フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月30日(水) 曇り

2010-07-01 02:58:30 | Weblog

  10時、起床。寝坊だ。ここ数日、寝不足気味だったのだが、今日はしっかりと7時間眠った。カレー、トースト、牛乳の朝食。
  昼は母が孫の誕生日のために作った赤飯を食べる。たくさんは食べなかったこともあるが、しっかり7時間睡眠なので、昼寝の必要がなく、ずっとお仕事。
  夕方、散歩に出る。「シャノアール」でアイスココアを注文し、書き物をする。「シャノアール」のアイスココアにはソフトクリームがのっている。これはアイスココアではなく、アイスココア・フロートとなのではないかといつも思う。私はソフトクリームが好きなので、別に構わないが、中には純粋にアイスココアを飲みたい客もいるのではなかろうか。そういう場合、メニューにはないが、ソフトクリーム抜きのアイスココアを注文できるものなのだろうか。個人経営の喫茶店ならそういう注文にも応じてもらえると思うが、チェーン店では難しいだろう(代金をいくらもらったらいいか店員には判断できないだろうから)。


  客の中に60代くらいの男性の一人客がいて、腕を組み、背筋を伸ばし、目を見開いて、じっとしている。店内を眺めているのだろうか。普通、喫茶店の客たちのすることといえば、おしゃべり(二人連れ以上の場合)、本や新聞や雑誌を読む、ケータイのメール、パソコン、居眠り、私のように何か書き物、くらいのものである。この男性のような行動は珍しい。電車の中にもこういう人はいるが、その場合、正面には向かいの車窓があるわけで、たぶんその人は車窓の景色を眺めているのだろうと乗客は思う。そう思うことでその人のかもしだす不自然さは緩和される。しかし、ここには窓がない。地下にある喫茶店なのだ。彼は何をしているのだろう。もしかして誰かと待ち合わせをしていて、入口から入ってくる人をチェックしているのだろうか。そのうち、その男性は私がチラチラ自分を見ていることに気がついたのか、少し座っている位置をずらして、私から顔が見えないようにした。負けているプロ野球チームの監督がTVカメラに映らない場所に移動するときみたいだ。しばらくしてその男性の方をみると、もう彼はそこにいなかった。私の気づかない間に席を立って、支払いをして、出て行ったようだ。もしこれがサスペンス映画なら、私のテーブルにやってきて隣に座っているシーンが次に来て、私も観客もびっくりというところなのだろうが、そうはならなかった。本当にいなくなったのだった。

  今夜の夕食は餃子。息子の大好物である。昨日が誕生日だったのだが、みんな帰りが遅くて、一緒に夕食がとれなかったので、今日になったのだ。息子は22歳になった。

  食後、少し仮眠をとってから、深夜まで仕事。途中で7月になった。夏休みまで一ヵ月だ。でも、すぐそこという感じはしない。