フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月27日(土) 曇り

2024-04-28 12:45:23 | Weblog

8時15分、起床。

カレーチーズトースト、鶏肉団子汁、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。食パンは4枚切り。けっこうボリュームのある週末の朝食である。

昨日のブログを書いてアップする。

昼過ぎに家を出て、隣町大森へ。

西友の5階にある3スクリーンのミニシネコン「キネカ大森」。

今日のお目当てはこれ。三宅唱監督の『夜明けのすべて』。瀬尾まいこの同名の小説が原作である。

窓口でチケットを購入(事前購入はしていない)。座席表を見ると、半分ほどの入りだろうか。前から二列目の席を選ぶ。

上映開始まで20分ほどある。腹ごしらえをしよう。館内のショップでホットドッグと珈琲を購入。

ロビーで上映中・近日上映の作品のパンフレットを眺めながら食べいたら、ケチャップが垂れてシャツに付着してしまった。『カムカムエブリバディ』のオダギリ・ジョーみたいじゃないか、実際にそういう人いるんだと、ちょっと笑えた。トイレに行って汚れを落とす。

私は原作の小説を読んでいる。だからおのずから小説と映画の違いに目が行く。PMS(月経前症候群)を抱えている若い女性とパニック障害をかかえている青年が主人公という点は同じであるが、二人が働く小さな会社が小説では「栗田金属」であったのに映画では「栗田科学」となっているのは、プラネタリウムのエピソードを入れるためである。それは青年が仕事への意欲を回復していくプロセスなのである。女性の母親が脳梗塞か何かでリハビリ生活に入るというのも、小説にはないエピソードで、これは女性が退職をする(郷里に戻って母親の介護をしながら働く)理由になっている。小説では二人は同じ職場の同僚であり続けるが、そうすると、いずれ二人の間に恋愛感情が芽生えていくことが予想され、「他人同士でも相手のことを思いやれる」という作品の基本的な思想が薄まってしまうことを回避したかったのだろう。二人を取り巻く登場人物たちの人間模様も映画は小説よりも複雑で濃密に描かれる。よくあることだが、先に小説(原作)を読んでから映画を観るか、先に映画を観てから小説を読むかで、印象は違うものになるだろう。前者にとって映画の方がドラマチックだと感じ、後者にとっては小説は地味だと感じるだろう。

エンドロールが終わったところで、私は座ったまま拍手をした。誰かそれにつられて拍手をしてくれることを期待したが、そうはならなかった。これでもしスタンディング・オベーションをしていたら、ずいぶんと浮いてしまっただろう。コンサートでは演奏が終わると聴衆が拍手をする、「ブラボー!」と声を発するのは普通のことだが、それは舞台上に生身の人間がいるからというのが大きいのだろう。スクリーンの中の役者たちに、あるいは作品自体に、拍手を送るという習慣はあまり見られない(客席がびっしり埋まっていたら話は違ってくるかしら→会場に一体感があるから)。なんで私が拍手をしたかというと、学部の演習「現代人と社交」で映画館あるいは映画イベントでの社交(他人との会話)というテーマでフィールドワークをしてレポートを書こうとしているグループがあるので、彼らに参考データを提供するための実験を試みたということである。

プログラムを購入して映画館を出た。

「ベイクマン」に電話をして食パンがまだあるかどうかを尋ねると、一斤だけ残っている(ただしちょと形がゆがんでしまったものなので10%引き)とのことだったので、取り置きをお願いして、店に向かう。途中、「ちえちゃん食堂」の前を通ると、気になる貼り紙が出ていた。

「暫く定食を提供出来なくなつ事をお詫びいたします」ってどういうこと? 休業ではなく、メニューの縮小。ご夫婦のどちらかが体調を崩されたのだろうか。

ジャーマン通りを歩く。

一斤残っていた食パンを購入。実は昨日、大学からの帰り、大森駅で途中下車して食パンを買いに行こうとお店に電話をしたらつながらなかった。確認したら、現在、夕方5時までの短縮営業中とのこと。夕方のパン焼きはやめているのだそうだ。夏季はパンやケーキの売り上げが落ちるとよく聞くが、そのせいだろうか。私は季節に関係なく朝食はパンなので、そして「ベイクマン」の食パンが好きなので、これからは早めの時間に取り置きをお願いしておかないと。

「ベイクマン」の向かいにある漢方薬局「元明堂」。

前から前を通るたびに気になっていた「耳鳴り・聴力低下 よい漢方薬あります。」の貼り紙。

入ってみて、相談することにした。最初に年配の品のよい女性が対応してくれて、この方が漢方の薬剤師なのかと思っていたら、途中からご主人が出てきて、より詳し相談になった。結局、あれこれ1時間ほど話をしただろうか。私の症状(耳鳴り・聴力低下・肩こり・手足のしびれ)に合った生薬を調合してもらうことになった。

調合に20分ほどかかるということなので、「本の庭」に行って時間をつぶすことにした。以前は5時までの営業だったが、いまは6時まで営業時間が延びている。店に入ると、スタッフの方に、「今日はお一人ですか?」と聞かれる。水曜日に卒業生のモエさんと一緒に来たばかりである。「先日、一緒にいらした方、赤ちゃんがいらしたんですね。とてもお若く見えたので驚きました」と言われる。この会話、モエさんがブログを読んでいるかもしれないので、書いておきますね(笑)。

チーズのスコーンと自家製レモネードを注文。

チーズのスコーンは新作。胡桃とハーブの入ったクリームチーズディップがたっぷり添えられている。ずいぶんたっぷりですねと私が言うと、「好きな方は追いチーズをリクエストされます(笑)」とのこと。私はこの量で、スコーン2ついけそうですね。

閉店近くまでいて、店を出る。GW中は5月1日から6日まで休まず営業されるそうである。

「元明堂」に戻る。すでに調合は終わっていて、一カ月分(朝夕2回服用)で1万5千円。以前受けていた針治療が一回4千円で、週一で一月1万6千円であったことを考えると、同じようなものであろう。とりあえず一カ月、長くても三カ月ほど試してみようと思う。

漢方の考え方についてお話を伺う。あれこれ雑談も。ご主人は77歳で、私と同じく鰻がお好きというので、蒲田の「寿々喜」をご紹介しておく。「鰻には山椒をたっぷりかけて食べると体にいいです」「豚肉にはもちろん生姜です」とのこと。「甘いものは控えられた方がいいです」とも言われる。それは聞こえなかったことにしておきます(笑)。

今日は大森に5時間ほど滞在したことになる。大森駅のホームで電車を待ちながら。

帰宅してチャイを抱っこして玄関の前の道にいたら、自転車で通りがかった母子連れ(娘さんは高校生くらい)がチャイを見て自転車を止め、ニコニコしながらチャイの撫でで「もこもこね、チャイ」と言った。えっ、名前を知っているの? そうか、以前、自転車に乗った部活帰りらしい女子高生に猫ちゃんに触ってもいいですかと聞かれて、そのときにチャイという名前であることを教えたことがあったが、あのときの女子高生だったか。確か彼女には弟がいて、弟も私の家の前を通るとき、出窓でチャイを見かけた日はラッキーなのだと言っていた。先日、私がチャイを連れて玄関を出たときに、ちょうど高校生くらいの男の子と出くわして、彼が「おぉ!」という顔をしたが、あれが弟君だったのかもしれない。

夕食は焼き魚(赤魚)、がんもどきと野菜の煮物、柚子大根、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『花咲舞が黙ってない』第2話(TVer)を観る。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。