8時15分、起床。
このところ安定した秋日和が続いている。
私が8時過ぎまで寝ていると、チャイが私の上に乗って来て、顔を舐めるようになった。「ねぇ、起きて」と。そして「ベランダに出して」と言うのである。猫も秋日和が好きなのだ。
チャイを抱っこして家の前の道に立っていたら、ベビーカーを押す男性がこっちに会釈した。「よく猫ちゃんが窓のところにいるのを見ています」と。初対面の方だったが、こっちは猫、あちらは幼児を同伴しているということで、コミュニケーションが生まれやすい条件にあった。最近、近所に引っ越して来られた方で、奥様はもうすぐ二人目のお子さんを出産されるそうである。今日はお仕事はお休みですかと聞いたら、自分も産休をとっているとのこと。ほう、そうでしたか。
そういえば、一文社会学専修の卒業生の狩野さやかさんが書いた『ふたりは同時に親になるー産後の「ずれ」の処方箋』(2019)がこの度、重版になったそうである。いま、そういう意識は、確実に若い世代には広がりましたね。
チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。
本日の朝ドラ。主人公の父親と祖父の不仲な事情が語られる回。父親は若い頃、馴染みの床屋が店をたたんで神戸に行ったときに弟子入りをしてついて行った。「あの出来事」がなければ戻ってくることはなかったと。あぁ、震災のことを言っているのだな。
昨日のブログを書く。
オンデマンド授業「ライフストーリーの社会学」第3回のコンテンツをアップする(視聴できるのは木曜日の0時から)。オンデマンド動画のシステムの不具合(応急措置的対処が続いている)が気になるので、いつもより早めのアップを心がけるようになった。(不具合は16日に行うMoodleのバージョンアップで解消される見込みだそうだ)
2時頃、昼食を食べに「ホンズ・キッチン」へ行く。いつものスタッフの方(クインさん)がおらず別の方が入っていた。前回来たときに言っていた腕の痛みがなかなかとれず、病院にいったそうである。それはちょっと心配ですね。今日は木曜日のスタッフさんがヘルプで入っているそうだ。大学生とのこと。頑張ってね。
ハーフサイズの牛肉のフォー、バインミー(グラスチキン)、海老春巻、ハス茶。
食事をしながら、黒井千次『老いのかたち』を読む。
忙しい日が続くと、仕事机の周辺にたちまち雑誌や本、郵便物や書類の山が生れる。これでは必要なものが探し出せずに困るから、と、一大決心をして紙の山に立ち向う。要不要の分類をし、捨てたり本棚に収めたりファイルに整理したりして、ようやく机の上がすっきりする。
気分も新たに椅子に落ちつき、さあ仕事を始めようとすると、求める資料や本をどこに整地したかがあやふやになっている。ほんの少しの間、このあたりにまとめて置いた筈だ、と記憶している当の場所にそれがないのである。そこに入れたのでは後からわからなくなる恐れがあるからあちらい積もう、と考えたことまではっきり覚えているのに、当の探しものがそこにもあちらにもないのである。こんなことなら整理などしなければよかった、と後悔してももう遅い。
散らかったままであれば、こんなに乱雑にしているのだから行方不明のものがあっても仕方がない、とまだ諦められるが、努力して片付けた後に発生する失踪はより厄介だ。乱雑な山は乱雑なりにおよそこの辺りにあるだろう、とおおまかな見当はつけられたのに、なまじ整理した後は乱雑さの孕むそれなりの秩序が失われているので探索はより困難となる。(「一円玉の気持ち」より)
身につまされる話であるが、私はちょっと別のことを考えていた。原稿を書いていると、関連の本や資料が机上に積み上げられていくわけだが、同じものを繰り返し参照することになりがちなので、縦に積んでいくと下の方のものを取り出すのがなかなか面倒である。山にするのではなく、立てて横に並べるのが一番効率的なのだが、机上にそんなスペースはない。図書館でよく見かける返却された本を元の書架に戻すときに使うキャスター付きの小さな本棚があるといいのだがとよく思う。もちろんそれを置くスペースが机の脇にあるかという問題があるんですけどね。一番安上がりなのは、机に近い本棚の一段を空けておいて、そこを執筆中の原稿の資料を置くスペースにするという方法である。いわば一等地を空き地にしておくわけで、空間の使い方としては贅沢ですけどね。
自宅に戻る途中にある専門学校のキャンパスの中庭のベンチで一服。
街角の小さな公園は「児童公園」なので、大人がのんびりとはしにくい。ここは広くていい。近隣のいろいろな人たちの憩いの場になっている。この開放性は大切にしていただきたい。
帰宅して『それぞれの孤独のグルメ』第2話(録画)を観る。井之頭吾郎がケータイを忘れて行ったタクシーの運転手(マキタスポーツ)が今回の主人公。夜勤明けに会社の近くの食堂で食事をする(ケータイを受け取りに来た井之頭吾郎が途中から店に入ってきて朝食を食べる)。
食べる様子を見ていて、「えっ」と思ったのは、肉豆腐の器にご飯を入れて食べるシーン。私も似たようなことはよくするが、ごはん茶碗の方に肉豆腐を入れる。混ぜて食べる点は同じなのだが、どっちをどっちに移動するのかが逆なのだ。主人公は食べながら「行儀悪いけど・・・」と自己言及していたが、そもそも行儀が悪い行為なのだから、「どっちが正しいか」なんて話はナンセンスなのかもしれませんけどね。
少し横になる(遅い昼寝)。
夕食はキノコの煮物、マグロの山かけ、味噌汁、ごはん。
刺身を食べた後のとろろはごはん茶碗にかけて食べました。
デザートはルビー・グレープフルーツ。
食事をしながら『嘘解きレトリック』第2話(録画)を観る。探偵+少女のコンビがお手柄をあげる。事件そのものは単純なものだが、勧善懲悪でハートウォーミングなところが夕食を食べながら観るのにはいい。
レビューシートのチェック。パソコンのロック画面はチャイの写真である。解除するには「チャイ」と入力(嘘です)。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時半、就寝。