フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月9日(月) 曇り

2009-02-10 00:07:55 | Weblog
  娘がインフルエンザに罹った。朝、熱が38度ほどあり、午前中に医者に行って薬をもらい、午後から出勤するつもりだったようだが、検査をしたらホンコンA型であることが判明。少なくとも今日明日は家で寝ていなくてはならなくなった。明後日、熱が下がっていたら、芝居の稽古に行くつもりらしいが、普通の風邪とは違うのだから、そう簡単にはいかないだろう(夜、体温は40度まで上昇)。さて、私や妻や息子も時間差で発症するのだろうか?私は入試関係の業務があり、妻はワイヤー&ビーズの講師の仕事があり、息子は大学の期末試験の最中だ。3人の中では私のタスクが一番代替可能性が高い(ダウンしても誰かが替わりにやってくれる)。一階の母は娘との接触頻度は一番低いが、罹った場合は一番リスクが大きい。わが家はこれからしばらく緊張の日々が続きそうだ。
  津村記久子の「ポトスライムの舟」は、上手な小説だが、私のイメージする芥川賞的小説とは違う。現在の規定では芥川賞を受賞した作家は、今後、直木賞の対象からは除外されるが、津村記久子という作家は直木賞的小説を書く人になっていくような気がする。私のイメージする芥川賞的小説というのは、斬新な切り口と文体で、読者の心をわしづかみにする小説、「こんな小説を待っていた」と読者を興奮させる小説である。ただし、これは私のイメージというよりもむしろ願望で、そんな作品にはめったにお目にかからない。