フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月10日(水) 晴れ

2024-04-11 13:01:28 | Weblog

7時半、起床。『パーフェクト・デイズ』の主人公を見習ってちょっ早起き。

チーズトースト、スープパスタ、牛乳、珈琲の朝食。

朝食を食べながら、朝ドラを録画でなく、リアルタイムで観る。これだと直後の『あさイチ』での朝ドラ受けを見られるのがよい。

1時前に家を出る。

近所の専門学校の桜は昨日の雨風にも負けず頑張っている。

今シーズンは花見は十分にできたものの、花曇りの日が多く、今日のような青空を背景に桜を仰ぎ見る機会が少なかった。

やっぱり桜には青空がよく似合う。

昼食を「ホンズキッチン」に食べることにする。

汁なし麺の揚げ春巻きのせ(ブン・チャージョー)を注文する。最近はこればかり注文している。甘酢をたっぷりかけて食べる。

店内の壁に「祝3周年」の贈り物が飾ってある。「ホンズキッチン」は2020年の2月に開店したのである。コロナ禍を乗り越えての3周年である。

4年目もよろしくお願いしますね、ホンさん。

大学へ。今日は夕方から論系会議があるのだが、少し早めに行って雑用を片付けたい。早稲田高校の校門脇の桜も頑張っている。

文キャンのスロープの上の桜も頑張っているかな。

うん、頑張っている。

やっぱり、桜には青空がよく似合う(さっきも言ったけど)。

ちょっとした用事があって、早稲田通りを明治通りとの交差点の方へ歩く。私はふだん「馬場歩き」はしないので、これまであった店舗がなくなったり、新しい店舗が出来たことになかなか気づかないのだが、「フロハン」がなくなった(鶴巻町の方へ移転した)ことは知っている。

「古本屋めぐり」も最近はすっかりご無沙汰である。

『パーフェクト・デイズ』の主人公は古本屋の100円均一の文庫本を買って読んでいたが、あの古本屋には50円均一本はないのかしら。

ここには20円均一本もある。塩野七生『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』の単行本が20円で買える。でも彼の書棚には文庫本しかなかった。文庫本が好きなのかな。リーディング・グラスを掛けてはいたが、あの歳で文庫本の小さな活字が読めるとはうらやましい。主人公の暮らしぶりにはうらやましいところがいくつかあったが、これは一番うらやましいところだった。

「ドッグ・ライフ・プランナーズ」という店舗が出来ていた。犬にまつわるあれこれ。「英国式訓練」とはどんな訓練なのだろう。

ほぅ、シフォンケーキに力を入れているパン屋ですか。

昔から変わらずにある「いなほ」。最中が美味しい。というか、最中しかない(笑)。

ここで合鍵を作ってもらう。その場で(1分で)出来た。

帰りは早稲田通りから一路中に入った「茶屋町通り」を歩く。「茶屋町」とはいっても、それは昔々の話で、いまはパラパラと店舗のある住宅街の道である。

ここには以前は古本屋があったが、いまは雑貨屋になっている。

鰻屋「田川」。ここは昔からある。

手ごろな値段(鰻重にしては)である。三段階なら「松竹梅」が普通だが、「特上」「上」「中」か。「下」という符丁はない。「一億総中流」の時代の名残だろうか。

以前、このあたりには天ぷらの「いもや」があった。高齢の夫婦がやっていて、ご主人は寡黙で、女将さんがよくしゃべる人だった。それも客の学生を𠮟りつけるようにしゃべる人だった(笑)。それでみんなに愛されていた。ある日、突然、ご主人がなくなって、閉店してしまった。

このクリーニング店も昔からある。

茶屋町通りから早稲田通りに出るところにある広島風お好み焼きの「坂」。広島風お好み焼きは好物なので気になっているが、一度も入ったことがない。

その向かいの小料理屋「若竹」。院生だった頃、ときどき正岡先生に研究室仲間と一緒に連れて来てきていただいた。正岡先生にはいろいろな店に連れて行っていただいたが、この「若竹」と高田馬場の小料理屋「一角」は別格だった印象がある。大学の先生というのは給料がいいのだろうと当時は思っていたが、自分がそうなってみると、そうでもないことに気が付いた。正岡先生のお金の使い方が独特だったのだ。

西門通りからは本屋が消えてしまった。

記憶があいまいなのだが、この店の二階(当時はラーメン屋ではなかったように思う)の座敷で、何かの企画で学生たちと話をしたことがある気がする。

お洒落な雰囲気のデリバリーの店。

このカフェは(比較的)新しい。

この店もそうだろう。

「エデン」という喫茶はもうやっていない。

「三品食堂」は不滅です。不滅であってほしい。

西門もずっと開いていてほしい。

今日は将棋名人戦第一局の一日目。後手番になった挑戦者の豊島九段が、横歩取りの将棋に誘導し、盤上に大駒の飛び交う空中戦になっている。

4時半から現代人間論系の教室会議(対面)。1時間半ほどで終了し、差し入れにいただいた空也最中をもって研究室に戻ってくる。

この局面で豊島が封じ手。

さて、帰ろう。

将棋を観ていて、ちょっと遅くなったので、夕食は「ごんべえ」で食べていくことにする。店員さんと新年度のご挨拶。

釜揚げうどんを注文する。かやくごはんが付く。そばのテーブルの留学生だろうか、日本人学生に「かやくごはんて何?」と聞いていた。日本人学生も答えに窮していた。たぶん「火薬ごはん」だと誤解しているのだろう。それはちょっとおっかない(笑)。ただしくは「加薬ごはん」。五目ごはんなど、具材を加えたごはんのことで、関西(大阪)の言い方である。東京では「混ぜごはん」かな。

8時ごろ、帰宅。

妻が録画しているアニメを2本ほど観る。アニメって深夜に毎日やっているのね。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。