歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

フラクタルと歴史経済波動学で予測
 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

イスラムに対する認識が甘い西欧の識者/西欧の認知症化

2015年11月17日 10時29分24秒 | 戦争
★ http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/11/isis-19_1.php

パリ同時テロは、ISISの軍事的弱体化のしるし     ISIS is not an Existential Threat

パリを攻撃したのは「自国」内での支持を維持するためだ

2015年11月16日(月)17時24分

エマニュエル・カラギアニ

強者連合 ISISは欧米に勝ち目はない Stephanie Keith-REUTERS

 先週のパリ同時多発テロは、120人以上の犠牲者を出しただけではない。我々が知る「テロ」の概念が終わったことを示している。イスラム過激派がヨーロッパの一般市民を標的にしたテロはこれまでに何度もあった。

❶ しかし今回のように、連続攻撃によって無数の市民が殺害されたのは初めてだ

 2002年にモスクワの劇場でチェチェンの武装勢力が観客を人質に取った事件は、こうした無差別テロの最初の事件として分類できる。ただこの事件では、死亡した人質のほとんどの死因はロシア政府軍の特殊部隊が使用した「無力化ガス」によるものだった。

 多くの専門家や政府関係者は、今回のテロを、

❷ 過激派組織ISISが支配地域を越えて世界中でテロ攻撃を実行できるグローバルな組織に変貌した証しだと解釈するだろう。確かに新しいISISを、国際テロ組織アルカイダの前例に照らして見ることは可能だ。

4つの核保有国を相手に

 ただISISが中東以外の国でのテロに関与したのはこれが初めてではない。今年6月、チュニジアのリゾートビーチでISIS傘下の戦闘員が、欧米の観光客を中心に39人を銃撃して殺害した。アルカイダと対照的にISISはこれまで、中東のスンニ派国家の支配階層に標的を絞ってきた。

 ISISによる新たな「聖戦」は、アルカイダのそれよりはるかに狭い。ISISの目的は領土の獲得だ。現地に精通し、強固な決意と高い意欲を持つ戦闘員がそろった武装勢力でなければ達成できない。

 実のところ、今回の同時多発テロは、そんなISISの弱さと焦りを表している。レストランやコンサートホールを攻撃したのは、警備の堅い「ハード」な標的への攻撃能力が不足しているからだ。組織的な連続攻撃とは裏腹に、ISISは実は軍事的に追い込まれている。

❸ ISISに対抗する同盟勢力には、今や4つの核保有国(アメリカ、ロシア、フランス、イギリス)が加わり、トルコ、イランという中東の2つの大国も名を連ねている

 ISISはその領土を失い、そしてこれからさらに失う情勢にある。指導層が「攻撃は最大の防御」という戦略に手を伸ばしたのはそのためだ。

 ISIS指導層には高等教育を受けた欧米出身者が含まれている。市民をテロの標的にすればその効果が高いことをよくわかっている。

❹ 04年にスペインのマドリッドで発生した列車爆破テロでは、世論が外交政策を動かした。犠牲は約200人にのぼり、スペイン政府はイラク派兵からの撤退を決めた。これはアルカイダにとっては予想外の勝利で、ISISのような後発の武装勢力もこれに学んだ。

 しかしISISは、フランスのような大国がスペインと同じくテロを理由に中東から手を引くと信じてはいないだろう。ISISの指導層は、フランス社会が過去の同様の状況で驚くべき回復力と団結力を見せたことをよくわかっている(90年代にアルジェリアのイスラム過激派組織がフランス国内で連続テロを実施したときもそうだった)

❺ もしフランスの中東政策に影響を与えるのが目的でないとすれば、おぞましいテロの背後にある戦略目標は何なのか。

 パリ攻撃は、何より自分たちの「国」に見せるためのものなのだ。アメリカ率いる有志連合との戦いに勝ち目がないことを誰より知っているISIS(つい数日前には、クルド人部隊にイラク北部の要衝シンジャールを奪われたが、奪還する力もない)は、自らの支配地域での支持を固めるためにパリを攻撃した。

❻ 欧米にとってISは現実の脅威ではない

 IS指導者は今、軍事的ではなく政治的に思考している。他の過激派組織と同じく、ISISも民衆からの支持を維持したいと思っている。パリで同時多発テロを起こすことによって、ISは遠く離れた場所でも欧米人を「罰する」能力を誇示した。プロパガンダのため、そしてより大きな支持を集めるために。

 要するにそれは、「自国」で生き残るためのグローバル戦略だ。アイルランド共和軍(IRA)は80年代に似たような戦略をとった。イギリスからの独立を勝ち取るため、ヨーロッパ大陸でイギリス軍兵士や一般市民を殺したのだ。

 パリでいかに残虐な無差別殺人が行われようと、欧州各国はISISが現実の脅威ではないことを思い起こさなければならない。

❼ 冷戦下のソ連と違い、ISISには西側の民主主義を破壊するほどの軍事力はない。それでも、寛容や平等といった西側の自由主義的価値観を揺るがして政治的な勝利を得ることはできるかもしれない。

❽ ISISは、欧州諸国が軍事行動を起こし、西欧とイスラムの間に新たな暴力の循環が始まることを望んでいる。9・11とアメリカの経験からフランスと欧州諸国が学ぶべきものがあるとすれば、それは均衡の大切さだ。フランス政府と欧州諸国は、テロ容疑者を法に従って裁かなくてはならない。一部の政治家から中東にもっと軍隊を送れ、という声が出るのは確実だが、そうしたところで新しいテロ攻撃は止められまい。

❾ 軍隊や警察力による対応だけでもだめだ。ISISの新兵勧誘の土壌になっている、底辺の人々を社会に取り込む新しい政策が必要だ。それができて初めて、悪夢の聖戦士を葬り去ることができる

*筆者はロンドン大学キングズ・カレッジ防衛研究所上級講師

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● 最後の❾の締めが全てを物語っています。つまり、現実的には有りえないという事です。
  肝心の西欧における貧富の差の拡大と、西欧の不安定さは比例しているのです。
  それを資本主義の問題点として、ピケティは新資本論、r>gを書いたのです。

● ピケティは資本主義の本質として、r>gを説き、それの改善を齎すことで、資本主義を
  改善できると説きましたが、その点が私の考えと異なるところです。

● 彼の優秀な仕事から解釈できるのは、絶対王朝(君主の時代)や戦国時代(武人の時代)に
  著しかったr>gの差は、18世紀中旬の資本主義勃興とともに、段々と縮まってきたが、
  最近の不景気から、その差が段々と再び開く傾向にある
との事です。

● つまり、資本主義原動力であるGDPが成長するための、庶民への分配が減っている事を意味します。
  それを富裕層への重税で乗り切ろうというのが、ピケティの考えです。

● 私の考えは逆です。資本主義勃興から続いているr>gの差の縮小化が、最近再び開いている事は、
  資本主義の制度=体制の疲労を表しているであり、資本主義の危機を表していると
いう事です。

● つまり、ピケティの偉大なる仕事は、私の資本主義崩壊の予測を補強するものなのです。
  タイムマシンは現実には有りえません。それは空想の世界の事です。
  つまり、我々は古き良き世界に戻る事は出来ないのです。

● それはUSA資本主義の崩壊過程を見れば分かります。安倍さんが若い時に感動した古き良きアメリカ、
  アメリカンドリームに満ち溢れていた、豊かで民主主義的なオイホリーの世界は、もはや
  アメリカの何処にもありません。日独に追い上げられたとはいえ、衰退は確実
なのです。

● 昔のように、日独や新興国を凌駕する、製造業で世界の半分を占めた、あのアメリカは最早
  存在しないし、過去には戻る事は出来ないのです。

● この観点から時代の進行具合を見れば、イスラムと西欧の関係も読み解くことが出来ます。
  アフガニスタンを初めとする、中東や北アフリカ等のイスラム世界への介入は
  むしろイスラム勢力の反撃で、事態は徐々に悪化の状況へと進んでいる
事は
  馬鹿でも分かります。

● この戦いで核兵器は意味がありません。核大国を相手にしているのだぞ”凄んでみても、
  滑稽なだけです。どこに核を落とすのです? 仏にあるイスラムのスラム地区に
  落とすのですか? それともシリアのISIS支配地区に落とすのですか?

● それにごく最近までは、ロシアやイランを敵視していたのでしょう。その彼らが我々西欧の
  戦線に加わったから、我々は強くなったと粋がっているのも滑稽そのものです。

● これは昨日の敵を当てにしなくてはいけなくなった、西欧の不安と恐怖を表すものでしかないのです。
  単に落ち着け落ち着けと、国民に語っているようなものです。逆にパニックを表しています

● 以前のイスラム過激派の主張等と、最近の主張が微妙に変わってきている事を見逃しては
  いけません
。以前はイラクからの徹底や聖戦と言う復讐であったが、最近は異なります。

● 異教徒の殲滅と、彼らの女性のイスラムへの隷属化=奴隷化、西欧のキリスト教の殲滅と、西欧の
  王室を含めての改宗の強制、西欧の全体のイスラム化と言うのが、カズワ=侵略と言う言葉にも
  表れているのです。彼らは西欧を本気で取りに行っているのです


● 明らかにISISが登場していからの、イスラム過激派の目標には明白な違いが見られます。
  西欧の崩壊とイスラム化が最終目標なのです

● 中世以降のイスラムの弱体化と西欧の侵略、それと逆の歴史的現象が起こり始めています
  それはイスラムの移民を西欧が受け入れた時点で、始まっているのです。
  仏には仏の人口の10%弱のイスラム系移民が要るのです。

● 日本に例えれば、1200万人弱の外国人=中国人がいるようなものです。簡単に革命や
  クーデターが出来ます。何も中東から聖戦戦士が来なくても出来る数です。

● この人口で十分内戦や革命やクーデターが出来るのです。戦争を内戦に転嫁して、
  革命を成功に導くのは、古今東西の陰謀家の作戦です


● 何故それが、西欧で起こらないといえるのです。全ての西欧の現実は、西欧の崩壊と
  内戦と虐殺の世紀であることを示しているのです。今後は西欧の識者の
  空威張りは、ことごとくイスラム勢力が潰すでしょう。

● 一方、西欧は白人社会が、左右に分裂し過激化するのです。各勢力の入り乱れての世紀末の
  戦いが見られるのです。壮大な歴史のカタストロフィーが見られるでしょう。 
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戦争は生命の本質である・息吹があれば・崩壊もあるのです

2015年11月17日 07時45分03秒 | 戦争
★ http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/83f724cf3723250da635927d8980a877


ローマ法王は、「第3次世界大戦」状態を懸念、解決策は「第1次世界大戦」の原因のなかに発見できる

2015年11月17日 06時45分23秒 | 政治


◆フランスの首都で起きたテロ事件(11月13日夜、死者129人、負傷者352人=うち99人重傷)で、バルス首相が11月16日、「テロはシリアで計画され、組織されたものだ。新たなテロが今後、数日から数週間以内に再び起きるおそれがある。フランスだけでなくヨーロッパ全域が標的になる」と述べたという。NHKNEWSwebが11月16日午後6時58分、配信した。
 シャルリー・エブド襲撃事件(1月7日午前11時30分)のときは、パリ11区にある風刺週刊誌を発行している「シャルリー・エブド」本社に覆面をした複数の武装した犯人が襲撃し、警官2人や編集長、風刺漫画の担当者やコラム執筆者ら合わせて、12人を殺害した。テロ犯は、ターゲットを特定していた。これに対して、今回のテロ事件は、「無差別テロ」だった。これは、テロ戦争の戦場が「中東からEU全域」に広がったことを意味している。次の段階は、米国を中心とする有志連合国(日本も参加)に拡大であり、その予兆でもある。

◆ローマ法王フランシスコ1世は2014年9月、「地域紛争、大量虐殺、人間の殺害、その他の侵略者やテロリストたちの犯罪の中で行われていることを第三次大戦である」と述べている。情報通信・ラジオ「スプートニク」は2014年9月14日午前11時44分、「ローマ法王 第三次大戦はすでに始まった」という見出しをつけて、以下のように配信していた。
 「ローマ法王フランシスコはミサの中で、欧州全土から訪れた数万人の巡礼者たちに向けて、世界は第三次大戦の状態にあるとの懸念を表明した。英The Telegraph紙が伝えた。
ローマ法王は、『戦争は神が創造した最も素晴らしものを破壊する。戦争は、人間を殺害する』と語った。オーストリアのKronen Zeitung紙が報じた。ローマ法王は、戦争はイデオロギーによってよく正当化されるが、実際のところ戦争は常に誰かの強い欲望や権力志向の結果であると述べた。ローマ法王は、『2つの世界大戦後のこんにちでさえ、地域紛争、大量虐殺、人間の殺害、その他の侵略者やテロリストたちの犯罪の中で行われていることを第三次大戦であると述べることができる』と語った。西側のマスコミが伝えた。
リア・ノーヴォスチ」

◆大日本帝国陸軍の四王天延孝中将(1879年9月2日~1962年8月8日)は、著書「猶太思想及運動 付・シオンの議定書」(内外書房1941年刊)の「第2章 第1世界大戦」の冒頭、「第1世界大戦は20年前に終りを告げ、今や第2世界大戦も幕が開かれつつある際に、第1世界大戦の原因や様相を研究するなどは閑人のやることなどと考えると大なる錯誤に陥るので、実は人類の実演する大連鎖劇の第1幕、第2幕の関係である。第1幕の精神が判らなければ、第2幕は判らぬ、従って現今相手役の腹が判らずに舞台に現われてヘマばかりを演出することになる」
 第2次世界大戦は1939年から1945年までの6年間の出来事であった。大日本帝国海軍が1941年12月8日、パールハーバーを奇襲し、東條英機内閣は「大東亜戦争」と命名した。この本は、その5か月前に発刊された。1945年8月15日に終戦となり、70年を過ぎたけれど、「第3次世界大戦」に入っているというローマ法王フランシスコ1世の発言に照らし合わせると、この第3幕は、一刻も早く幕を閉じさせなければならない。四王天延孝中将の言葉を借りるならば、「第1幕の精神が判らなければ、第2幕は判らぬ、第1幕と第2幕の精神が判らなければ、第3幕は判らぬ」ということになる。逆に見れば、「第3次世界大戦」の原因は、「第1次世界大戦」の原因のなかにあるのであるから、これを徹底的に研究すれば、解決策を発見できるはずである

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● 原因を追究する努力をする事は、それはそれで良いことでしょう。しかし、現在の
  発展した物理学でも、物理のすべての謎は解けていないのです。一つの謎の
  解明が行われれば、すぐに新しい謎は同時に生じる
のです。

● すべての解明が終わるまでは、宇宙の運行が止まる”などと言う事は有りえません。
  原因が分からなくても、歴史は進むのです。世界大戦と言う言葉を特別な
  ものとみるから、本質を見失う
のです。

● 人々の争い・諍い・殺人・殺し合い・虐殺・生存競争等と、古来からある言葉を使えば
  その原因はおのずから分かるはずです。生物と言う存在が己の生存の保証を
  求めて、戦うのです


● 従って、植物や動物の様に、食べ物を争っての生存競争と同じようなものです。他人の裕福さに
  嫉妬して、それによる攻撃性の増幅かもしれません。他人のものを奪う事によって、
  欲望を満足させることも原因でしょう。プライドを傷つけられたのかもしれません。

● 異教徒と言う他者の存在を、信念から否定して、その抹殺が神の意志と妄想を持つことも
  戦いの一因でしょう。全ては巨大脳を持つ、動物としての人間の存在から生じるものなのです。

● 虫の居所が悪い時には、些細な事でも殺人や戦争は起こりうるものなのです。
  後悔しても後の祭りですが、しかし親が自分の行動を後悔しても、
  次の世代に後悔が本質的に受け継がれるという事は無いのです。

● 貴方の息子は、たまたま虫の居所が悪くて、他人と喧嘩したのを切っ掛けに、殺人事件へと
  巻き込まれるかもしれないのです。更に親よりも生活レベルの低下した息子は、
  貴方よりも攻撃的な性格となっている
かもしれないのです。

● 株は株に聞けといわれます。つまり原因が何であろうが、株価が変動したことは事実であり、
  それに対処しなければ、破産することもあるのです。原因の解明の前にやる事は、
  株価の変動に対処する事です。原因の解明は記録を見て、専門家が語るでしょう。

● 政治家などがすることは、現実の動きからテロや戦争の危険を読み取ろって、それに対処する事です。
  現実の情報の中に、次の動きがあるのです。その為にも、家族や国家を守るための情報が・
  出来るだけ正確な情報が必要なのです。情報機関が必要な理由です。

● その意味でも、現在のマスコミは勝手に情報を選択したり、解釈したりして、他国の利益や
  便宜を図っている事が、ネットを通せば読み取れます。はっきり言えばスパイ的行為や
  売国的と言える情報操作です。

● どのようにして太陽系が出来たかはわからなくても、我々の地球は太陽の周りを回って、季節は
  予定通りに、廻って来るのです。それと同じです。原因はさておき、気候変動による
  生命の危機は、人類をして大移動
させるのです。

● 生き残るためには移民もします。個人でいえばこっそり他人の畑に入り込んで、農作物
  を盗むでしょう。乾季になり、食物が激減した環境では、動物同士は、
  共食いをするのです。生きるとはそのような事です。

● 人間社会での、その環境の変化の最も重要な目安が、経済のサイクルです。好景気なら多くの人が
  幸せで、争いも少なくなりますが、景気が悪化すれば争いも戦争も起こるのです。
  そのサイクルの程度により、大小の争いが決まるのです。

● これが、30年x3x3x3x2 のサイクル説です。これで歴史上の大きな変動が予測できるのです。
  新しい歴史経済波動説です。

● 波動270年説(30x3x3)と村山節氏の1600年東西文明移行説とサーカー氏の社会循環論
  (武人→知恵者→富裕者と変わる支配階級)とを合わせれば予測が可能となります


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