フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月18日(火) 晴れたり曇ったり

2025-02-19 12:39:34 | Weblog

9時、起床。

チーズトースト、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書く。

11時頃、家を出る。今日はけっこう寒い。一番厚手のダウンとマフラー。

東急蒲田駅の階段。けっこう長い。ここを避けてJR蒲田駅のエスカレーターを使う人が多いように思う。私もそうすることが多いのだが、少し回り道になるので、今日は階段で。

池上線に乗って荏原中延で降りる。

改札の外で卒業生のハユさん(論系ゼミ9期生)と待ち合わせる。彼女と会う時はたいてい平日だ。新聞社で校正の仕事をされているので、休日は不定期なのだ。

ハユさんの希望で、久しぶりに「隣町珈琲」に行く。

ここではよくイベントが行われるのだが、今度の土曜日には詩人の小池昌代さんとお笑い芸人で作家の又吉直樹さんの対談が行われるようだ。「孤独をみがく文学」か。

地下の店内は古本(おそらくオーナーの平川克実さんの蔵書)がぎっしりつまった本棚で囲まれている。

ハユさんがてに取ったのはローラ・インガルス・ワイダー『大きな森の小さな家』。子供の頃の愛読書だったそうだ。この続編が『大草原の小さな家』。どうして大きな森から大草原に舞台が移ったのと聞いたら、彼女はそれは知らなかった。大人の事情なのかもしれない。

フロアーの一画は「隣町書店」という名前のセレクトブックショップ。

注文した料理が運ばれてきた。私はタイ風カレー、ハユさんはナポリタン。

食後の飲み物は、私は紅茶、ハユさんはチャイ。

おぐらあんのバタートーストを私だけ食べる。(もちろん彼女にも勧めましたよ)

猫の話をする。彼女の実家にはリオネルという名前の猫がいる。種類はエジプト原産といわれるアビシニアル。古代エジプトの壁画にこういう猫が描かれている。神秘的で神々しいオーラが出てますね。

店内には小津安二郎の映画のポスターが飾られている。外国向けポスターで(左は『東京暮色』、右は『お早よう』)、私が馴染んでいるポスターとは雰囲気が違う。

昨秋、小津作品の海外向けポスター展示会があったのか。見に来たかったな。

店には2時間ほど滞在した。

中原街道を越えると、武蔵小山の商店街の末端に出る。

都内でも有数の長いアーケードである。ぶらぶら歩きは楽しい。

猫専門のペットショップが数軒(!)、猫カフェもある。私は家に猫がいるので猫カフェには入ったことはありませんけどね。

アーケードを抜けるとそこは目黒線の武蔵小山駅の駅前。目の前に私の母校である都立小山台高校がある。いつの頃からだろう、部活で活躍した生徒の名前を横断幕や垂れ幕に書くようになった。どうせならフリカナも振ってほしいものである。

昔、バトミントンに汗を流した体育館のあった場所に新しい体育館が建っている。

塀越しの小さな商店街で一番古い建物はこれだろう。何となく記憶にある。

その商店街を抜けて、民家の間の路地を抜けたところに、林試の森公園がある。私が高校生の頃はまだ林野庁の林業試験場で、特別な日以外は、一般人は中に入れなかった。それが1978年に試験場が筑波に移転し、跡地は都に払い下げられ、1989年に公園として開園したのだ。

出入り口は数か所あるが、私たちは「水車門」から入った。

以前、私たちのツーショットを撮った場所の背後に水車があったのだが、朽ち果てて撤去され、いまは「水車門」という名前だけが残っている。

茂みの中から野良猫が出て来た。サファリパークみたいだ。

餌でもねだられるかと思ったが、猫は私たちの前を黙って通り過ぎ、悠然と歩き去った。

「あなたたちは訪問者、私は住人」と後ろ姿が語っていた。

「林試の森」という名前の通り、たくさん木が植わっている。森というより林かな。

池やせせらぎもあって、池には鴨が浮かんでいる。

近所の(だろう)幼稚園の子どもたちが先生に連れられて来ていた。

ハユさんが私の写真を撮ってくれた。園内には橋も作られていて、散歩を楽しむ人、ジョギングをする人、犬の散歩をする人がチラホラ。きっと週末には家族連れで賑わうのだろう。

林の中を歩きながら、こちらに近づいてきてもらうところをスナップで。

最後は定番の大きな木の下のポートレイトで。

桜の蕾が膨らんでいる。

満開になったらきれいだろう。

早咲きの桜を見つけた。

今年最初に観た桜の花である。

梅の木もある。こちらは紅梅。

こちらは白梅。

ワンちゃんと散歩しているご婦人がいた。名前を聞いたら(もちろんワンちゃんの)「パピコ」だそうである。メスのパピヨンなので「パピコ」。覚えやすい(だからいまブログにも書けている)。でも、「パピコ」ってたしか氷菓にもありましたよね(笑)。「はい、そうなんです。そこからの連想で(笑)」とご婦人は言った。

「私はチョココーヒ味が好きです」(言ってません)

さて、そろそろ公園を出て、カフェに行きましょう。

西の空には雨雲? いえ、雨にはならないようだ。

さきほどの小さな商店街ではなくて、校舎をちょっと迂回していきましょう。

駅とは反対側にかつて高校の正門だった場所があり、門柱だけが遺跡のように残っている。なんで駅と反対側に正門を作ったのかというと、高校(旧制府立八中)が先に建って、あとから線路(目蒲線)が敷かれたからという話がある。ほんとかどうかはわからない。一種の都市伝説かもしれない。

なので高校時代は駅を降りて、ぐるっと塀沿いの道を歩いて(えらいタイムロスである)、校舎に入ったのである。

駅に通じるこの道には当時の面影が残っている。

たしかこの辺りにカウンターだけの洋食屋さんがあったはずである。私はそこでよくフライの盛り合わせ定食を食べた。

校舎で唯一、当時の面影を残しているのが、校庭の隅のこの建物。運動班の班室棟である。たしか一階の一番こちら側がバトミントン班の班室だった。

カフェはお隣の西小山で。

改札を出て、果物屋さんの角を右へ。

昔ながらの商店街である。この道を先まで行って、小さな道路を越えて道なりに左に入ったところに自家焙煎のカフェがあったはずである。

その店はあった。「ヴィーダ・カフェテラ」。まだあってくれていたのはよかったのだが、今日はあいにく定休日だった。

それで来る途中で見かけた「カフェ・ロビア」という店に入ることにした。小綺麗な店なので、比較的最近できたのかと思ったら、開店して9年目だとのこと。

私は珈琲とビスケットのセット、ハユさんは珈琲とドライフルーツのタルト。

ハユさんの一番のリラックスタイムはお風呂に入って(防水の袋に入れた)スマホで読書やドラマを観る時間だそうである。1時間ほど入るそうだ。しかも湯の温度は43度が好みとのこと。それはけっこう熱い。私は41度が最適なのだが、妻がそれだと熱いというので、40度の風呂に入っている。「40度では風邪をひいてしまいます」とハユさん。

店には1時間ほど滞在した。リラックスできたかな。私は最終講義の原稿書きの合間のいい息抜きになりました。

ハユさんとは西小山駅のホームで別れた(反対方向の電車なのだ)。今日は寒い中、お付き合いいただいてありがとう。体感的には冬カフェだったけれど、林試の森公園で梅や桜の花を見たので、早春カフェということにしておきます(笑)。次回は初夏かな。

蒲田に戻って来る。

夕食はカツオのタタキと豚汁とごはん。定番の組み合わせである。

食事をしながら『プライベートバンカー』第6話(録画)を観る。

「う~ん、しずちゃん(南海キャンディーズ)が悪女だった!」

デザートは苺。

ハユさんいただいたお菓子を食べる。

今日撮った写真の整理。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。