8時15分、起床。
チャイをベランダに出してやる(出してくれるものだとチャイも思っている)。
小さい頃はバカなので、物理的法則について理解しておらず、「手すりの向こう側」に行こうとするので、側で見ていないとならなかったが、いまはもうそういうことはしなくなった。
チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。
今朝の朝ドラ。久しぶりにふらっと実家に顔を出した姉に抑えていた思いをぶちまけて、家を飛び出し、港で泣き崩れる結。その姿に見入るチャイ。
昨日のブログを書く。
オンデマンド授業の原稿に手を入れる。
2時を回った頃、昼食を「ホンズ・キッチン」に食べに行く。
今日は何を食べようか。
平日限定のウィークデーセット(税込み950円)
ハーフサイズのフォー(レモングラスチキン)
ハーフサイズのパイン三―(チャーシュー)。
普通のハーフサイズセットだと生春巻きが一本つくのだが、ウィークデイセットでは海藻のゼリー。カロリー軽めである。
火曜日のスタッフはクウィンさんだが、先週は整形外科にいくのでお休みだった。右腕の筋の痛みはだいぶよいそうである。それはよかった。
「大学は忙しいですか」と彼女から聞かれた。彼女は日本に来た当初、大学へ入りたかったのだが(実際、その機会はあった)、お金を稼ぎたかったので、働くことを選んだ。その後、早くに結婚し、三児の母になり、お迎えの時間まで働く毎日だが、「ママ友」はいても、「大学時代の友人」というのがいなことを淋しく思うそうである。いつも明るい彼女だが、そういうことを思っているとは知らなかった。
帰宅すると、チャイは一階のチェアーでお昼寝タイムだった。
『老いのかたち』の残りページが少なくなったので、鳩サブレ―を食べながら、読み終える。
昨今、元気な老人はいくらでも見出せる。また元気でない老人もいくらでもいる。しかしそれとは別に、では風格の備わった品位のあるいかにも老人らしい老人はどこにいるのか、と見廻しても、その対象者を発見するのは簡単ではない。
老人の理想像を求めるわけではない。無理にそれを作りだそうとすると、観念的になったり妙に禁欲的になったりして面白くない。
そうではなく、日常生活の中でいかにもオジイサンらしい男性、オバアサンらしい女性にはどうしたら出会えるのか、老いの種子が育ち、老いの果実が静かに稔ったような老人はどこにいきているのか。
おそらくなんでもない所に、ごく当たり前の顔をしてそんな老人は黙って生きているのだろう。あまり目立たないから、道を歩いていても、電車に乗っていても誰も気がつかないのかもしれない。車内の優先席を譲られれば礼を言って腰をおろし、立ってくれた人にもう一度くらい頭を下げるかもしれない。
そのあたりまではこちらも真似出来たとしても、品位とか風格とかを備えた「老人らしさ」には容易に手が届かない。老人らしい老人になるのは難しい。(「品位ある老人、どこにいる」より)
われわれはみな役者で、日常生活の中で、「大学生」や「会社員」や「母親」や「夫」などの社会的役割を演じている。個人とは役割の複合体である。「老人」もそうした役割の一つなのだが、いま例に挙げたような役割と違って、特定の所属集団(舞台)と対応しているわけではない。それはかろうじて他の役割と結合することで―「老親」とか「老店主」とか「老教授」とか―具体的な演技を担保されている。しかし、老年期はそれまで所有していた社会的役割を失っていく時期なので、しだいに具体的な役割から遊離した「老人一般」というカテゴリーでの演技を求められるようになる。しかし伝統的な「老人モデル」(著者の言葉でいえば「老いのかたち」)が崩れてしまった現代では、その演技がなかなか難しいのである。「老優」という言葉から私がまっさきに連想するのは「笠智衆」だが、それはもはや一種の高嶺の花である。
夕食前にオンデマンド授業の収録。
夕食は秋刀魚の塩焼き。「今日のサンマは極太よ」と妻が言った。確かに最近の鉛筆みたいな秋刀魚とは違う。でも、以前はこれが普通の秋刀魚だったよね。
秋刀魚に気を取られてご飯や味噌汁の入った構図の写真を撮るのを忘れてしまった。
食事をしながら『モンスター』第2話(録画)を観る。主人公(趣里)がアイドルの振りを完コピして踊っている姿は『ブギウギ』を髣髴とさせた。これは継続視聴決定である。
デザートは柿。
『それぞれの孤独のグルメ』第3話(録画)も観る。今回のゲストは看護師役の板谷由夏。夜勤明けの焼き肉、なかなかよかった。
オンデマンド授業の収録をもう1本。Moodleの動画機能の不具合は解消された。新しバージョンだと「ダッシュボード」の使い途がわからない。「マイコ―ス」だけで足りているように思う。何か誤解しているのかもしれないが、あと半年で退職なので新機能について知らなくても不自由はないでろう。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時半、就寝。