フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月19日(金) 晴れ

2024-04-20 11:17:05 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

10時頃、家を出る。

専門学校の桜並木の桜もほぼ散っている。

散った花びらも清掃されたようである。

大学へ。

卒業生のナオさん(一文、人文専修)が研究室にやってくる。彼女は私が早稲田大学で教え始めた頃の学生である。人文専修というのはいまは残っていないのだが、私自身も人文専修の出身で、専門を限定せず、いろいろな専修の演習に顔を出せるプリ―パスを与えられていた。彼女も私の社会学の演習に顔を出し、倉本聰の『北の国から』を素材にした卒論を書いた。

「タビビトの木」にランチを食べに行く。

初めて会ったときは、私が40歳で、彼女が20歳であった。いまも年齢差は変わらないが、30年という時間が経過して、70歳と50歳になった。自分が学生の頃の先生(私)の年齢を自分が越えていることにナオさんは感慨があるようだったが、私からすると、卒業後30年のいまも当時の学生との社交が続いているということが感慨深かった。

この30年という時間は私にとってはそれなりに長いものであったが、彼女にとっては「あっという間」であったようだ。それは「子育て」という子供中心の生活がその半分を占めていることに由来するところが大きい。子供の時間はとても速いのだ。

ランチはカオマンガイ(蒸し鶏と鶏肉スープで炊いたライス)。

食後のドリンクは私はカフェラテ、彼女は珈琲。

彼女にはお子さんが二人いて、下のお子さんはまだ小学校3年生なので、小学校を卒業するまでは子供中心の生活が続くが、そのあとは自分の時間がずいぶんと増える(と予想している)。それをどのような活動に振り向けるか、ここ数年、彼女はそのことをずっと考えているが、まだプランは決まっていない。「先生は定年後はどうされるのですか?」という定番の質問を受ける。プランというほどのプランはありません。現在の生活から職場が消えて、自由時間は増えますが、収入と健康という資源は減少するので(収入はストンと、健康は徐々に)、あまり欲張ったプランは立てないつもりです。「お変わりなく」やっていけたらそれが一番です。これが老年期と中年期の(とくにナオさんのような専業主婦の女性の)転換期の大きな違いですね。

1時に店を出る。下のお子さんが学校から戻ってくる前に帰宅しないとならないのだ。彼女と「カフェ巡り」ができるのはもう少し先のことになるだろう。それまで私の脚力が落ちないようにしておかなくてはならない(笑)。

地下鉄で帰る彼女とは、馬場下の交差点のところで別れた。今日はありがとう。また会いましょう。

「ミルクホール」で買ったあんドーナツを食べながら、昨日のブログを書いてアップし、ゼミの準備をする。

4限はゼミ。ゼミ論集14号(3月に卒業したゼミ14期生のもの)を読んで、一番よかったゼミ論はどれか、それはなぜなのかを各自に話してもらう。「こういうゼミ論が書きたい」というモデルがあることはよいことである。

少し時間を延長したが、5時前には終わる。明るいうちに大学を出られるというのは気分が軽いものである。

夕食は回鍋肉、餅入り油揚げ、ワカメスープ、ごはん。

食事をしながら『天使の耳~交通警察の夜』第三話(録画)を観る。

食後にナオさんからいただいたお菓子(メレンゲ)を食べる。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。