フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月20日(土) 晴れ

2021-02-21 14:32:38 | Weblog

8時半、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

朝食を食べながら、NHKオンデマンドで、『ひよっこ2』(全4回)の3・4を観る。よかった。

昨日のブログを書いてアップする。

2時を回った頃、昼食を食べに出る。暖かい。

「プリミエールカフェ」をめざして歩く。

混んでいることが多いのだが、今日は先客はいなかった。

前回と同じメニュー(キノコのクリームパスタのセット)を注文する。

マスターが「先日、先生のブログを読んで来ましたという女性がいました。卒業生の方ですかと聞いたら、卒業生ではありませんとのことでした。マカロニグラタンを召し上がりました」という。近所のカフェ仲間のトモミさんかしら。彼女は以前から「プリミエールカフェ」に行ってみたいと言っていたから。彼女がブログに登場したときの写真をマスターに見せて、「この方ですか?」と尋ねたら、「この方ではありません。いや、この方だったかな・・・」と記憶があいまいである。(後から彼女にLINEで尋ねたら、1月に「プリミエールカフェ」に行きましたが、食べたのは海老ドリアで、マスターとはお話はしていません、とのことだった。ブログの読者にはブログに登場するカフェを訪ねている方もいるようだから、今回はそのケースだろう)。

コーヒー、サラダ、トーストの順で運ばれてきて、

最後にメインのキノコのクリームパスタ。私はこの店で出されるパスタの中ではこれが一番好きである。

食後に二杯目のコーヒーをカップに注いでいただいて、イム・キョンソン『村上春樹のせいで』を読む。

村上春樹は学生結婚をして、大学を休学し、アルバイト生活を始めた(生活費とジャズ喫茶を始める資金をかせぐためだ)。家事は徹底的に公平に分担した。

「いくら妻とはいえ、自分の生活を他人に依存することは村上春樹の基本哲学に反し、炊事や洗濯など自分のことは自分ですべきだと考えていたのだ。両親は一人息子が家事をすることを嘆いていたというが、少なくとも春樹にとってそれは男女平等という価値観というよりも「生き残るために必要な利己的な選択」だった。もしも妻が突然自分の前から姿を消したとしても、ひるまず一人で同じ生活ができるように自ら家事をするだけのことなのだ」(51-52頁)。

たしか沢木耕太郎も似たようなことをインタビューの中で語っていた。敬愛するフィクションとノンフィクションの二人の作家が同じことを言っているのだから、私もこれから家事のスキルをアップしていかなければなるまい。

店を出るときはランチタイムは終了し、「ビール冷えてます」の幟になっていた。

腹ごなしの散歩。

「一二三堂」に寄って、本日発売の『NHK俳句』3月号を購入。ご主人によると、NHKのテキストは4月号が一番売れて、だんだん減っていって、3月号で底を打つそうである。実際、『NHK俳句』3月号は一部しか置いていなかった。

 流し雛堰(せき)落つるとき立ちにけり 鈴木花蓑

「一二三堂」の3軒右隣は「おかしのまちおか」。

「キットカットミニ濃い抹茶」が安かったので(賞味期限が3月末)2袋購入。

欲しい本があって駅ビルの本屋を回ったが、どこも置いていなかったので、川崎の「ラゾーナ」に入っている「丸善」に行ってみる。

ありました。さすがに丸善、外国文学の棚が充実している。

 アントワーヌ・ローラン(吉田洋之訳)『ミッテランの帽子』(新潮社)。

先日読了した『赤いモレスキンの女』の著者の出世作(原書の出版は2012年、本訳書の出版は2018年)である。

ちなみに『赤いモレスキンの女』の原書の出版は2015年だから、『ミッテランの帽子』の訳書が出版されたときには、続いて『赤いモレスキンの女』の訳書の出版も予定されていたのだろう。そして2020年1月に原書が出たばかりの『原稿係り』の訳書の出版も決まっているに違いない。

ついでに坂元裕二『花束みたいな恋をして』(リトルモア)も購入。1月下旬から公開されている同名の映画のオリジナルシナリオである。ノベライズ版(赤本)も並んでいたが、もちろんシナリオ版(青本)を購入。

川崎に来てついでに南武線で2つ目の矢向まで足を延ばし、「パン日和あをや」に寄って行くことにする。念のため矢向駅の改札を出る前に店に電話をして、席が空いていることを確認する。

線路沿いの道を歩いると、毛糸の小さな帽子が落ちていた。お母さんが小さな子供を自転車に乗せているときに落ちたのだろう。今日は風がある。「あっ、帽子が・・・」と言えないくらいの年齢の子なのだろう。あとから気づいて来た道を戻ってきて見つけられますように。

「パン日和あをや」に到着。

客は私だけだった。週末なので出版社に勤務している旦那さんもお店に出ていらっしゃる。

ホットショコラとチーズパンを注文(本当はクロワッサンをホットショコラにつけて食べたかっったのだが売り切れだった)。

おしゃべりの中で、「北海道の子供は夏でも半袖半パンはない」という話になった。奥様は北海道の出身なので、そう自信をもって言った。私が『北の国から』の純や蛍もですか?と問うと、「はい、一年を通してジャージを着ていたはずです。夏も涼しいからというだけではなく、半袖半パンだと虫に刺されるんです」と言う。「そうだったかな~。賭けますか?」と私が挑発すると、「賭けましょう」と奥様が乗った。あとで調べてみますね。私が勝ったら「あをや」での一食分がタダになるというものである。私が負けたら誰かを連れて来て二人分を食べるというものである。

蒲田からだと乗り換えがあるので少し遠く感じる「飛び地カフェ」であるが、川崎まで来ると「隣町カフェ」の感覚になる。今月のドリンクであるホットショコラを飲みにまた来ますね。

店には1時間半ほど滞在した。

すっかり日の暮れた線路沿いの道を歩く。さきほどの帽子には気づかなかった。

矢向駅前のランドマークである八百屋兼果物屋さんの灯り。

7時、帰宅。

夕食は鯵とジャガイモの温サラダ、蕪となめこ、大根の葉とちりめんじゃこの炒め、味噌汁、ごはん。

鯵のソテーと紙タオルに包んで電子レンジで蒸したジャガイモにワインビネガーを注いで煮詰め、塩コショウを振って、大葉を載せたもの。妻の新作である。温サラダと本にはあるが、立派なおかずである。

デザートはデコポン。

食事をしながら『にじいろカルテ』第5話(録画)を観る。

ネットで『北の国から』の画像を検索。ラベンダー畑での純と蛍の半袖半パン姿を発見する。五郎と離婚した妻(いしだあゆみ)が富良野に来て子供たちと会ったときのものだ(と思う)。

風呂から出て『福山雅治 福のラジオ』をタイムフリーで聞きながら、今日の日記。

2時、就寝。