ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

女友達

2006-09-02 | 私事・リタイア・人生
引っ越して1ヶ月以上も経ってやっと「引越し案内」を送りました。
しかもメールで。よく「引越しました」と写真入りのポストカードに「お近くまでお越しの際はぜひお立ち寄り下さい」というメッセージを添えていただくことがありますが、私には到底できない芸当で(笑)

とたんに長年の女友達からメールや電話が入り、いつものことながら普段のご無沙汰は不問に付されている様子。(ホッ´。`;)かくいう彼女たちも、感心するくらい筆まめでバカンスや出張先からも手紙をくれる人から、私並みに用がある時まで音沙汰なしの人まで、いろいろです(笑) みんなそれぞれほどよい距離で付き合ってきており、その辺の強弱はお互いまったく問いません。

「最近、温と善の写真がUPされないけど、どれぐらい大きくなったか見たいからもっと頻繁にUPするように。」
「メルマガ止まりすぎ。忙しくても配信するように。」
と、意外にメルマガやブログを見ていてくれるのを知って、ちょっとビックリ。始めた頃は、
「あなたの考えてることなんて、読まなくてもだいたいわかる。」
と、そっけないものだったのに(笑)

国際結婚をし、夫婦で最良の引退先をまさに世界中で探している友人からは、
「家を見に行きたいけど。。。どうも引退先はやっぱりアジアに落ち着きそうな気配」
というメッセージ。これって直訳すれば、
「だからNZには行きそうもないわ。」
ってことでしょう´ー`A ヘイヘーイ、承知しやした(笑)

バリバリ働いている別の友人からは、
「良さそうな家じゃない。子どもだけ送り込んでいい?」
と来ました。もちのロンロン、夏でも冬でもいつでもどーぞ。

みんな個性豊かで、独立独歩な人ばかり。私は大学卒業と同時に海外に出てしまったので、彼女たちとは全員海外で知り合いました。日本と海外の両方の暮らしを経験しているせいか、日本への思い入れがとても強い反面、客観的に日本を見られる人たちでもあり、政治、経済、ビジネス、社会、社交、教育、老後、趣味まで、
まぁ~みんな一家言持った“おネエさま”ばかり´m`;

面白いことに同じ国に住んでいたときから、一緒に買い物だの、習い事だのという経験は皆無。お互い仕事をしていてもアジアの場合、共働きの家にはかなりの確率でお手伝いさんがいるので、働きながらでも子どもを預けて、一緒に買い物、習い事は可能でした。しかし、誰もそんなことに興味がなく(笑)、たまに食事をしたり、家族ぐるみで出かけたりするのが関の山でした。

なので付き合いの期間は長くても、お互いの近況をよく知らず、
「そういえば私、3ヶ月前に離婚したの。」
などと、さらぁ~と言われたりしても@@、そうそう驚かなくなりました(笑)

その一方で、
「○○に詳しい人を探してる人がいるんだけど、心当たりない?」
などとメールを送ろうものなら、どぉぉぉ~~と返事が来て、
たまげることはしょっちゅう。お互い一緒でない時間と場所で、それぞれの経験や暮らしを築いているのかと思うと、なんとも頼もしく、彼女たちをよく知る部分よりも知らない部分の方が遥かに大きいのかと思うと、改めて付き合いの厚みを感じます。

なんでも自分で考え、行動し、気持ちがいいほど独りな人たち。
たま~に何かを相談されたとしても、彼女たちの心の中で答えが出ているのは明白で、単に気持ちの整理、良ければ背中を押してほしいくらいの気持ちで事情を報せてくれているのがよくわかります。

だからこそ、
「そうかな~。私はそうは思わないけど。」
と言ってしまっても、ニヤっとしながら、
「そう言われると思った。」
お・し・ま・い。当然ながら彼女たちは、自分の思うようにし、こちらも相手にとって耳障りのいい話でごまかす不義理はしません。

意見が合わないことなど、
「それがなにか?」
という取るに足らないこと。それよりも信頼と親しみと尊敬が、時を経ても、距離を隔てても決して錆びたり曇ったりすることなく、輝く鋼(はがね)のようにお互いを深くつないでいる気がします。

「彼女のためなら一肌脱ごう。」
そう思える友人がこんなにもいることを、何気ないメールの返信で気づかされ、ふと長く生きてきたご褒美をメールボックスに見つけた思いでした。