9時半、起床。晴れているが、いくらか雲がある。秋の日の雲のようである。
一家揃っての朝食。今年もよろしくお願いします。いろいろ並んでいる料理の中でマイ・ベスト3を挙げておく。最後はお雑煮で〆る。
1位 お刺身(今年は奮発したらし)
2位 昆布巻(昆布も中の鰊も柔らかい
3位 煮物(派手さはないが、味わい深い)
今年は珍しく朝食前に年賀状が配達された。さっそく私が仕分けの作業を行うが、うまく仕分けがされていなくてブーイングが出る。返事を書かなくてはいけないのは40枚ほど。食後、さっそく取り掛かる。年賀状は、(1)親戚から、(2)職場の人から、(3)仕事関係(学外)の人から、(4)友人から、(5)学生・卒業生から、(6)その他、から構成されるが、一番読み応えがあるのは卒業生からのものである。1年前と比べて変化が大きい。たとえば、Kさんは結婚をして新婚生活をなぜかインドで始めた。夫の海外赴任だろうか。理由は書いていない。同時に、雑誌の仕事を始めましたともある。インドで雑誌の仕事ってなんだろう。私鉄の会社に長年勤めるY君は系列の学校法人に人事異動があった。電車が好きで入ったY君にとっては畑違いの仕事であろう。Sさんは柴犬を飼い始めた。名前を「カイ」という。柴犬なのに甲斐(犬)とはこれいかに。
途中で昼食(お汁粉)休憩を挟んで、夕方までに全部の返事を書く。投函しがてら散歩に出る。「テラス・ドルチェ」が元日から営業しているとは知らなかった。営業時間こそ短縮されているものの、年末年始、年中無休なのだそうだ。チェーン店なら珍しくはないが、個人経営の店としては珍しいのではないだろうか。頑張っているな。昨日はクリームソーダを飲みながら2010年を振り返ったが、今日は珈琲を飲みながら2011年を展望する。
教育、研究、学内行政(教務)からなる仕事の三角形ができるだけいびつにならないように気をつけよう。
教育ではゼミにもっと力を注ごう。年末にやったゼミ論個別相談、あれは大変ではあったが、ゼミ生ひとりひとりと話をする時間がもてて有意義だった。いまの3年生にはもっと早い時期から個別相談を行おう。また、3年生と4年生のジョイントももっと取り入れよう。
研究ではライフワークである清水幾太郎の評伝の仕事にさく時間をもっと増やそう。夏休みや春休みにまとめてやるのではなく、学期中もコツコツと作業をしよう。
教務の仕事はこれからの数ヶ月が大きな山場である。入試ということもあるが、新学部が完成年度を終えて、次の段階へ移行するためのあれこれの改革が求められている。
こうした仕事の領域を離れて、オフの時間も充実したものにしたい。仕事と家族と余暇。これが生活の三角形だ。仕事あっての充実した人生だが、仕事だけが人生ではない。息を詰める時間は重要だが、息を吸うことも、息を吐くことも必要だ。そういえば、「深呼吸の必要」というタイトルの映画があったな。余暇の時間は、社交と孤独からなる。個人化の時代だかこそ他者とかかわる工夫が求められるし、同時に、孤独に耐えてそれを楽しむ工夫が求められる。
そして生活の三角形を支える土台となるのが、健康とお金だ。それ自体は人生の目的ではないが、人生の目的を達成するために必要な資源だ。これを軽視してはいけない。