7時、起床。朝食前にブログの更新。昨日に続いて冬晴れ。明後日の文化構想学部の入試の日もお天気に恵まれますように。
9時に家を出て、大学へ。10時から大学院の社会学コースの博士課程の二次試験(面接)。
昼食は「たかはし」で。11時半に着いたらまだ「準備中」の札が出ていたので、店の中の人に「何時からですか?」と尋ねたら、「どうぞ」と言われた。店の中の客は私だけ。煮魚定食(銀むつ)を注文。汁椀は豚汁だった。かつてご主人が文学部キャンパス前の「万福」で板前をされていたときの人気メニューだった豚汁定食(どんぶりの豚汁と卵焼き)を思い出す。あれを復活してくれないかな。
1時から来年度の必修基礎演習担当教員を対象とした説明会。欠席者は数人。この方たちには3月1日に別途時間をとって説明する予定。
引き続き2時から文化構想学部運営主任懇談会。ゼミ関連の話題。
4時から文研運営委員会。
5時から基本構想委員会。答申の文案の検討。
8時過ぎに大学を出て、「maruharu」で夕食をとる。水曜日と金曜日はディナーメニューが用意されるので、時間に余裕のあるときは(単品ではなく自分なりに組み立てて)、ここで夕食をとるのが楽しみだ。メインディッシュに選んだ豚肉と野菜の炒めものは甘辛の味付けがちょうどいい塩梅で、ご飯が(いや、バゲットが)進む。水菜と焼き鱈子のサラダは、口の中がサッパリして、いい箸休めになる。
前菜およびデザートはオレンジと桃のゼリー。デザートはオレンジケーキとコーヒー。
あゆみ書房で『文藝春秋』3月号を購入し、電車の中で読む。お目当ては芥川賞の受賞作であるが、倉本聰の特別寄稿「頭の中の『北の国から』―2011「つなみ」―」がとても興味深かった。
「僕が21年間書き続け、一生書き続けるつもりでいた『北の国から』シリーズの終結をテレビ局から告げられたのは、2002年のことである。それは僕にとって、大袈裟に云えば一つの生甲斐を奪われた出来事であり、それからの何年かを殆ど虚脱の放心の中で只ぼんやりと過ごすことになった。/「番組が終っても僕は現実に、その舞台である北海道富良野という北の国の世界に棲んでおり『北の国から』の登場人物たちもテレビのスタッフや役者とは関係なく、この土地に根を下ろしている。/町を歩いていて生協に行けば、買物をしている中畑和夫の幻影に出逢い、ドラマの中で妻を失ったこの男は、新たに再婚した妻を伴ってワゴンを押しながら人参を選んでいる。冬の雪道で車を吹きだまりにはめ苦闘している町の電機家のシンジュクさんに逢ったり、お盆の時期には里帰りしているらしい宮沢りえさんをふいに見かけたり麓郷に行けば相変わらず汚い恰好で農道を歩いている田中邦衛さんの幻を見たり、拾って来た家で掃除をしている竹下景子さんをふと見かけたり。そんな妄想に近い不思議な感覚が僕の頭の中に今猶確実に生きており、だからあのドラマの脇役たちに至る現在の状況を人に問われれば、ちょっと調べてみる時があってもそれら殆どの人物の「今」を、あらまし答えることが出来る。」
『北の国から』の登場人物たちの近況が以下、語られるのだが、「へえ」「そうなんだ」「ほんとかよ」という感じで私はそれを読んだ。知りたい? 知りたいよね。でも、ここでは書かない。もったいないから。関心のある方は書店に直行してください。でも、1つだけ、がまんできずにちょこっと書いてしまうが、純は結と結婚し、数年で離婚。ごみ処理の日々の生活をブログに綴り始めるが、けっこな反響があり、常連の読者の一人「メリー」と頻繁にメールのやりとりをする。実は、「メリー」は純の初恋の相手であった大里れいなのである。れいは二年前に離婚していまは銀座のバーで働いている。華やかな衣装に身を包んで働いているれいは、ゴミにまみれて生きている純の姿にむしろまぶしいものを感じている。二人は7年ぶりで東京で再会を果たす。華やかな職場からは想像ができないようなれいの原宿の一間のアパートに純が招かれたとき、3月11日の大地震に襲われるのである。そして、福島県浪江町には、笠松正吉と蛍の一家が住んでいる・・・。