フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月17日(日) 曇りのち晴れ

2006-12-18 03:18:39 | Weblog
  山田昌弘『新平等社会』(文藝春秋)を読む。本書のキーワードの一つは「底抜け」(収入が低く、生活に困難をきたす人が増えること)。不謹慎ながら、60年代の人気TV番組「底抜け脱線ゲーム」をどうしても連想してしまう。
  昼食の後、昨日録画しておいた『たったひとつの恋』を観る。最終回であったが、ずいぶんと杜撰な終わり方であった。視聴率が伸びず、回数を減らされ、北川悦吏子もやる気を失ったのであろう。そうでないとしたら、北川はもう若者を主人公にしたTVドラマの脚本からは足を洗った方がいい。感覚が一昔前のものなのだ。これではどんなに旬のタレントを起用してもレトロなTVドラマになってしまう。
  夕食の後、「NHK音楽祭2006ハイライト」(前編)を観た。3時間15分の番組だったが、飽きることがなかった。ダニエル・ハーディング指揮のモーツァルトのピアノ協奏曲20番(ピアノはラルス・フォークト)が一番印象的だった。そもそもが暗い緊張感の漂う曲ではあるが、まるでベートーベンが編曲を担当したような、力強いモーツァルトだった。12時15分に番組が終了し、それから皮ジャンを着て、娘を駅まで迎えに行った。