旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

金剛寺

2021年05月13日 | 旅 歴史

 大阪府河内長野市天野町に金剛寺(こんごうじ)があります。
 天野山金剛寺は真言宗御室派のお寺で、女人高野の名で知られる名刹です。天平年間(729-749)、聖武天皇の勅願により行基が開山しています。永万年間(1165-1166)高野山の阿観(あかん)上人が入山し、承安2年(1172)に金堂・宝塔・御影堂などが建てられました。
 後白河法皇の妹八条女院(藤原璋子(しょうし))の祈願所となり、一切の行事を高野山と同じ様にしました。女性が弘法大師(空海)と縁を結ぶ霊場としたため、爾来(じらい)、女人高野といわれるようになりました。
 南北朝時代には後醍醐天皇、後村上天皇の帰信が篤く、塔頭の摩尼院(まにいん)は後村上天皇の行在所となりました。そして長慶、後亀山天皇の3代20年間の行宮(あんぐう)となり、天野行宮、天野殿と呼ばれました。
 正平15年(1361)、足利義詮の兵火で被害を受けましたが、皇室、武家から崇敬され、豊臣秀吉からは天正11年(1583)に寺領300石を受け、秀頼により諸堂宇が修築されています。徳川幕府からは308石の朱印を与えられ、綱吉は元禄13年(1700)に諸堂宇を修築しています。
 広い境内地には、古い歴史を物語る諸堂が建ち並んでいます。金剛寺境内は国の史跡で、鐘楼、楼門、食堂、金堂、多宝塔、御影堂、観月亭、摩尼院は国重文です。延喜式神名帳や 延喜式第十二残巻など国宝の文書やたくさんの文化財を所蔵しています。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://www.ueda.ne.jp/~ogino/japan/


日本一周 ブログランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周へ
にほんブログ村


http://blog.fc2.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする