フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月14日(火) 小雨

2012-02-15 09:14:04 | Weblog

  7時、起床。焼きハム、レタス、パン、紅茶の朝食。

  下着に血痕が付いていることに気付く。もしかして血尿かとドキリとしたが(持病の尿管結石がまた出来たのかと)、そうではなくて、引っかき傷のかさぶたが剥がれて血が滲んだものだと判明する。そうわかるまでの30分ほどは、病院へ行くためのスケジュール調整を頭の中であれこれ考えていた。いまの時期はうっかり風邪も引けない。

  9時半に家を出て、大学へ。10時半から昼過ぎまで作業。昼食の弁当を食べたら睡魔に襲われ、しばし教務室のデスクの椅子で居眠りをする。疲れがたまっている感じなり。


本日のお弁当

 今日は早めにあがる。飯田橋ギンレイホールの夕方の回が『ゴーストライター』というサスペンス作品だったので、それを観ることにする。英国の元首相(ブレアがモデルだろうか)の自伝のゴーストライターが主人公の話で、前任者が執筆の途中で変死を遂げて、その仕事を引き継ぐことになったのだが、前任者の残した資料から元首相にまつわるある秘密を知ってしまい、何者かに命を狙われることになる。火曜サスペンス劇場をゴージャスにしたような作品で、気分転換に観る映画としては申し分なかった。元首相の別荘のあるなんとかいう島の荒涼たる海辺の風景が印象的だった。主人公が後任に選ばれた理由の一つが、「仕事が早いこと」というのだが、リライトとはいえ、あんな分厚い自伝を1ヶ月(途中から2週間に早まった)で書き上げるなんてすごいなと、原稿に追われる身としては、驚嘆してしまった。

  7時過ぎに帰宅。風呂を浴びてから、久しぶりに自宅で食べる夕食は豚しゃぶ。

  『ハングリー!』(録画ではなく)を観る。主人公の二人が互いの気持ちを言葉にするシーンはなかなかよかった。こういうシーン自体はどんなドラマにもあるが、とくに女から男への素直な気持ちの表明がとてもよかった。天真爛漫というのとは違う、なんというか、十分に自己再帰的でありつつ(自分の気持ちを十分に自己分析しながら)、しかし、印象管理を放棄してしまって(こんなふうに自分を見せようという戦術をあえてとらずに)、実に素直に自己開示を行っていた。これは多分、現代人(とくの若者)の対人関係における一つの理想ではなかろうかという気がする。こんなふうにできたらいいよね、と。