フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月24日(土) 晴れ

2018-11-26 13:16:08 | Weblog

8時、起床。

トースト、牛乳、紅茶の朝食。

今日は中学時代の同級生とミニ同窓会がある。「パン日和あをや」を12時に予約しておいた。12時10分前に矢向駅に降り立つ。

何気ない駅前風景のスナップだが、駅前風景は変わっていくから、あとから見返せば、「あの頃の駅前風景」として貴重な気がする。いつもそういうことを意識して写真を撮っているわけではないが、たぶん、50年ぶりに中学の同級生と会うということがそういう気持ちにさせているのだろう。

矢向駅から「パン日和あをや」までは線路沿いの道を10分ほど。

道端のスナップ写真を撮りながら歩く。

塚越の踏切を渡る。

開店直後だが、まだ暖簾が出ていない。

すでにお二人は到着していた。ヨシミさん(左)とユキさん(右)だ。「お久しぶりです」という言葉は中学卒業以来、50年ぶりの再会に使うにはいささかもの足りない。「今日までお互いよく無事で生き抜いて来たね」という(言葉にはしなかったが)、そんな気持ち。

ヨシミさんが持参された当時(中学3年生)の二人の写真(修学旅行のときに撮ったもの)。上の写真はこの写真の構図を再現して撮ったものである。たぶん道ですれ違ってもわからないと思うが、こうして見ると、「お変わりありありませんね」というのは言い過ぎだとしても、「ヨシミさん」「ユキさん」という連続性は十分に感じられる。

あれこれ注文する。

タイカレースープ。薩摩芋と鶏肉がたっぷり入っている。「美味しい!」と舌鼓を打つ二人。そうでしょう、そうでしょう。ヨシミさんは新川崎(横須賀線)、ユキさんは生麦(京浜急行)にお住まいなので、母校(御園中学校)のある蒲田ではなく、ここをミニ同窓会の場所にさせてもらったのである。

スープのお供にピタパンとクロワッサン。

お二人ともクロワッサンをお土産に買って帰った。

サーモンとアボカドとクリームチーズのサンドウィッチ。

私とユキさんはアップルタイザー、ヨシミさんはシナモンコーヒーを注文。

お互いの近況や中学卒業後の人生のアウトラインを「早送りで」で語り合う。ゼミでやっているライフストーリー・インタビューであったら、一人当たり3時間は必要だ。

ヨシミさんが持参した卒業アルバムをめくりながら同級生たちのことにも話が及ぶ。

卒業アルバムにはクラスごとの寄せ書きも載っていて、ヨシミさんは「思い出は美しい」、ユキさんは「誇れる自尊心を」と記していた。私はと言えば、「虹を見たければ嵐の中を歩こう」なんてことを書いている。ああ、恥ずかしい。当時の青春TVドラマの影響をもろにうけている。竜雷太かよ。

ベーコンとチーズのオープンサンドウィッチ。

スープをミニカップでお替りをして、残っていたピタパンを私がいただく。

デザート感覚でプランスコッペ。

〆の飲み物は私はシナモンコーヒー、ユキさんはコーヒー、ヨシミさんは紅茶(コーヒーだったかな?)。

2階を見学してもらう。「懐かしい!」と感嘆の声。

『ひよっこ』の乙女寮(向島電機)のメンバーの50年後みたいな(笑)。

セルフタイマーを使ってスリーショットを撮る。

「パン日和あをや」を出たのは3時半ごろ、開店直後からだから3時間半も滞在したことになる。

新川崎の方へ歩いて帰るヨシミさんとは店先で別れる。今日のミニ同窓会は私のブログを見てヨシミさんが私にメールをくれたのがきっかけだった。50年の時間を隔ててメールを送るというのはかなりのエネルギーが必要だったはずと思います。ありがとう。

ユキさんとは矢向駅まで一緒に歩いた。「学校の先生をされているせいかしら、大久保君の方が年上に思える」と彼女が言った。「年上の同級生」ですか(笑)。彼女とは川崎駅で「どうぞお元気で」と握手をして別れた。

蒲田に戻ってきて、「ノザワBAKE」に寄る。

床の上にストーブが置かれている。

本日のラインナップ。 

ホワイトチョコとレモンピールのビスケット(左) イチジクのスコーン(右)

ビスケット。

パンプキンパイ。

レモンのパウンドケーキ。

パンプキンパイとコーヒーを注文。私はスイーツは好きだが、あまり甘いのは苦手。でも、このパンプキンパイは上品な甘さで美味しい。

 

 アンティークなものがショウケースに並んでいる。 

ブリキで作られたコーヒー豆挽き。

こちらも同じく。

私がマスターとおしゃべりをしていることろに「phono kafe」仲間のトモミさんが顔を出した。ここはプレオープンのときに一度来て、今日で2回目だそうだ。さきほどまで川崎のラゾーナで買い物をしていたそうだ。留守番をしているご主人から連絡が入って、お子さんが熱を出したそうで、疾風のように現れて疾風の ように去って行った。

私は1時間ほど滞在して、5時半に店を出る。営業時間は6時までだが、「お菓子が売り切れるまで7時くらいま開けておこうと思います」とご主人。

では、失礼します。

夕食は鮭、サラダ、お新香(白菜)、味噌汁、ご飯。

ご飯は炊きこみご飯。

食後にミカン。

そして「ノザワBAKE」でお土産に買ってきたホワイトチョコとレモンピールのビスケットと普通のビスケットを食べる。レンジでちょっと温めて食べたが、ホワイトチョコとレモンピールのビスケットが絶品だった。

 2時、就寝。


11月23日(金) 晴れ

2018-11-25 12:43:52 | Weblog

10時、起床。祝日(勤労感謝の日)だから寝坊・・・というわけではない。今日は大学歴固有の「授業のある祝日」なのだ。国民の祝日に授業をするのは憲法違反なのではないかという声もあるが、その声が大きいものにならないのは、大学という場所は一般社会に比べて休日が多いからだろう。

(昨夜の残りの)おでん、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

12時に家を出て、大学へ。1時に卒業生のサワチさん(論系ゼミ7期生)が研究室にやってくることになっている・・・というのは私の勘違いで、12時半の約束であったことに家を出てすぐに気づく。あわてて彼女に連絡をして、待ち合わせの場所を研究室ではなく、神楽坂に変更。これなら12時45分に会えるから、遅刻の時間を30分から15分に短縮できる。いずれにしろ申し訳ない。

神楽坂駅の神楽坂口を出たところに小さなビルがあり、そこの地下1階に「フォンテーヌ」という喫茶店がある。お洒落なカフェの多い神楽坂界隈で異色の昭和レトロな喫茶店である。

今日は祝日でお洒落な店はどこも混んでいるだろうから、ランチはここで食べることにする。私は何度か来ており、彼女も一度来たことがあり、そのときはミルクセーキを飲んだそうだ。 

この店の特徴は和定食が食べられるところ。それも3種類の中から選べるのだ。

予想通り、若い客はいない(笑)。マスターがにこやかに席に案内してくださった。

私はカツオのたたき定食、サワチさんは麦とろ定食を注文。ご飯は私は中、彼女は少で。

ネギをどけてみると、けっこうなカツオの量である。

彼女は普段はあまりご飯は食べないそうなのだが(パンを食べるという意味なのか、お酒と肴だけ食べるという意味なのだろうか)、今日は麦とろに惹かれたようである。

 

先日の彼女が出演した芝居、「泡雪屋廻懇譚」の感想を改めて述べ、楽屋裏の話を聞いたりした。彼女は今年(年末に予定されている舞台も含めて)4つの芝居に出演したが、それはかなりハードなスケジュールだったろう。台詞を覚えるだけでも大変だ。さすがにエネルギーが消耗したようで、来年はしばらく休みたいそうだ。

 

食事を終えて店を出る。神楽坂は今日は歩行者天国だ。 

神楽坂ではしょっちゅう何かしらのイベントをやっているが、今日は大名行列のようなものをやっている。

彼女は奥女中とか女忍者の衣装が似合うんじゃないだろうか。

犬の散歩をしている人たちも多い。「僕とシッポと神楽坂」だ。

「トンボロ」に行ってみる。予想通り混んでいる。

お隣の旧「SKIPA」は「トンボロ別室」として週末と祝日は使われている(中で2つの店は繋がっている)。 彼女は「SKIPA」には来たことがなかったので、その雰囲気を味わってもらうべく。「トンボロ別室」の方の席に座る。

 私はアイスチャイ、彼女はホットチャイを注文。「SKIPA」といえばチャイだったが、それがしっかり継承されている。

波鈴さんが息子の勝平君を抱っこして挨拶に来てくれた。11か月だそうである。しっかりした顔はお父さん似でしょうか。

店を出るときは「トンボロ別室」の玄関から出る。これで彼女はスーパーグランスラム達成まで大井町の「ポッタリー」を残すのみとなった。

神楽坂から早稲田に移動。新しくなった戸山キャンパスの入口に立って、「こんなになったんですね!」と驚く彼女。 

とくに新記念会堂(早稲田アリーナ)の屋上庭園(本体は地下にある)を初めて見る卒業生はみんな驚く。

飛びあがって驚く人も多い。

屋上庭園の中にはまだ入れません。こっそり入る学生がいてもおかしくないと思うが、まだ目撃したことはない。

 新記念会堂の横から学生会館に行くことができるが、ビルの谷間というか、人通りが少なく、路地裏的な雰囲気が漂照っている。ここで彼女の女優スイッチが入る。

「火曜サスペンス劇場」(笑)。

新記念会堂と学生会館の裏手。

明るい場所に出る。

門扉を出ると、諏訪通り。 

馬場下の交差点から早稲田通りへ。

「あゆみブックス早稲田店」がリニューアル中であるが、リニューアル後は店名が「文禄堂早稲田店」になるそうだ。「あゆみブックス」の前身は「書肆文禄堂」であったから、経営母体は一緒のようである。

カフェめぐりの終点は「カフェゴト―」。

洋梨のタルトとタルトタタンのハーフ&ハーフ。ドリンクは二人ともシナモンミルクティー。

この後、研究室で彼女のお父様と面会する。卒業生の親御さんと会うのは卒業式とか結婚式のときくらいだが、今日はそのどちらでもなく、公的な用件のためである。今後ともよろしくお願いいたします。 

あとからサワチさんが「仕事モードの父の姿を初めて見ました。普段家でビール飲んでるときと雰囲気が違ってびっくりしました」とラインのメッセージを送ってきた。

5限・6限はゼミ。

5限は3年生のグループが映画『世界一キライなあなたに(原題:Me Befor You)』(2016年公開)を素材にして、安楽死・尊厳死の問題について発表した。

交通事故で首から下が麻痺した(回復は不可能)大富豪の青年と彼の身の周りの世話をすることになった貧しい若い娘。二人は恋に陥るが、青年は彼女と会う前から半年後に死を選ぶことに決めていた(それを幇助する公認の組織がスイスにあるのだ)。彼女は生きることの素晴らしさ楽しさを彼が知れば、死の選択を彼が撤回してくれるだろうと考え、頑張るのだが、結局、彼の考えは変わらず、むしろ彼女のことを愛しているが故に、死を選ぶことになる。彼の死後、彼女は彼からもらったお金で街を出て、新しい人生を歩み出す。

教室ではそこかしこですすり泣きが聞こえてきた。とくに私のすぐ後ろの席のHさんは、この映画を見るのはこれで三度目だそうだが、またしても号泣してしまったという。

賛否両論の結末であるが、さて、この結末(彼の選択)をどう考えますか。

 発表を終えて。

休み時間のスイーツはコンビニで調達。安くてボリュームがあるのがよいところである。 

私はチョコドーナツをチョイス。

 6限は学年に分かれてのゼミ。4年生はゼミ論の中間報告会だが、4年生のHさん(さっき号泣した人)とS君には3年生のゼミに来てもらって、ライフストーリーインタビューのケース報告をしてもらう。来週、3年生は合宿でケース報告をするので、その参考に。

8時過ぎに大学を出る。

夕食は蒲田に着いてから「マーボ屋」で。

上海焼きそばを注文。

オイスターソースを使った甘味のある旨煮風焼きそばだ。お疲れ様で食べるにはピッタリの味。

10時、帰宅。

野良猫のナツが窓から書斎に入ってきては、しばらく床暖房の効いた私の足元で寝て、再び外に出ていく。これを三度ほど繰り返した。だんだんお泊りモードに入ってきている。

2時、就寝。


11月22日(木) 曇り

2018-11-23 11:52:58 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼から大学へ。

戸山キャンパスの入口が広くなった。以前は左側に立っていた警手さんの詰所が撤去されて、新記念会堂(早稲田アリーナ)に附属するような形で右側に建てられた。

「戸山キャンパス」といういい方は以前からしていたが(もっと前、一文・二文時代は「文学部キャンパス」だった)、今回、入口に明示された。

まだ完全オープンではないが、キャンパス内の人の動線はどのようなものになるだろう。

効率優先で最短距離で人が移動する時代に、はたしてこのジグザグの遊歩道はどのくらい利用されるだろうか。

3限は大学院の演習。

演習を終えて、「メルシー」に昼食をとりに出かける。

炒飯を注文。

独特の固さのある炒飯。炊いてから、一度、冷や飯にしてから、炒めるのだろうか。このまま食べても美味しいが、スープをかけて食べるのもいける。

食後のコーヒーはミルクホールでテイクアウトして、研究室で紙コップから陶製のカップに移して飲む。これは松本の「chiiann」で購入したものだ。

6限は講義「ライフストーリーの社会学」。

6時40分に大学を出て、帰宅したのは8時。よくあることだが、京浜東北線が遅延したのだ。

夕食はおでん。夫婦2人分としては多すぎると思うが、妻のおでんイメージは子供たちがいたときと同じである。ちなみに私ははんぺんは食べないので、これは全部妻の分。

関西の方ではおでんはご飯のおかずではなく、おでんだけで食べると聞いた。だからわれわれがおでんをおかずにご飯を食べるのを奇異な目で見る。それは彼らがタコ焼きをおかずにご飯を食べるのをわれわれが奇異な目でみるのと同じことだろう。

永井荷風の中編小説『ひかげの花』を戸山図書館で借りた『日本の文学』(中央公論社)で読む。『世界の名著』『日本の名著』と同じ版型・同じフォントである。老眼鏡+ハズキルーペのお世話になる。

私娼とその紐の男が主人公の小説。インモラルな内容ということで若い頃は遠ざけていたが、今読めば味わい深い。

解説で武田泰淳が書いている。「永井荷風は、愛すべき日本の女を発見しつづけた。一人や二人ではなくて、彼の死に至るまで、無数に発見しつづけた。(中略)結婚によって安定できなかかった女。家庭によって守られなかった女。主婦としての地位を確立できなかった女。一人の男の愛情だけにつきあっていられなかった女。世のいわゆる「倫理」を無視しているような女。安全な社会的な立場をきずくことに失敗した女。たちどまっていられないで流れていくことを喜んだ女。男をないがしろにする女。男からないがしろにされる女。要するに「変化」なるものをマトモに受けてしまった女性群が、息つくひまもないほど、連続して色あざやかに描き出される」(19巻、504頁)。

『ひかげの花』を読んでいたら、背後の窓の外でナツの声がする。

窓を開けるとすぐに入ってきた。

一夜を家の中で過ごそうというわけではない。それはもう少し寒くなってからだ。エサをやると、それを食べて、再び外に出て行った。

2時半、就寝。


11月21日(水) 曇り一時小雨

2018-11-22 18:44:27 | Weblog

8時、起床。

サラダと紅茶のみの朝食。

時間がなかったのと、昨日の夕食(餃子)が食べ過ぎたこともあり、トーストと牛乳は省略。

9時半に家を出る。

10時半から大学院の社会学コースの教室会議。

会議を終えて、昼食はミルクホールで購入したパン3個とコーヒー。

カレーパン(手前)、あんドーナツ(奥)、明太子入りマヨネーズパン。我ながら絶妙な組み合わせだ。

コーヒーはミルクホールで買ったときは紙コップに入っていたのを研究室に戻ってきて自前のコーヒーカップ(松本の「ガルガ」で買ったもの)に移し替えた。持ち手のある陶器のカップの方がよい。

2時から教授会。5時に終わる。

今日は6限(6時15分から7時45分まで)にオムニバス講義「現代人間郎系総合講座2」が入っている。「ブログ生活論」というタイトルで話をする。メディアとしてのブログ論ではなく、ブログを書くことを習慣としている生活についての一種のライフスタイル論である。

講義の後、戸山図書館にちょっと寄ってから、8時過ぎに大学を出る。

夕食は神楽坂で途中下車して、「トンボロ」で食べることにする。

他に客はいなかったので、夜の「トンボロ」のマスターの波鈴(ハレイ)さんと先日の『僕とシッポと神楽坂』で「トンボロ」が出てきましたねという話をする。

やはりテレビの効果は絶大で、先週末は嵐のファンと思しき女性たちがどっと押し寄せたそうである。

広末涼子さんが座った場所に座ろうかとも思ったが、そこまでミーハーではないので、やめておく。

タラコのパスタを注文。

食後にコーヒー(Aブレンド)とあんぱん。

カップは広末さんが飲んでいたものと同じものをリクエスト。

ただし、同じカップは3つあるので、私のカップが広末さんが飲んだものか、相手の男優が飲んだものか、撮影時には使われなかったものかはわからない。確率は3分の1である。彼女が使ったものだろう信じて、飲む。

ちなみに波鈴さんは36歳で、広末涼子はちょっと年上のあこがれの女性であった。ドラマの撮影のとき、間近で見て、休憩時にお子さんを抱っこしてもらったそうだが、とても綺麗で、そして気品のある方だったそうだ。サインとか、写真とか、握手とか、とてもそういう下世話なことを言い出せないオーラが出ていたという。

あんぱんはコーヒーに合う。

かつて「SKIPA」で出されたものと同じものを(波鈴さんが兄の宙太さんからレシピを教えてもらって)メニューに新しく加えたそうだ。さっそく食べてみる。うん、美味しい焼きプリンである。

1時間ほど滞在した。

僕とシッポと神楽坂・・・である。

10時半、帰宅。

明日の講義で使う資料をコースナビにアップしてから、風呂に入る。

2時、就寝。


11月20日(火) 曇りときどき晴れ

2018-11-22 11:56:52 | Weblog

 

8時半、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼前に家を出て、

大学へ。蒲田も早稲田も同じ11月の空の下だが、時間の経過のせいか、場所の違いのせいか、早稲田の空の方が晴れ間が多い。

3限は院生の研究指導(Cさんの修論)。

短い空き時間に昼食。蒲田駅の弁当屋で購入したそぼろ弁当。挽肉、卵、鮭の三色。

3時からOさんのゼミ論指導。

「吉原殿中」というお菓子を差し入れていただく。形も触感も味も「五家宝(ごかぼう)」に似ているが、説明書きによると、「五家宝」は熊谷(埼玉)のお菓子で、「吉原殿中」は水戸(茨城)のお菓子。「吉原殿中」の方が一回り大きいそうである。どちらが本家であるかは論争のあることろだろう。なお、「吉原」とは江戸の郭とは無関係で、水戸の吉原という奥女中が考案したものという説がある。

五家宝は子どものころからよく食べた。懐かしいお菓子の一つである。

4時からKさんのゼミ論指導。

引き続いて5時からN君のゼミ指導の予定であったが、「いけなくなりました」と連絡があり、一週間先になる。

5時半に大学を出る。時間が出来たので、東京駅の「丸善」によって来年のカレンダーを見る。悩ましいのは、手帳では月曜始まりのものを使っているが、カレンダーは昔ながらの日曜始まりが主流であることだ。これでときどき勘違いをしてしまうことがある。来年はカレンダーも月曜始まりのものにしようかとも考えたが、品数が少ない。気に入ったデザインのものがない。六曜の表記がないとか、いろいろ問題がある。さて、どうしよう。とりあえずステッカータイプのカレンダーだけ購入し(これは日曜始まりしかない)、居間の壁に掛けるカレンダーはもう少し考えてから買うことにする。

これはノートパソコンに貼って使っている。

「丸善」を出て、東京駅(丸の内北口)へ。

7時半、帰宅。

夕食は豚肉とアスパラと蓮根と椎茸と・・・のオイスターソース炒め。これには何か名前がある料理なのと妻に聞いたら、とくにない、あるものを適当にオイスターソースで炒めたものだからという。そ、そうか。「名もなき花」ならむ「名もなき料理」ね。オイスターソースってすごいな。

「名もなき料理」とガンモドキの煮物、サラダ、めかぶ、味噌汁、ご飯。

 デザートは洋ナシ。

帰りがけに「有隣堂」で購入した『NHK俳句』12月号。

「巻頭名句」(片山由美子選)より。

 教会と枯木ペン画のごときかな 森田峠

 囲みたる焚火の主を誰も知らず 大類つとむ

 冬の水一枝の影も欺かず 中村草田男

 冬の浪炎の如く立ち上がり 上野泰

 スリッパの見事な数の忘年会 右城墓石

 また一つ風の中より除夜の鐘 岸本尚毅

 2時、就寝。