フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月16日(月) 晴れ

2014-03-17 12:19:11 | Weblog

     8時半、起床。

     サラダとラスクと紅茶の朝食。 

     軽めの朝食にしたのは、食欲がないからではなく、昼食をしっかり、美味しく食べるためである。

     今年になって初めて鹿島田の「パン日和あをや」に行く。

     店内にある2つのテーブルはどちらも空いていたので、入口に近い方に座る。光の加減がよいからである。

     「お楽しみプレート」なるものを注文。パンとサンドウィッチとサラダとミニスープのセットであるが、スープは普通のサイズにしてもらう。ここはパンだけでなく、スープの美味しい店でもあるのだ。吉田篤弘の『それからはスープのことばかり考えて暮らした』はスープの美味しいサンドウィッチ店が舞台の小説だが、早稲田の「maruharu」とここ「パン日和あをや」が、私にとってのスープの美味しいパン屋さんの双璧である。

     本日のスープは新ジャガのポタージュ。

     プレートには胡桃パンのサーモンサンド、コーン&マヨパン、サラダ。パンの組み合わせはお客によって違うようである。

     いま食べたのは朝食分。さて、昼食分には何を食べようか。

     トーストと蜂蜜とバター。メニューではトーストは2枚だが、他にもまだ食べたいものがあるので、1枚にしてもらう。こういうアレンジはOKのようである。

     ウィンナーソーセージ。メニューには「ビールのおつまみに・・・」とあるが、気にしない。

     最後はコーヒーとクロワッサン。本日の最後のクロワッサンだったようである(プレーンではなく、チョコクロワッサンはまだ3個残っていた)。危なかった。パンは開店(12時)前に焼いて、追加で途中では焼かないので、やっぱりお目当てのパンがある人は早めに来店した方がいいようである。

     ここのクロワッサンは本当に美味しい。バターの使用を控えめにしているのがポイントらしい。

       おまけでアイスがちょこっと出て来た。モカ味。ごちそうさまでした。

     支払いの時、ご主人が「早稲田の大久保先生ですか?」と言われたので、びっくりする。ブログの記事を読まれたとのこと。実名でブログをやっているとたまにこういうことがある。「甘味あらい」や「まやんち」のときがそうだった。

     私が店に入ってきたときからご主人は気が付かれていたのだが、どのタイミングで話しかけるべきか、迷われたそうだ。カフェには店主や居合わせた客たちとの会話を楽しむための「おしゃべりカフェ」と、読書や考え事をするための「もの思いカフェ」の二種類があると、私はブログなどで書いているが、ご主人はそのことをご存じで、「パン日和あをや」はどちらなのでしょうと聞かれた。現時点まではそのどちらでもなくて(まだ4回目の来店ですから)、「美味しいパンとスープをしみじみと味わうカフェ」である。でも、これからは、そこに「おしゃべりカフェ」的要素が加わることになるでしょう。よろしくお願いします。

     ご主人は拙著『日常生活の探究』を読んでくださっていた。所望されてサインをする。為書のためにお名前を尋ねたら、「パン日和あをや」でお願いしますと言われた。「あをや」の由来を尋ねたら、奥様が、「私の旧姓が青山なので、そこからとったのですが、「あおや」より「あをや」の方がネットで検索しやすいし、「を」って何だろうと興味をもっていただけると考えたのです」と説明してくださった。

     前からちょっと気になっていることがあったので奥様に尋ねた。「以前どこかでお会いしたことがあるような気がするのですが」。まるでナンパの常套句だが、ご主人がお隣にいる状況でそんな嘘はつかない。本当にそういう気がするのだ。奥様はちょっと考えて、2つの可能性に言及された。一つは自分の顔はどこにでもいそうな顔であること、もう1つは、昔、高田馬場のカフェでアルバイトをしていたことがあること。高田馬場のカフェ?! カフェの名前を聞いたが、そのカフェには私は行ったことはない。いや、記憶に残っていないだけで、実は行ったことがあるのかもしれない。そしてカフェそのものの記憶は消えて、そこで働いていた女性の印象だけが記憶に残ったと・・・。そんなことがあるものだろうか。このテーマをもう少し深めていけば、村上春樹風の小説が書けそうな気がする。

      ご主人が2階の和室も見てみて下さいというので、見学させていただく。2階にも部屋があることは知っていた。以前来たとき、ママ友の集まりのような声が聞こえていたからだ。テーブルが二つあるが、一組が入った段階で貸切にするのだそうだ。待合茶屋みたいじゃないですか。部屋の隅に文机が置いてある。いよいよ大正ロマンの香りがしてきます。ここに籠って原稿を書きたいような気になってきます。

     ご夫妻は私のブログにときどき登場する蒲田の鰻屋「寿々喜」に行かれるそうだ。わざわざ、蒲田までですか(そういう私もわざわざ鹿島田まで来ているわけですが)。「パン日和あをや」は夜8時までで、「寿々喜」は9時には閉まってしまうから、相当に慌ただしいのではなかろうか(たぶんそういうときは少し早目に店を閉めるのであろう)。

       「パン日和あをや」は先月11日で開店して丸二年。いまは三年目に入ったところ。しっかり地域に定着し(私たちが話をしている間も近所のおばあさんが自分で作った惣菜をおすそ分けに来ていた)、私のように口コミで店の存在を知って電車に乗ってやってくる客もいる。

       ごちそうさまでした。また天気のいい日に来ます。

     蒲田に戻って、ジムへ。筋トレ2セットと有酸素運動45分。今日は室温が高めで、バテバテになる。640キロカロリーを消費。パンをたくさん食べたが、これでチャラになったことであろう。

     ジムを出て、「phono kafe」で一服しようと歩いているところに妻から電話が入って、いま、東急プラザの6階の紳士服の店にいるのだが、閉店セールでなかなかいいジャケットが半額になっているので、試着しに来てと言われる。なんだか体育館の裏に呼び出しをくったような気分で、Uターンして駅の方へ戻る。何着か試着してみて、春らしい色合いのジャケットを購入。

     買い物を済ませ、妻と一緒に「phono kafe」へ行く。

     妻が路上のマンホールの蓋を指さしながら、「猫が5匹いるように見えない?」と聞く。うん、見えるね。

     でも、すべてのマンホールの蓋がそう見えるわけでなく、中型や大型のマンホールは猫には見えないのだそうだ。なるほどね。

       そんな話をしながら「phono kafe」に到着。 

     私はリンゴジュース、妻は葡萄ジュース(赤)のフロートを注文。

     展示販売されている清水さんの陶器はだいぶ売れているようである。「猫の柄のカップがかわいくて、いいなと思っていたんだけど・・・」と妻が言う。それは人気だったらしく、展示してすぐに売れてしまったらしい。今度、清水さんに頼んでおきます。

     清水さんの展示会は3月末まで。そのうち妻のワイヤー&ビーズの作品も展示してもらったらいいんじゃないか。

        今日の我が家の晩ごはんはオムライス。ライスはチキンライス。