フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月27日(木) 晴れ

2011-01-28 15:40:02 | Weblog

  8時半、起床。味噌汁に卵を落として半熟になったところでご飯の朝食。数ある味噌汁の具の中でも半熟卵というのはランクが高い。ブルグの更新をして、何本かのメールを書く。
  11時に家を出て、母と鶯谷の菩提寺に行く。新年のお参りがまだだったのだ。菩提寺である泰寿院は最寄の駅は鶯谷で、住所は下谷である。小沼丹は下谷の生まれだったはずだが、生家はもうないのだろう。

  お参りをすませて、昼食は近くの蕎麦屋「川しま」でとる。天せいろを注文。「五郎八」の天せいろは1500円だが、ここはそれよりも1000円高い。しかし、それだけの値打ちはある。天ぷらの揚げ加減がいい。こんなにカラリと揚がっていると汁につけるのがもったいない。全部、塩でいただく。蕎麦もすっきりした味わい。最後の蕎麦湯もヌルヌルした感触がなくとてもまろやかだった。

  これから浅草を歩いてみるという母とは鬼子母神前のバス停で別れて、私は大学へ。途中、丸の内の丸善に寄って、娘に頼まれていたモールスキンの小型版の一日一頁タイプのスケジュール帳(50%オフ商品)を購入。モールスキンは高いが、それだけに、50%オフだと買おうかという気分になる。私も同じもので色違いを購入。何に使うのか? それはあとから考えればよろしい。
  4限は大学院の演習。最終回なので、「西北の風」でケーキと珈琲。Sさんが言った、「先生は話がしやすいです。中性的な感じで」。えっ? いま、「中性的」って言った? そんなことを学生から言われたのは初めてである。「気さく」だとはよく言われる。だからSさんがそれと同じことを「中性的」という言葉(ただし誤用)で表現しようとしたのではないかと思うが、もしそれが言葉の誤用ではないとすれば、「おじさんのおばさん化」ということであり、反省してみる必要のある事態である。

  6限の授業の前に「maruharu」で早めの夕食をとる。6限は「ライフストーリーの社会学」のテスト。受講生198名中出席は170名。ABCの3題の中から一題を選択して答える形式。Aはテキストの最初の章に書いてあることと対応しているから、いってみれば、サービス問題である。ただし、難度は低いからこれで「A+」をとるのはむしろ大変で、「A+」を狙いたい人はBやCの問題にトライすることを勧める。そういうアナウンスした後で教室を回ったら、けっこうBやCを選択している学生が多かった。その意気やよしと思ったが、もしかしたらテキストをちゃんと読んで来ていなくて、Aがサービス問題として機能していない可能性もあるなと思った。どっちなんだろう。

  試験が終わり、大学を出たのが8時ちょっと前。ちょうどいいタイミングだったので、飯田橋で地下鉄を降りて、ギンレイホールで8時10分から始まる『闇の列車、光の旅』を観ることにした。ホンジェラスからアメリカ合衆国(ニュージャージー)への不法入国をめざす人々の話。なかなか見ごたえのある映画だった。主演の若手女優(メキシコ人)は、ペネロペ・クルスがデビューしたときみたいなインパクトがある。