午前、金沢文圃閣から注文した古書3冊が届く。そのうちの1冊が待望の清水幾太郎『私の心の遍歴』(中央公論社、1956年)である。なるほど、確かにこの表紙のデザインの雰囲気(しみじみと和む)は、清水の他の著作と全然違う。私は古書にも傍線や書き込みをしながら読むのだが、この本についてはそれはやめておこう。

来年度の大学院の演習は、清水生誕100周年ということで、「清水幾太郎と彼らの時代」をテーマに清水の主要な著作を読んでいこうと決めているのだが、なにしろ「忘れられつつある思想家」である。はたして受講者がいるかどうか。私のところの院生のI君は出るであろうが、彼はドクターの3年であるから、正規の受講生にはカウントされない。それから清水に関心のある社会科学部の大学院のマスターのS君は、社会人なので平日の授業(金曜4限の予定)には出られないのである。となると、文研のマスター、他研究科のマスター、単位互換をやっている他大学の大学院のマスター、科目履修生(聴講生)、それと大学院進学希望の学部生(先取り科目制度を使えば大学院の授業に出ることができる)、そうやって範囲を広げていっても、1人いるかどうかではなかろうか。なんだか「笑っていいとも」でゲストがやっているゲーム(お客100人に質問をして該当者が1人だったら番組特製ケータイフトラップがもらえる)みたいだ。「清水幾太郎の著作を読んでみたい人、スイッチ・オン!」
午後から大学へ。3時から二文生のKさんの最後の(たぶん)卒論指導。4時半から現代人間論系の基礎講義(オンデマンド)の収録。スタジオは26号館(大隈記念タワー)の地下にある。道を隔てて向かいにある大隈講堂は、いま、補修工事の真っ最中で、白いカバーで覆われている。曇りの日の暮れ方、ちょっと見ると、まるで蜃気楼のように見える。

収録は、収録した映像をチェックする時間も入れて、1時間で終了。来週、もう1本収録の予定。文学部に戻り、ミルクホールで購入したパンと紅茶で早めの夕食をとり、7限の授業(基礎演習)に臨む。報告をするグループが資料のコピーに手間取って、20分ほど遅刻したのは顰蹙ものであったが、発表の内容(マイノリティへの差別問題)はテーマへの報告者一人一人の思い入れが感じられるものだった。

来年度の大学院の演習は、清水生誕100周年ということで、「清水幾太郎と彼らの時代」をテーマに清水の主要な著作を読んでいこうと決めているのだが、なにしろ「忘れられつつある思想家」である。はたして受講者がいるかどうか。私のところの院生のI君は出るであろうが、彼はドクターの3年であるから、正規の受講生にはカウントされない。それから清水に関心のある社会科学部の大学院のマスターのS君は、社会人なので平日の授業(金曜4限の予定)には出られないのである。となると、文研のマスター、他研究科のマスター、単位互換をやっている他大学の大学院のマスター、科目履修生(聴講生)、それと大学院進学希望の学部生(先取り科目制度を使えば大学院の授業に出ることができる)、そうやって範囲を広げていっても、1人いるかどうかではなかろうか。なんだか「笑っていいとも」でゲストがやっているゲーム(お客100人に質問をして該当者が1人だったら番組特製ケータイフトラップがもらえる)みたいだ。「清水幾太郎の著作を読んでみたい人、スイッチ・オン!」
午後から大学へ。3時から二文生のKさんの最後の(たぶん)卒論指導。4時半から現代人間論系の基礎講義(オンデマンド)の収録。スタジオは26号館(大隈記念タワー)の地下にある。道を隔てて向かいにある大隈講堂は、いま、補修工事の真っ最中で、白いカバーで覆われている。曇りの日の暮れ方、ちょっと見ると、まるで蜃気楼のように見える。

収録は、収録した映像をチェックする時間も入れて、1時間で終了。来週、もう1本収録の予定。文学部に戻り、ミルクホールで購入したパンと紅茶で早めの夕食をとり、7限の授業(基礎演習)に臨む。報告をするグループが資料のコピーに手間取って、20分ほど遅刻したのは顰蹙ものであったが、発表の内容(マイノリティへの差別問題)はテーマへの報告者一人一人の思い入れが感じられるものだった。