7時、起床。パンとチーズとハムの朝食。
心理学の豊田先生から「伝言を託されました」という件名のメールが届く。誰からの伝言だろうと思いつつメールを開くと、M大学のU先生からの「大久保先生によろしくお伝え下さい」という伝言だった。U先生のご専門は教育心理学で、何かの会合で豊田先生と会われたのであろう。彼は私の教え子である。それも二通りの意味で。第一は、私は大学生のとき塾の講師のアルバイトをしていたのだが、中学生だったU先生はそのときの生徒の一人だった。第二に、U先生は私の母校である都立小山台高校に進学したのだが、そこでバドミントン班に入り、OBとしてコーチに行っていた私の指導を受けた。豊田先生が「大久保先輩はどのような方でしたか?」と質問すると、U先生は「ストイックな方でした」と答え、少し間をおいてから、「優しい方でした」と答えたそうだ。評価語の一位が「ストイック」であったことが豊田先生には意外だったようで、「ス・ト・イ・ッ・クだったんですね」とわざわざ書いてあった。はい、そうですよ。当時、私は高倉健のような男になろうと思っていた。それも『幸福の黄色いハンカチ』(1977)や『冬の華』(1978)に出ていた頃の高倉健である。
8時に家を出て、大学へ。今日も一日入試関連の業務に従事する。ストイックに従事する。
本日のお弁当(昼)+豚汁
本日のお弁当(夜)
9時に大学を出る。あゆみ書房で、川上弘美選『精選女性随筆集一 幸田文』(文藝春秋)を購入。電車の中で読む。幸田文は元々好きな作家であるが、同じく好きな作家である川上弘美というフィルターを通して、改めて幸田文の文章を読んでみたいと思った。
10時過ぎに帰宅。ゼミ一期生のSさんから絵葉書が届いていた。彼女は、メール全盛のこの時代に、ときどき絵葉書を送ってくれる。今回は羽田空港の売店で見つけたという雀の絵葉書、それも開くと飛び出す絵葉書である。ちなみにSさんは下連雀(しもれんじゃく)に住んでいる。