道をしないように大衆紙に圧力をかけたことが暴露され、辞任に追い込まれた。

 日本批判の報道をすべてうのみにしているわけではないが、独政府も根っこの部分での価値観はメディアと共有する。表向きの発言は控えているものの、❾ 財務省や経済省、外務省、それに在日大使館など独政府のほぼすべてで日本に対する不信感がくすぶる。取材で政治家に会えば、中道左派の社会民主党(SPD)はもちろん、保守系のキリスト教民主同盟(CDU)からも日本の「右傾化」を懸念する声が漏れる。

❿ 「地域の緊張を招くような行為を控え、外交解決を探ってほしい」。13年に安倍首相が靖国神社を参拝した際には独政府の報道官が、こんな公式答弁を出している。従軍慰安婦報道で揺れる朝日新聞にも同情的で「独政府が助け舟を出すべきだ」との声も浮かぶ。

今回は、そうした雰囲気のなかでメルケル首相が訪日する。友好ムードだけで終われば、メルケル首相自身が独メディアの批判にさらされかねない。これはメルケル首相がハンガリーや中国など政権運営が威圧的な国を訪問する際に、現地で人権問題などについてクギを刺すかどうかチェックされるのと同じ構図だ。

■日本は米国とアジアへ視線、疎遠に

⓫ とはいえドイツは日本を敵視しているわけではない。日本批判が噴き出すのは、自らの信念に自信を持ち、思っていることをストレートに伝えるドイツの国民性という部分も大きい。そもそも7年ぶりの訪日は冷え込んだ日独関係を修復するためだ。安倍政権の外交・安全保障政策を全否定しているわけでもない。国際貢献のために自衛隊を活用することは「歓迎する」と公言しており、尖閣諸島を巡る日中の争いには「中立」の立場を明確にする。

日独は政策で大きな溝がある 政策項目 距離感 立 場
対ロシア外交 ○ 日独ともロシアをけん制するが、決定的な対立は避けたいのが本音
国連安保理改革 △ 日本は常任理事国入りに意欲を示すが、ドイツは日本との共闘に消極的
エネルギー政策 × ドイツは脱原発を推進、再生エネでは協力の余地も
財政政策 × ドイツは財政拡大で景気を支えるケインズ主義に否定的
金融政策 × 通貨の安定を重んじるドイツは、国債を買う量的金融緩和に反対
歴史認識 × 日本のアジア外交や従軍慰安婦問題にドイツは批判的

(印は、距離感が「あまりない」=○、「少しある」=△、「ある」=×)

⓬ 根底にある問題は、ドイツメディアの「日本バッシング」でも、独政府・与党の対日批判でもない。政治力を兼ね備えて欧州の盟主となり、米国やロシアと対等に渡り合うドイツと、冷戦時代と同じように米国依存が続く日本の立ち位置はこれからも異なる。過去の清算でも両国の進捗状況には差がある。この両国の違いを踏まえたうえで友好関係をどう築くかの視点が双方に欠けている。

 ドイツでは皮膚感覚で日本を理解する親日派が細り、日本の実情にあわせたきめ細かな政策を講じることができなくなった。日本社会の複雑さを理解せずに「日本はおかしい」と連呼するばかりで、異なる立ち位置の日独をどう近づけるかまでは配慮が及んでいない。しかもドイツ社会は日本に対する親近感がほとんどなく、対日感情はどんどん悪化している。そのことに対する危機感は一部の知日派を除けばドイツ側にはほとんどない。

⓭ 日本側にも責任がある。ドイツには欧州各国だけでなく、中韓もパイプを求めて接近中だ。中国とドイツがシャトル外交を繰り返した理由について独政府筋は「信頼関係を構築するには、首脳レベルの相互理解が必要だった」と説明する。

 ドイツが各国の外交攻勢の舞台となっているにもかかわらず日本の視線は米国とアジアに向かい、日独は疎遠となった。昨年、ようやく安倍首相が訪独したが、これは日本の首相として5年ぶり。東京に拠点を置く外国プレスへの情報発信も不十分だ。欧州連合(EU)と日本の自由貿易協定(FTA)などでもドイツの発言力は大きい。欧州の盟主ドイツとの協力を欠いたままでは、日本は欧州全体への影響力が低下する。

 ドイツのシュレーダー前首相は現役時代、日本の小泉純一郎首相と外交路線が異なっていたにもかかわらず「盟友」だった。03年にはオペラ好きの小泉首相のためにバイロイト音楽祭のチケットを準備し、ともにワーグナーの感動を分かち合った。02年にはサッカーのワールドカップ(W杯)日韓大会を観戦するため、シュレーダー氏が日本の政府専用機に搭乗して訪日したこともある。「信頼と友情を深めた。国際情勢からスポーツ、音楽、歴史などを(機中で)話し合った」。そう小泉首相は語っている。

 独政府筋は言う。「フランスのオランド大統領とメルケル首相も最初はぎくしゃくした。だがいまは肝胆相照らす仲。きっとメルケル首相と安倍首相もそうなれる」。確かにチャンスはある。メルケル首相が3月に訪日した後、今度は安倍首相が6月に訪独し、ドイツで開かれる主要7カ国(G7)首脳会議に出席する。さらに来年は日本がG7議長国。メルケル首相が再び訪日する見通しだ。

 物理学者出身のメルケル首相は合理主義者で知られる。「欧州に縁遠い日本には関心がない」。共通の話題がないのではないかと日独関係に携わる外交官やビジネスマンらは心配する。だが、それを乗り越えて交流を増やし、冷え込んだ絆を復活させなければ傷は深まる。日本が欧州でさらに地盤沈下することを意味する。


欧州Insideまたは中東・アフリカScopeは原則水曜日に掲載します。

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● 上記のように、赤+USA民主党+中韓朝の主張を足して3で割ったような記事が、
  歴史の真実を知り国益を守る日本人が書いたものでないことは、今やネットの住人なら常識です。
  あの中共でさえも、最近は日本を見習えと豹変?しているのに、独はそれ以上に敵対しています。

● オバマ大統領のご主人様の、元ヒットラーのドイツを使っての日本懐柔作戦でしょう。
  これから見える事は、ヒットラーが嫌ったユダヤ国際金融機関が独でも政権を
  握っている
事を意味します。勿論マスコミもです


● そもそも共産主義運動は独が元祖とも言えます。たまたま共産主義の教義が合う時代に
  あったロシアで共産主義革命が起こりましたが、本来は彼らはドイツで目指したのです。

● しかし残念なことに、資本主義の道を歩んでいる国は、武人時代の教義は受け入れないのです。
  支配階級も庶民も受け入れないのです。その証拠にドイツは壊滅しても共産主義革命とは無縁
  の時代が今まで続いているのです。日本同様共産主義には国が滅んでもならないのです

● それほど270年の一時代の流れは絶対的なものです。しかしその代わりに、左翼や極左の赤に
  国が乗っ取られたのでしょう。リーマンショックの時のダメージや最近の貴金属の
  相場操作という犯罪にドイツ銀行などが、世界のユダヤ金融金融機関と結託して
  関わっている事からも、大いに想像できます


● つまり、アシュケナジディは一般庶民のユダヤ人の犠牲のもとに、ドイツを支配下に置いたのです。
  がこの頑固な日本文明を信奉する島国根性の日本人は、USAのオバマを使っても、
  ケネディ家の華を使っても、マスコミを全部動員しても(サンケイは除く)、
  なかなか、愛国者を根絶やしに出来ないのです


● あのヒットラーの国を手に入れたのに、またUSAの民主党も彼らの子分だのに、また中韓朝を使って
  脅かしても、この日本人だけは、完全にコントロールが出来ないの
です。
  さぞかし、スイスやオーストリアの別荘で悔しい思いをしている事でしょう。

● しかし、悔しんでもいられませんぞ。やがて英米仏型近代資本主義か崩壊するのです。
  その時、赤を応援するか白を応援するかで、世界は真っ二つにされるれが
  あります。私の云う国際共産主義運動の第三波です。第二波と表現しない
  のは、エリオット波動では第二波は調整波だからです。

● その時に勿論ユーロは赤が強いところですので、武人時代の内戦状態に入っている、
  独伊を除く各国では、共産主義者が初めから優勢と思われます。
  
● 従って、資本主義が日本同様後100年もある、資本主義優等生の独は必然的に今度は
  赤を応援すると思われます。ただしネオナチが台頭している事を見れば、
  簡単にはいかないでしょうが、今の独のマスコミの赤汚染を見れば
  当然共産主義=赤色武人を応援するでしょう。

● 一方東の横綱の、又日が昇った、そして1600年の東西移行期の雄となった日本では、
  中韓朝や赤の民主党や国内の赤、反日、などの歴史の捏造と嘘とタカリと
  ゆすりにうんざりして、USAの白色武人の応援をする
と思われます。

● 今の国際金融機関などを摘発したり、召喚状を出したり、国際金融機関の総本山の
  FRBに圧力をかけたりと頑張っている、USAの白色武人の卵たちです

  彼らこそ白色武人の雄なのでしょう。

● ユーロでは赤、USAでは白と、初めの戦いはそれぞれが優位に進めると思われます。
  貴方は何処に付きますか? 勿論白人西欧の世界の事です。

● 日本では中韓朝のスパイがどんなに頑張っても、2138年までは近代資本主義が続きます
  そして日独は各々が応援する国へ、武器を売りながら、日独の何処が優秀な
  武器等を作るのか”の 資本主義的最終競争が始まるのです。

● 本当のライバル・独に負けるわけにはいかないのです。そうでなければ世界は全て赤で
  染まり、紅白の戦いがなくなる面白味のない世界となります、これは冗談ですが。
  その前哨戦が、中韓の製造業を叩くことです

● 恐ろしい共産主義のみが世界を席巻したら、世界はそれこそハルマゲドンの残酷な
  世界となります。彼らに虐殺を思いとどまらせるためにも、日本の白色武人応援の
  立場は非常に重要となるのです。紅白均衡の大戦略です


● 旧日本は、ヒットラーとは異なる事を、大いに強調して、独首相を煙に巻きましょう。
  白人には、有色人種の歴史などは皆目わからないのです。日本文明の説明を
  得意の早口で長時間しゃべり、大いに煙に巻きましょう


● それでよいのだ!!! 
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何故国民はプーチン大統領を支持するのか?

2015年02月26日 13時23分14秒 | 戦争

★ http://www.mag2.com/p/news/7914 から転載


モスクワ発】苦境のロシア・・・なぜ国民はプーチン支持をやめないのか

『ロシア政治経済ジャーナル』No.1162(2015.02.25号)より

「イスラム国問題」ですっかり忘れられていたウクライナ。そして、「クリミア併合」とウクライナ東部「親ロシア派支持」で欧米プラス日本から制裁されているロシア。世界中の読者さんから、「ロシアの生活はどうなっていますか?」と質問されます。

残念ながら、「ロシア全土」のことはわかりません。しかし、私はモスクワ在住なので、モスクワ市民の生活についてなら、「実感圏」でわかります。

最大の不満は「インフレ」  ロシア危機の要因は、大きく三つあります

  1、欧米プラス日本による経済制裁

  2、原油価格の暴落

    たとえば北海ブレントの価格は、去年6月時点で、バレル115ドルでした。それが、年末年始には50ドルを割り込んでいます。つまり半分    以下になった。この原稿を書いている時点で60ドルほどですが、ロシアにとって苦しいレベルにあることはかわりません。

  3、ルーブルの暴落

    ロシアの通貨ルーブルは、2014年初時点で、1ドル33ルーブルでした。それが、今年初には、1ドル70ルーブルまで大暴落。つまり、一年    で半分以下になった。この原稿を書いている時点で1ドル61ルーブルまで上がっていますが。

以上挙げた、3つの大きな要因。庶民にもっとも大きな影響を与えているのは、「ルーブル暴落」です。

ルーブルがだいたい半分のレベルになったため、輸入品の値段が高騰した。それで、インフレがもっとも深刻な問題になっています。

ロシア政府は、「2014年のインフレは11.4%だった」と発表しましたが、誰も信じる人はいません。少なくとも「実感」では、「11%どころじゃないよね」とみないっています。

食品価格のインフレが一番ひどく、70%ぐらい上がった感じです。たとえば、1回スーパーにいって払う金額が、いままで1000ルーブルだった奥さん。今は、インフレで1700ルーブル払う。これは、不満ですね。インフレでも、物の値段と一緒に給料もあがれば問題ないですが。

しかし、現在のロシアでは、物の値段は上がっても、給料はあがらない。つまり、庶民の生活は、相当苦しくなっているのです。

その他、いろいろな人から聞く問題。

●リストラされた
●新しい職が見つからない
●会社でリストラを検討しはじめた
●家のローンが払えない
●外貨建てローンの返済額が、ルーブル暴落で実質倍になった

などなど、あちこちから不満が聞こえてきます。

先に挙げた3つの要因は、ロシア国民の生活をじわりじわりと苦しいものにしているのです。


聞かれないプーチン批判

それでも、驚くことに、「プーチン批判」はあまり聞かれません。いえ、正確にいうと、批判を聞くことはあるのですが、「怨嗟の声が国に満ち満ちている」という感じではない。

正しい表現をすれば、「プーチン批判を聞くことは、稀だ」となるでしょう。(もちろん、「反プーチン派」の集まりにいけば、たくさんきけるでしょうが。)

世論調査によると、プーチンの支持率は80%だそうです。そして、私の知人、友人に聞いてみても、「だいたいそんな感じだろう」と思います。

なぜ生活が苦しくなっているのに、国民は「プーチンを批判しない」のでしょうか? 私がモスクワに住んで思うことは、以下の三つです。


 1、「クリミア併合=正しいこと」と、信じられている

今回のロシアの苦境。発端は、「クリミア併合」でした。

これは、ウクライナや、日本、欧米では、「絶対悪」とされています。ところが、ロシアでは、真逆で「絶対善」とされています。なぜ?

クリミア半島は、エカテリーナ2世時代の1783年から1954年までロシアのものだった。1954年、ロシアからウクライナに管轄が移っています。理由は、ソ連のフルシチョフ書記長が、クリミアをウクライナに「プレゼントした」から。

当時はロシアもウクライナも、同じソ連の一部。「東京の土地の一部を、埼玉の管轄にした」ぐらいで、大きな問題にならなかった。

しかし、ソ連崩壊後、クリミアは、ロシア領ではなくウクライナ領になった。この時、ロシア国民は、「おいおいクリミアは、ロシアの領土だろ!」と憤った。

プーチンは、その「歴史的不正」を「正した」。・・・とまあ、こんな論理なわけです。

皆さん、日本の総理大臣が、北方領土や竹島を、「サクッと」「無血」で取り戻したら、「英雄」になるでしょう? 今のプーチンも、そんな感じで、「歴史的偉業を成し遂げた英雄」という感じなのです。

    「プーチンは正しいことをしたのだから、多少生活が苦しくても我慢しましょう」・・・そんな感じ。

 2、ロシア国民の怒りは、プーチンではなく、○○○○にむかう

日本や欧米から見ると、今回の問題は、「クリミア併合」から起こっています。しかしロシアでは、「危機の起点」が違うのです。

ロシアでは、「今回の危機のきっかけは、アメリカがウクライナでクーデターを起こし、民主的に選ばれた親ロシアのヤヌコビッチ政権を打倒したことだ」と認識されている。

クリミア併合は、2014年3月。ヤヌコビッチ政権崩壊は、2014年2月。つまり、ロシア国民は、「先に手を出したのは、アメリカだ!」と信じている。

「ウクライナのクーデターは、アメリカの仕業」・・・このこと、プーチンは、クリミアを併合した2014年3月から、くりかえし、くりかえし発言しています。

日本人からしたら、「陰謀論」でしょう。しかし、最近「オバマ自身も、ウクライナ革命はアメリカがやったこと」を認めたそうです。


昨年2月ウクライナの首都キエフで起きたクーデターの内幕について、オバマ大統領がついに真実を口にした。

恐らく、もう恥じる事は何もないと考える時期が来たのだろう。

CNNのインタビューの中で、オバマ大統領は「米国は、ウクライナにおける権力の移行をやり遂げた」と認めた。

別の言い方をすれば、彼は、ウクライナを極めて困難な状況に導き、多くの犠牲者を生んだ昨年2月の国家クーデターが、米国が直接、組織的技術的に関与した中で実行された事を確認したわけである。

これによりオバマ大統領は、今までなされた米国の政治家や外交官の全ての発言、声明を否定した形になった。

これまで所謂「ユーロマイダン」は、汚職に満ちたヤヌコヴィチ体制に反対する幅広い一般大衆の抗議行動を基盤とした、ウクライナ内部から生まれたものだと美しく説明されてきたからだ。

米国務省のヌーランド報道官は、すでに1年前「米国は、ウクライナにおける民主主義発展のため50億ドル出した」と述べている。
(「ロシアの声」2015年2月3日より)

まあ、それはともかく、ロシアでは、「私たちが苦しいのは、プーチンのせいではない。わるいのは全部アメリカだ!」というプロパガンダが、完全に浸透しきっている。

それで、生活が苦しくなったロシア国民の怒りは、プーチンではなくアメリカにむかうのです。

 
 3、ウクライナ、革命後の悲惨

ロシアのテレビニュースでは、去年からいままでずっと、「これはウクライナのテレビ局?」と思えるほど、「ウクライナのニュース」が多いです。あたかも「ロシア国内には何もニュースがない」がごとし。

で、ウクライナ関連のニュースの内容は?

●ウクライナ東部で、民間人を大虐殺するウクライナ軍
●ウクライナ軍に攻撃され、苦しむドネツク、ルガンスクの善良な人々
●ウクライナ軍に子供を殺され、嘆く母親たち
●馬鹿なポロシェンコ大統領と、その側近たち
●デフォルトに陥りそうで悲惨なウクライナ経済

などなど、とにかく「ウクライナ=悲惨」という印象を与える放送が多い。

そして、「アメリカに革命を起こされた国の悲惨さはどうですか?ロシアでも、アメリカの革命を許せば、内戦になりますよ。だから、私たちはプーチンを支えていくしかないのです」 ・・・とまあ、こういう結論。

ロシアは、世界における情報戦でかなり劣勢ですが、国内の情報戦においては、がっしり固めているようです。



 4つの自立で、ロシアはふんばれる

「制裁」「原油安」「ルーブル暴落」・・・トリプルパンチで、苦境にあるロシア。しかし、なんやかんやと持ちこたえています。

その理由は、私のいうところの「自立国家5条件」のうち、ロシアは4つをそろえているからです。

「自立国家5条件」とは、以下の5つのこと。

  1、精神の自立
  2、経済の自立
  3、食糧の自立
  4、エネルギーの自立
  5、軍事の自立


このうち、ロシアは、「経済の自立」以外は全部そろっています。

1、精神の自立

ロシアは、日本と違い、米英情報ピラミッドに洗脳されていません。逆に、クレムリンピラミッドが国民を洗脳している。(これで、「精神の自立」といえるのか?疑問ではありますが。しかし、少なくとも米英に国民が洗脳されていないことは確かです。)

3、食糧の自立

日本と違い、ロシアは、自国民を食べさせていくことができます。報復制裁として、欧州からの食品輸入を制限するくらいですから。(それがインフレの一因にもなっているが。)

4、エネルギーの自立

ロシアは、いわずとしれた、世界的資源超大国。自給率がたった4%の日本とは違います。

5、軍事の自立

ロシアは、アメリカを上回る、世界一の核兵器大国です。

・・・というわけで、ロシアはなんやかんやと持ちこたえています。

ひるがえって日本は、ロシアと違って「自立国家の条件」が全然そろっていません。日本はまず、この「自立のための条件」を整えることが、不可欠でしょう。

information:
『ロシア政治経済ジャーナル』
日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝のメルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。
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● 資本主義+民主主義なら、直ちにプーチン大統領は失脚でしょう。資本主義では
  何事も富の増大とGDPが政権の評価に
なります。つまり富者の時代です。

● 武人時代の次は、君主主義の時代≒一部の知恵者による賢帝時代と書きました。
  ソ連崩壊後のロシアなどは絶対資本主義にはならないとも書きました。

● 君主の時代とは、賢帝、聖職者、知恵者などが独裁~準独裁を行う時です。例えれば
  日本の江戸時代≒徳川による君主政治などです。教会などを見れば分かるように、
  上級の聖職者の言葉は絶対です。信者は子羊の様に従うのが普通です。
  教会の組織は軍隊同様、階級はピラミッド型です。

● 信者は殉教も出来るし、お上の為なら腹切りもできるのです。共産主義の崩壊の時の
  苦痛に比べたら今は大したことはないと言うのが、国民の信条なのでしょう。
  信念を持った人は強いのです。贅沢は言わないものです。食い物と住宅と
  お酒があればシベリアで幾らでも耐えられるという事でしょう。

● 江戸時代も、全ての面で自給が出来ていました。従って世界がどのように騒ごうとも、
  信者は教会で瞑想にふけって、幸せな時を過ごすのです。お金ではないのです。

● 其処を理解できないとロシアとの戦いは勝てないどころか、喧嘩を吹っ掛けたのが
  間違いであったと気づくでしょう。イスラムとの文明の衝突もそうです。
  いくら叩いても,信念のある人の頭の中を変える事は出来ないのです。

● 全てはお金≒経済と民主主義=自由と選挙でしか見ない近代資本主義の利点は、
  ここでは通用しないのです。勿論相対的なものですが、支配階級とそれを
  支持する時代の申し子たちは、変わりようがないのです。

● 最近の体制変換から270年待たなくては、他国を変える事は出来ないのです。ロシアの
  近代資本主義は、1990+270≒2260年から始まりますから、その時に黒船で
  ロシアの閉鎖的国家をこじ開けるしかできなのです。

● しかし、あのように広大な資源のある国家が近代資本主義化すれば、今のUSAに匹敵する
  超大国になると予想できます。人口もあっという間に数億にはなるでしょう。

● それまでには、日本は資源供給国としてのロシアに足場を築くのが大切でしょう。
  多分第二次冷戦が終わる、2046年以降でないと、相思相愛も結ばれないのです。
  つまり、英米仏+αの近代資本主義が崩壊して、国際金融機関が取り締まり
  の対象となり、ドイツの左翼の傲慢さが消えたときでしょう。

● 今のドイツは、第二次大戦の反省のあまり、赤や極左等に乗っ取られている、反日
  国家と思えます。ヒットラーと日本を同列に置く彼らは基本的に単なる
  白人至上主義の馬鹿左翼でしかないのです
  



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