旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

法道寺

2021年05月29日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区鉢ケ峯寺に法道寺(ほうどうじ)があります。
 鉢峯山法道寺は高野山真言宗のお寺で、鉢ケ峯寺(はちがみねじ)とも呼ばれます。寺伝によると天智天皇の白鳳10年(670)に伝説の法道仙人により創建されたと伝えられています。閑谷院長福寺と称し、飛鉢(ひはつ)の法を行って繁栄し、多くの子院を擁した大寺院になったそうです。、
 平安時代になると弘法大師(空海)、伝教大師(最澄)、慈覚大師(円仁)などの名僧が参籠し、仏像を刻んで安置したと伝えられています。また嵯峨天皇は高野山への行幸の際に立ち寄ったといわれています。
 南北朝時代には、楠木正成の一族であった橋本正員(まさかず)の菩提寺となり、南朝の後村上天皇が仮御所の天野山金剛寺より、度々参拝されたそうです。戦国時代になると兵火により焼失し衰退しました。
 江戸時代の享保元年(1716)、8代将軍徳川吉宗の嫡子が長福丸(ながとみまる)と命名されたため、長福寺を改め、開基の法道仙人から法道寺と寺名を変えています。幕末期には衰退し、子院は僅か7坊となっていました。
 鎌倉時代後期の食堂、南北朝時代の多宝塔は、国の重要文化財に指定されています。また、南北朝時代に制作された仏画・十六羅漢像は漢画の系統に属する作品で、宋画の写しと考えられています。これも国の重要文化財に指定されています。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://www.ueda.ne.jp/~ogino/japan/


日本一周 ブログランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周へ
にほんブログ村


http://blog.fc2.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする