フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月12日(日) 晴れ

2012-02-13 07:01:19 | Weblog

  5時50分、起床。30分で身支度をしてホテルをチェックアウト。タクシーで別のホテルに移動し、そこで朝食(バイキング)をとる。

  本日は文化構想学部の入学試験。

  第二試験本部にずっと詰めていた。どこからか雀が一羽迷い込み、出口を求めて本部内を飛び回った。誰言うともなく、雀は私の担当という雰囲気が生まれ、私が何箇所か窓を開けて(寒い)、雀を戸外に逃がしてやろうとするが、なかなかこちらの意図が伝わらない。そのうち姿が見えなくなったので、出られたのだろうと思う。

  試験は午前10時開始、午後4時半終了。


本日のお弁当(昼)


本日のお弁当(夜)

  9時に大学を出る。日曜日の早稲田の町は灯りのついている商店が少ないが、あゆみ書房はやっている。忌野清志郎『ロックで独立する方法』(太田出版)を購入。電車の中で読む。コラムニストの山崎浩一が2000年6月から2001年8月にかけて忌野に6度のロング・インタビューした記録に基づいて書かれた本である。忌野清志郎より歌の上手い歌手はたくさんいるだろうが、彼ほど魂をゆさぶる歌を歌う歌手はそうはいない。思いつくままに列挙すれば、斎藤和義、甲本ヒロト、ボブ・デュラン、ブルース・スプリングスティーン、エディット・ピアフ・・・そういう歌手たちの一人だ。

  10時、帰宅。風呂を浴びてから、カップラーメンを食べながら(お弁当続きだとこういうものが食べたくなるのだ)、「キルトの家」の後篇を観る。やりとりされる会話のひとつひとつが彫刻等で造型されたようなくっきりとした輪郭をもっている。エンディングは切なくてほの暖かい。年を取るということ、人と人とがわかり合うということ、一緒にやっていくということ、そうしたことについて改めて考えずにはいられなくなる作品だ。