フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月6日(日) 晴れ

2011-03-07 02:56:11 | Weblog

  9時、起床。転部試験・学士入試の二日目(面接)だが、私は役目がないので、今日は大学へは出ない。普通の日曜日。
  朝食は抜きで、昼前に「鈴文」へ行く。ランチのとんかつ定食(950円)。とんかつは食べたし、されど太りたくはなし、という場合に、ランチのとんかつ定食はうってつけである(150グラム)。最初の一切れ(右端の一番大きな一片)を塩とレモンで、次の(隣の)一切れを醤油で、残りの4切れをソースと辛子で食べる。私の右隣の男女のカップルのところにひれかつ定食と特製ロースカツ定食が運ばれてきて、女性の方が特製ロースカツ定食を食べ始めたのには驚いた。なにしろ特製ロースカツは300グラムもあるのである。私は一度だけ注文して、以後、注文したことはない。3分の2ほどを食べたところで(満腹ではないものの)空腹感がなくなり、最初の数切れを味わったときの美味しさが失われたからである。ランチのとんかつ定食と特製ロースカツ定食の間に(「ランチ」が付かない)とんかつ定食があって(肉は200グラム)、これが一番美味しく食べられると思う。では、なんで今日はそれを注文しなかったのかというと、注文したのだが、店員さんが「ランチでなくて・・・?」と聞き返してきたので、「じゃあ、ランチのとんかつで」と言い直したのである。ダイエットのことを考えると、これでよかったのだと思う。

  食後のコーヒーは「シャノアール」で、森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』(講談社)を読みながら。第一章を読んだところで店を出る。
  ラゾーナ川崎へ買物に行く。丸善でニーモシネのノートパッド(フォルダー5枚付き)を、ロフトでほぼ日手帳カズン(4月始まり)を購入。

  相変わらずのすごい人出で、買物をすませたら長居は無用と蒲田に戻り、「緑のコーヒー豆」で一服する。
  一旦帰宅して、それからジムへ。筋トレ2セットと有酸素運動を35分。帰りがけにコンビニでガリガリ君(イチゴサワー)を買って、路上で食べる。夕方の気温14度。暖かい。


3月5日(土) 晴れ

2011-03-06 02:57:34 | Weblog

  7時、起床。散歩に出て、駅構内の売店で新聞(ジャパンタイムズ)を購入し、駅ビルのパン屋に併設されているカフェでモーニングセットを食べながら読む。自宅に戻ってからフィールドノートの更新。


おはよう

  午後から大学へ。今日は転部試験と学士入試の一日目(科目試験)。直接の担当ではないのだが、昨日が学部の成績発表(進級と卒業)だったこともあり、様子を見にいく。昼食は乗り換えの途中で丸の内オアゾの地下の「屏南」でジャジャー麺。隣の席のOL二人のおしゃべりが自然と耳に入ってしまうのだが、一人は離婚の経験者のようで、ある日の深夜、夫の浮気相手の女性から家に電話がかかってきたという話をしていた。怖い話だ。「もう結婚はいいわ。お腹いっぱいという感じ・・・」と淡々と話していた。支払いのときチラリとその女性の顔を見たが、地味な感じの女性で、男女の修羅場をくぐりぬけてきたといった雰囲気はみじんもない。人は見かけによらぬものである。


春キャベツがたっぷり

  大学には夕方までいた。とくに役割があるわけではないので、教務室の自分のデスクで本を読んでいた。これなら自宅にいても同じだったが、それは結果論で、自宅にいたら何かしら事件が起こっていたに違いない。そういうものである。現場にいることが大切なのだ。教務に就任して半年近くが経つが、学んだことの一つがこれである。


ひところに比べるとずいぶんと日が長くなった


3月4日(金) 晴れ

2011-03-05 11:52:55 | Weblog

  7時半、起床。ハッシュドビーフ、トースト、オレンジジュースの朝食。10時に家を出て、大学へ。研究室で、ゼミ論集の最後の仕上げ(私からゼミ生への一言と奥付の作成)をしてから、完成した版下(A4打ち出し348頁)を抱えて、早稲田通りと明治通りの交差点近くにある「理工社」へ持っていく。背表紙や表紙の色などをその場で相談して決める。出来上がりは一週間後。
  会議の時間が迫っていたので、タクシーを拾って大隈会館へ。12時10分から芸術学校の管理運営委員会。いつものカレーライスを食べながら。

  戸山キャンパスに戻って、1時から教務・事務連絡会。2時間ほどかかる。5時から本部のスタジオで基礎講義の収録があるので、話の構成の最終チェックと息抜きを兼ねて「フェニックス」へ。ティラミスとコーヒー。 会計のとき、マダムから「大久保先生は小山台高校の卒業でいらっしゃいますよね」と聞かれた。その通りである。たぶん私のホームページの自己紹介欄をご覧になったのであろう。私がうなづくと、「Sさんという方をご存知ですか」と聞かれた。クラスが違うので、話をしたことはないが、そういう人がいたという記憶はある。「私の小学校の同級生なんです」とマダム。えっ、ということは、私とマダムとは同年ということか(ずっとお若く見えるが)。マダムの話では、5月に小学校の同窓会の企画が進んでいて、同級生たちに連絡をとっているのだが、Sさんの連絡先がわからないのだという。それで私がSさんについて知っていたら教えてほしいということだった。私自身はSさんのことを存じ上げないけれど、Sさんのことを知っていそうな同級生にあたっておきましょうと答える。

  5時から26号館地下のスタジオで基礎講義の収録。基礎講義といっても総説の部分で、17、8分ほどのもの。基礎講義とはどういうものか、視聴の仕方、レビューシートの書き方、レポートについて説明する。パワポは使わず(ホワイトボードを使用)、一回のテイクで終らせる。
  今日の仕事はこれで終り。「maruharu」に寄って野菜サンドとコーヒー。客は私ひとりだけだったので、はるさんとあれこれおしゃべりをする。そして帰ろうとしたときにロゼと飼い主のマダムがやってきたので、もう少しおしゃべりの続きをする。

  帰路、あゆみ書房と丸善で以下の本を購入。モレスキンのA4判ハードカバーの無地ノートも購入。

  加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)
  森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』(講談社)
  鴻上尚史『孤独と不安のレッスン』(だいわ文庫)
  平松洋子『サンドウィッチは銀座で』(文藝春秋)
  クレア・キップス『ある小さなスズメの記録』(文藝春秋)

  蒲田に着いて、電車の中でずっと考えていて、ノートに書き留めておきたいこと(少々長め)があったので、「洋麺屋 五右衛門」で夕食をとることにする。アボガドと海老のジェノバ風スパゲッティ。最初、単品で頼んで、食後にコーヒーを頼んだら、レディースセット(お好みのスパゲッティ+サラダ+お好みの飲み物)で注文したことにすればお安くなりますと言われて、そうする。サラダとコーヒーが一緒に運ばれてきた。

  

  帰宅して「フェニックス」のマダムに頼まれたSさんの消息を調べる。Sさんは同級生だった銀行マンと結婚して、2003年の時点では、カナダに在住していることまでわかったが、その後がわからない。その銀行の人事課に電話しても、いまの時代、連絡先を教えてくれるとは思えない。もう少し個人的なルートで調べてみよう。


3月3日(木) 晴れ

2011-03-04 09:30:57 | Weblog

  8時、起床。ハッシュドビーフ、パン、牛乳の朝食。今日はとくに大学に出なくてはならない用事はない。ないのではあるが、午後からちょっと顔を出しておいた方がいいかなという気がする。教務主任的習性というべきか。
  11時半頃、家を出る。会議等の予定があるわけではないので、直行する必要はない。池上経由で行くことにする。「甘味あらい」に顔を出す。客は私ひとりだったので、あん豆寒を食べながら、ご主人とあれこれおしゃべりをする。最近、ご主人のブログに載った桜の枝に止ったメジロの写真が大変見事だったので、あれはどのくらいシャッターを切ったうちの一枚なのですかと尋ねたところ、30枚とのことだった。やっぱりね。それくらい撮らないとああいう写真は撮れないものである。まさにベストショットだ。写真談義から始まって、おしゃべりはご主人が「甘味あらい」を始める前の人生の物語へとつながっていった。一言でいえば、海外志向から日本への回帰の物語である。

  店を出て、あのメジロの写真が撮られた本門寺の階段の脇の河津桜を見に行く。ここだけ春爛漫である。メジロが一羽いたが、私のコンパクトカメラでは撮影は無理。

  昼食は「旬味庵 ゴンジャ」で。かねてより知人から推奨されていた和食の店である。本門寺の参道から少し住宅街に入ったところにある。外観は眠れる森の館というか、知らなければこれが和食の店だなんて気づかなかっただろう。店名の「ゴンジャ」とは、アルバニア語で「草のような小さな花」の意味。マザーテレサの本名、アグネス・ゴンジャ・ボアジュから取っている。

  昼食はランチセット一種類のみ(1200円)。小料理屋の品書きからあれこれチョイスしたような料理がテーブルいっぱいに並べられた。これに食後のフルーツとコーヒーが付く。私以外の客は全員女性で、ご近所の奥様たちと思われ、子供連れのグループもあって、井戸端会議風に賑やかである。お店の人たちも全員女性で、ちょっと場違いなところへ迷い込んだ感じがしないでもなかったが、こういう状況には馴れているといえば馴れている。

  大学に着いたのは2時頃。教務室に荷物を置き、事務所に顔を出す。やはり何かしらの用件は発生しているものである。雑用を片付けて、その後は研究室でゼミ論集の最終的な編集作業。99%は終ったと思う(たぶん)。

 

  7時半頃、大学を出る。丸の内の丸善に寄って、盛山和夫『社会学とは何か 意味世界への探究』(ミネルヴァ書房)と前田信彦『仕事と生活 労働社会の変容』(同)を購入。蒲田に着いてから「喜多方ラーメン小法師」で葱ラーメンを食べる。よく晴れた一日だったが、まだまだ寒い。熱々のラーメンが旨い。帰宅して、ゼミ論集の編集作業の最後の1%を終らせる。あとは一晩寝かせて、明日の午前中に印刷・製本屋さんにもっていく。 


3月2日(水) 曇り

2011-03-03 09:32:02 | Weblog

  8時、起床。ブログの更新をして、9時過ぎに家を出て、大学へ。朝食は抜き。
  研究室でエクステンションセンターの安田真理奈さんと夏期講座の件で相談。実は、安田さんはこれまで何度かこのフィールドノートに登場している。というのは、安田さんは昨年度まで早稲田大学交響楽団(ワセオケ)のコンサートマスターで、私は演奏会で彼女の素晴らしいヴァイオリンの演奏を聴いていたからだ。普通ならお断りしていたかもしれない公開講座の講師の依頼を引き受けることにしたのも、依頼のメールの差出人が安田さんだったからである。講座の内容は「近現代日本におけるライフストーリー」(仮題)。1回2時間の4回シリーズの講座である。日程はこれから決めるが、関心のある方は早稲田大学エクステンションセンターまでお問い合わせください(03-3205-0559)。
  朝食兼昼食は「maruharu」で。本日のサンドウィッチ(鶏肉とセロリ)と野菜たっぷりのスープ。カウンターの隅に小さなお雛様が飾られている。そうか、明日は雛祭りか。キャンパスの桜の蕾も春の訪れを感じさせる。

  2時から今年度最後の教授会。いくつか難しい議題があって、相当に長くなるだろうことを覚悟して臨んだが、思いのほかスムースに進行し、6時半には終った。最後に、3月末で定年退職を迎えられる大久保進先生(ドイツ文学)と吉田順一先生(モンゴル史)が挨拶をされた。教授会終了後、文カフェで、恒例の教員懇親会。