ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

クライストチャーチから東北へ

2011-03-25 | 経済・政治・社会
ちょうど2週間前のこと。

クライストチャーチから出張に来ていた知人から、おみやげにホームメードのブラウニーとクッキーをいただいてしまいました。






液状化による砂塵が家の中まで入ってきていた時期に、このお気遣い。
子どもたちも、
「地震の後でよく焼けたね~」
と盛んに感心していました。
(「ママなんか地震がなくても焼かないのに・・・」という言外の響き

本当に心にしみるお味で、家族でしみじみと美味しくいただきました。


おみやげを受け取った帰り道に立ち寄った、シティーのカフェ。
店の奥にはカウチとテレビが置かれ、まるでどこかのお家のような造り。
 
(壁には大きな油絵が。左の巨大な花の絵が好きです)



実はチャーチの地震が起きた当日、夫はこのカフェにいました。
テレビにはただならぬ映像が映し出され、すぐに、
「大変だ!」
と電話をくれ、家にいた私は地震直後から中継を目にすることができ、目の前で大聖堂が崩れていきました。


カフェのオーナーにその話をすると、夫のことを覚えていました。
「近所のお客さんが飛び込んできて、『テレビをつけろ!』って教えてくれたの。日中は消していたりビデオを流していたりするからね。」
と言うオーナー。夫はその直後に立ち寄ったのでした。


そして帰宅したその夜、今度は東北関東大震災の巨大津波をライブで目撃することに!
なんという連鎖。


あれから2週間が過ぎた今日もボランティア先では涙を浮かべながら、
「被災した子どもたちが、かわいそうでならないわ。」
と言いながら、義捐金を手渡してくれる仲間がいたり、今日の新聞の一面に出ていた日本の復興の速さを伝える記事の話で盛り上がったり・・・


チャーチから東北へと、何かがしっかりとつながっているように感じました。
今の気持ちを忘れないように、支援が風化しないようにしていきたいと思います。


昨日配信したメルマガ「西蘭花通信」はまさにそんな話です。
よかったらリンクからご覧ください。
Vol.0529   ~キウイ東北プロジェクト~