フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月16日(月) 曇り

2009-02-17 01:31:06 | Weblog
  午前3時に就寝して午前5時に目が覚めてしまう。トイレが近いとかいうわけではない。眠りが浅いのだ。バイオリズムが乱れている。いくらなんでも2時間睡眠では身体が持たないから、水を一杯飲んで、気分を落ち着けて、もう一度寝る。8時半、起床。カレー、トースト、牛乳の朝食。午前中は勉強、午後は春学期の授業の下準備と散歩、夜は読書・TV及び原稿書きというのがこれから4月初旬までの一日の基本型になる。けっこう根を詰めてやる作業が多くなるので、どうしてもストレスが溜まる。お酒が飲める人を羨ましいと思うのはこういうときだ。ストレスというのは必ず身体のどこかに出る。どこに出るかは、私の場合、そのときどきで違う。胃痛とか、肩や首の凝りとか、気分の浮き沈みとか、そうした一般的なものから、味覚障害、耳鳴り、指先や膝の震えといったそれほど一般的とはいえないものまでひとわたり経験した。中でも、7、8年前の一時期、指先の震えでは苦労した。人と食事をしているときにそれが出ると、困ったことになる。ナイフやフォーク、珈琲カップなどがカタカタと鳴ってしまう。相手が男性であれば「こいつ、アル中か」と思われ、相手が女性であれば「あら、この人、緊張してるのね(カワイイ!)」と思われてしまう。誤解である。私はアルコールは飲まないし、当時は家で妻と食事をしているときでも指先は震えたのだ。しかし、心の中で思われているだけだから釈明するわけにもいかず、「アル中」あるいは「初心(うぶ)な人」という誤解を甘受するほかはなかった。
  午後、散歩に出る。「テラス・ドルチェ」で昼食(ペペロンチーノと珈琲)をとりながら、ゼミで使う予定のテキストに目を通す。榎本博明『<私>の心理学的探求 物語としての自己の視点から』(有斐閣)。ゼミでは社会学系のテキストと心理学系のテキストの2本立てでいくが、本書は心理学系のテキストの最初の1冊として考えているものである。ここでこうして予告しておけば、春休み中に予習しておく熱心なゼミ生もいることだろう。ついでに書いておくと、社会学系のテキストの最初の1冊は長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志『社会学』(有斐閣)である。
  『<私>の心理学的探求』を切りのいいところまで読んで、それからジムへ行く。ウォーキング&ランンングを50分。餃子一皿分のカロリーを消費する。外に出ると風が冷たい。一昨日あたりとはえらい違いだ。せっかく温まった身体がいっぺんに冷えていく。子どもの頃、冬の夜の銭湯からの帰り道もこんなだった気がする。

               
                    蒲田駅前(東口)