フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月8日(土) 晴れ

2025-02-09 12:42:32 | Weblog

7時半、起床。

サンドウィッチ(食パンが切れたのでコンビニで購入)、たらこのスープパスタ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

8時半に家を出て、大学へ。今日は研究室の本を搬出することになっている。

今日は本部キャンパスでは人間科学部の入試が行われているが、戸山キャンパスは使われない。戸山キャンパスの入構禁止は来週の火曜日(11日)からである(22日まで)。

昨日、たくさん出したゴミ(報告書や書類、書類ラック)はなくなっていた。清掃のみなさん、ご苦労様です。

10時に志賀書店のみなさん(店主さんご夫婦、1歳半の娘さん、手伝いの男性)がやってきて、さっそく搬出作業に取り掛かる。中央のテーブルを作業台にして、棚から卸した本をビニール紐で縛っていく。

紐でしばった本の束は、順次、台車で39号館の玄関前に止めている車に運んでいく。

先日、義母の葬儀で乗ったマイクロバスを一回り小さくしたような感じ。考えてみると、棺の搬出も本の搬出も「お別れ」という点では同じである。

作業はサクサク進む。本棚の後ろの壁が見えて来る。私は窓際のデスクで昨日のブログを書く。

1歳半の娘さんもいまから現場を踏んでおけば将来は古書店の目利きの女店主になるだろう。「こんなにいい子にしているのは珍しいです」と奥様がいう。きっと面白そうな本が多いのだろう。

雪が降り積もるように部屋がどんどん白くなっていく。

私は昼食を食べに出る。志賀書店のみなさんは作業を続けている。

「たかはし」へ行く。

本日の焼魚定食は2種類。

甘塩紅鮭をチョイス。

しっかり厚みのある切り身である。

食事から戻ると作業はほぼ終わっていた。買取料(現金で受け取る)は私の一カ月の小遣いより少し多いといったところ。と書くと、ずいぶん少ないような印象があるだろうが、私の一カ月の小遣いはサラリーマンの平均よりはかなり多いのである(笑)。私は古書店でずいぶんたくさん本を買ってきたが、実は、本を売ったことはないので、買取の相場というものを知らない。おそらく売値と買値の間には相当な開きがあるのではないだろうか。買い取った本が全部売れたらかなりの儲けになるが、そんなことはないので、買い取った本を保管しておくスペース代も馬鹿にならないだろう。新刊書で買ったときのことを考えたら、かなり安価で買い取られるが、とにかく家に持って帰るスペースがないので、「本は天下の回りもの」と心得て、学生にあげたり、古書店に引き取ってもらうことで、ゴミとして処分することだけは避けたかったのである。さようなら私の本たち。

ありがとうございました。ばいばい(またね)。

きれいさっぱり。子供のころから本が好きで、「本に囲まれた生活」に憧れて大人になった。職業的には、図書館の職員、本屋、作家、教員・学者になれたらいいなと思った。実際、そうなり、この部屋で30年、「本に囲まれた生活」を送らせていただいた。棚から本が数時間で消え去り、虚脱感と安堵感が入り混じった思いだ。しかし、「ブック・ロス」にはならないのは、自宅の書斎には研究室とほぼ同じだけの本があり、書庫には3倍くらいの本がまだあるからである。

雑誌・報告書の類が残されたので、それを研究室の外に積む。

『たまごクラブ』『ひよこクラブ』なんかもあります。

これらは月曜日に来て処分しよう。

3時頃、大学を出る。

「ベイクマン」に電話をして、まだ食パンがありますかと聞いたら、ありますとのことなので、2斤取り置きをお願いして、大森で途中下車して取りに行く。

蒲田に着いて、「ティールーム101」に電話をして、席は空いてますかと聞いたら、ありますとのことなので、いまから伺いますと告げる。

「ティールーム101」は1月はお休みで、昨日から新年の営業開始。お久しぶりです、今年もよろしくお願いします。

ニューヨークのティーブランド「Harney&Sons」の紅茶が入荷していた。

その中からアールグレイ・シュプリームを選ぶ。

シフォンケーキは白味噌にする。

先客のご夫婦、マダムとおしゃべりして、1時間ほど滞在する。

カフェの梯子で「きりん珈琲」へ。「ティールーム101」に入る前に電話をして焙煎を頼んでおいたのだ。1時間ほどでお渡しできますとのことだったので、ちょうどよかった。

一服していこう。

ティラミスアイス最中とインドネシアの珈琲を注文する。

シフォンケーキを食べた後なので、このくらいのアイスクリームがちょうどいい。

「ティールーム101」にはたくさんの茶葉があるが、こちらにはたくさんの珈琲豆がある。私は紅茶も好きだし、珈琲も好きだ。

きりんブレンドの豆を受け取る。朝食で飲んでいる珈琲はこれである。

さて、帰ろう。

夕食はクリームシチュー(ライス)とサラダ。

食事をしながら『プライベートバンカー』第話(録画)を観る。

大学から「定年退職諸手続きについて」という書類一式が郵送されてきた。退職金、年金、健康保険など手続きをしないとならないことがある。研究室の本の搬出が終わり、やれやれと一息ついたが、まだまだ楽にはなれない。

「猫の手、おかししましょうか」

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。