フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月19日(月) 曇り

2018-11-21 14:00:01 | Weblog

7時半、起床。

朝飯前に一仕事終える。もしかしたら今日は一日、これにかかりきりなるかもしれないと思っていたのだが、案ずるより産むがやすしで、ホッとする。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

午後、昼食をとりがてら散歩に出る。今日も冬曇りの一日だが、風はなく、それほど寒くもない。

「テラス・ドルチェ」で食べることにする。

アラビアータを注文。カップスープとミニサラダが付いて来る。

アラビアータとナポリタンは見た目が似ているが、アラビアータの方はピリ辛である。

サイホンで淹れたコーヒーがついて980円なり。

木曜日の大学院の演習でYさんが報告する予定の資料に目を通しておく。

川本三郎「モダン都市東京と私娼―永井荷風の作品を中心に」。

私は永井荷風の小説の熱心な読者ではないが、彼の日記(断腸亭日乗)には大いに関心をもっている。出版されている日本の作家の日記では、荷風のものと高見順のものが双璧である。2人とも書いているときから刊行されることを意識して日記を書いていた。読者を想定した日記であり、その意味では、ブログに通じるものがある。

資料に目を通し終えて、店を出る。サンカマタ商店街の「ちよだ鮨」は、先日見たときは、閉店するのかと思ったが、看板を含めてリニューアルしているようである。

資料の中で言及されていた荷風の作品で参照したいものがあって、駅ビル東館の「くまざわ書店」に行ってみる。

お目当てのものはなかったが、代わりに、加藤郁乎編『荷風俳句集』(岩波文庫)を見つけて購入。ちょうど今頃の時期で荷風らしい句を二三選んでみる。

 下駄買うて箪笥の上や年の暮

 雪になる小降りの雨や暮の鐘

 用もなく銭もなき身の師走かな

先ほどの資料の中で川本は荷風の日記の中に登場する娼婦たちが公娼から私娼に代わって行く過程をモダン都市東京の形成と関連させて論じていたれども、たしかにそれはそうだろうと思う一方で、荷風の懐具合がしだいに貧しくなっていくこととも関連しているのではないかと、私は考えた。

家路を辿る。

書庫で荷風の作品を捜しているときに、西崎憲編訳『短編小説日和―英国異色作家傑作選』(ちくま文庫)をつい手に取ってしまい、「短編だから時間はとらないだろう」と言い訳をしながら、しばし読み耽る。こういうときの読書が面白いのは誰もが経験的に知っていることである。

最近の文庫本は字が大きくなってきているけれども、昔の文庫本(とくに新潮文庫)は本当に字が小さくて、裸眼ではつらい。老眼鏡(くっきり)+ハズキルーペ(大きく)の併用で対応するしかない。

今夜は娘が仕事終わりに顔を出した。娘のリクエストで夕食は餃子である。

餃子の美味しさのポイントは、皮の焼き加減と中身のジューシーさであると思うが、餃子の大きさ(皮と中身の比率)も重要である。大きすぎても小さすぎてもいけない(大きすぎる方が罪が重い)。その点、食べなれていることもあるだろうが、我が家の餃子はこのバランスがいい。二口で食べられる大きさということだろうか。三口では大きすぎるし、一口では小さすぎる。

3人で2皿(40個ほど)を食べた。

デザートは杏仁豆腐。

12月22日(金)から24日(日)の3日間、吉祥寺の「櫂スタジオ」で、娘が主宰をしている劇団「獣の仕業」の公演(第13回)がある。

タイトルは「THE BEAST」

 (チラシから引用)十周年、「獣」の名の付く作品です。これまでの公演でマイナーチェンジを重ねながら積み上げてきた歴代の演劇言語を総動員しました。そして作品のテーマはずばり「演劇」です。個人的に節目であるからなのか、近頃、「演劇が終わる日」ということについてよく考えます。どんなに身を捧げようと、演劇はいつか終わります。「私」が演劇ができなくなる日、「私」が演劇を見られなくなる日、もしくは演劇そのものが消えてなくなる日・・・・。それは一体どんな日なのでしょう。まったく想像もつきません。しかしくっきりとしていることが一つ。「その日」は必ずやってきます。 

 いつか来るその日よりも早く「演劇のための作品」を作りたいと思いました。今から千年後の、演劇が終わろうとしている世界を舞台にした「THE BEAST」。私自身も皆様と一緒に、見届けたいと思っています。(代表 立夏)

 「THE BEAST」はこんなストーリー(チラシから)

かつて地球に多く生息していた“エンゲキジン”という動物が滅びようとしていた。あるものは子供ができたため、あるものは演劇で食っていけず、あるものは・・・・そして千年後。とうとう地球上のエンゲキジンはある男ひとりになってしまった。男はかつて十年続いたある劇団のメンバーだったが、昔の仲間との思い出を忘れることができずに、滅んだ仲間を泥で作り稽古を繰り返していた。そんな彼の元にひとりの女がやってくる。女は言う。「私の名はシュジンコウ。月からやってきた“カンキャク”最後の生き残りです」 千年の時を越え、エンゲキジンとカンキャクが出会う。そして再び演劇が始まる――

現在あるいはかつて演劇に身を捧げたすべての演劇人へ、そして演劇を愛するすべての観客へ贈る獣の仕業流、全身全霊“演劇賛歌”

 吉祥寺櫂スタジオ(吉祥寺駅から徒歩12分)

12月22日(金) 15:00 19:00

12月23日(土) 14:00 19:00

12月24日(日) 14:00 18:00

 上演時間は80分から85分

料金 2000円(前売・当日ともに)

予約は→こちらへ


11月18日(日) 曇り (後半)

2018-11-21 00:05:14 | Weblog

(承前)

はとバス吟行の次のスポットは皇居(東御苑)である。

中に入ったことは数えるほどしかないが、皇居周辺にはよく行く。たとえば竹橋の東京国立近代美術館の4階の休憩室「明るい部屋」からは東御苑が目の前に見える。(下の写真は別の日に撮ったもの) 

今日は北桔橋門(きたはねばしもん)から東御苑の中に入る。門の前で手荷物チェックがある。

入口で入園票なるものを渡される(入場は無料)。出した数と回収した数が一致しないとまずいのであろう。

天守閣は現存していないが、天守閣跡の石垣はさすがに立派である。

 

ダンディーな渺さんと明るい美人の月白さん。他のお2人が写真制限があるので、どうしてもお2人の写真が多くなる(笑)。

天守閣跡の下にみんな集まっている。

この後、集合写真を撮った。

ガイドさんのオレンジ色の旗は遠くからでも目に付く。私のように写真を撮っていてみんなから離れてしまいがちになる者にはありがたい。 

東御苑は広い。ゆっくり散策すれば1時間はかかるだろう。広い空に東京駅丸の内周辺の近代的なビル群とのコントラストも面白い。

「忠臣蔵」で有名な松の廊下跡を見に行く。もっとも廊下の跡が残っているわけではなく、「このあたりにありました」というだけだなのだが。

 群生したツワブキの間から「殿中でござる!」「殿中でござる!」のざわめきが聞こえてくるような・・・。

本丸跡地。浅草寺仲見世通りの人混みも活気があっていいけれど、そのあとにこういう場所にくるとホッとしますね。

大手門の方へ向かう。

百人番所。

「くせ者だ。出合え!」の声と共に警備の者たちが一斉に飛び出してきそうなムードが漂っている。

大手門から外に出る。

こんなルートをたどったことになる。歩いていないエリアもあるから、またの機会に来て見たい。

たまには違う組み合わせで(笑)。

さて、バスに乗って、次なるスポットへ向かいましょう。

バスは旧赤坂離宮(迎賓館)の前を通って神宮外苑へ。

絵画館前の銀杏並木を散策する。ここも人気のスポットである。私は来るのは初めて。

やっぱり人が多い。都心は、紅葉よりも黄葉の美しい場所が多い。それは銀杏が都の樹木でたくさん植えられているからである。

正面に見えるのが絵画館。正式名称は聖徳記念絵画館。明治天皇の生涯を描いた絵画が多数展示されている。

黄葉のピークはもう少し先だろうか。

だいぶ暗くなってきたのでフラッシュを焚いて撮影。

バスに乗り込む前にお世話になったガイドさんと記念撮影。ありがとうございました。 

一人一句を投句。句はAとB、二つのグループにランダムに分けれれて、Aの句とBの句のペアを作って、読みあげられ、どちらがよい句かを挙手で決める。時間があるときはこれを最後まで繰り返し、勝ち残った一句を決めるのだが、今日は一回戦のみ。わがいろは句会の渺さん、月白さん、明子さんは勝ったが、私は負けてしまった。4戦全勝を逃して面目ありません。

東京タワーの真下を通過。

 老いたりといえどタワーの冬構え たかじ

東京スカイツリーにはない風格のようなものが東京タワーにはある。この句だったらよかったかもしれない。

この後、バスはレインボーブリッジを渡って、東京の湾岸の夜景を満喫した。

 

はとバス吟行の終点は東京駅丸の内中央口付近。渺さん、月白さん、明子さんは二次会へ。私は今夜中にどうしてもやり終えないとならない課題があるので、ここで失礼する。12月16日のいろは句会でまたお会いしましょう(なので「よいお年を」のご挨拶はしなかった)。

駅に向かって歩いていると、向こうから卒業生のキョウコさん(論系ゼミ1期生)とばったり出くわす。彼女はご主人と一緒だった。いましがた彼女の実家の鹿児島から戻ってきたところだという。この広い東京で何たる偶然か。

6時半、帰宅。

夕食は秋刀魚の干物、ガンモドキとワカメの煮物、サラダ、お新香(柚子大根)、味噌汁、ごはん。

デザートは洋梨。

深夜、課題を終える。

2時、就寝。


11月18日(日)曇り (前半)

2018-11-20 11:55:17 | Weblog

7時半、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日は「いろは句会」の主宰である紀本直美さんの俳句&エッセー『八月の終電』(創風社出版)の刊行を記念しての「はとバス吟行」の日だ。

11時に家を出る。

東京駅八重洲南口から徒歩5分ほどの鍛冶橋駐車場に集合。参加者は37名で、紀本さんが同人として所属する俳句雑誌『船団』、銀座句会、鎌倉句会、八王子句会、音羽句会のメンバーやそのお知り合い。わがいろは句会からも4名(明子さん、渺さん、月白さん、私)が参加。

12時、出発。

紀本さんからの挨拶。(彼女は明瞭な写真はNGなので逆光でちょうどよい)

明子さんからいただいた柿の葉寿司をさっそく食べる。 

バスを降りて散策(吟行)するポイントは3地点が予定されている。最初のポイントは浅草。

浅草は私の父が生まれ育った町で、小学生の頃に何度か連れてこられた。

「舟和」の芋羊羹は父がよく買ってきた。

浅草寺の雷門の前の人の多さにびっくり。東京でも有数の観光スポットとなっている。

雷門を内側から風景。

仲見世通り。この人の多さは、原宿の竹下通り、鎌倉の小町通りを思わせる。

仲見世の裏手の道を進む。

似顔絵の店。待ち時間は10分とある。

『浅草今半』(『人形町今半』とは別経営である)。時間があればここで昼食をとりたいところだが・・・。

本蔵門前で。いまから1時間の自由散策。

渺さん、月白さん。お二人はご夫婦です。

明子さんと私。明子さんはいまは京都にお住まいだが、以前は両国橋の近くに住んでおられ、浅草は近所といえる場所であった。今日は午前中に京橋の国立映画アーカイブで一仕事をされてからの参加である。

紀本さんを囲んで。

本堂にお参りに行きましょう。 

 

先ずはお水舎で身を清めて。

この龍神象は高村光雲作。

本堂でお参りと済ませる。

それにしてもすごい人出だが、大晦日はこんなものではすまないのだろうな。

線香を供えて、煙を全身に浴びる。

明子さんはお御籤を引いた。数年前に引いたときはよい内容ではなかったそうで、そのリベンジだそうである。結果は「末吉」。「末吉」は悪くない。「大吉」「中吉」「小吉」は吉の大きさを意味するが、「末吉」は時間的な概念で、「これから先よくなっていく」という意味である。

一行は思い思いの場所に散って行った。後から聞いたところではお酒の飲める店に行った方々が多かったそうだ。

私と明子さんは混雑する仲見世通りを離れて、伝法院通りへ。 

ここは人力車もOKである。

グーグルマップでカフェ「アンジェラス」を調べたら徒歩1分の場所にあった。

ここは子どもの頃に父と来たことがある。父はよくこの店の名前にもなっているアンジェラスというケーキが好きで、家族への土産に買って来てくれたものである。

店内にあった昔の「アンジェラス」の写真。そうそう、私の記憶にある「アンジェラス」だ。

アンジェラスのチョコレートとホワイトを注文し、私はクリームソーダ、明子さんはコーヒー。クリームソーダにケーキなんて組み合わせは普通はありえないが、郷愁に負けてしまった。

アンジェラスは小さめのロールケーキをチョコでしっかりコーティングしたもの。久しぶりで食べた。前に食べたのがいつだったかが思い出せないくらい久しぶりだ。ハーフ&ハーフで。

そろそろ集合の時間です。

浅草寺の境内の一角には冬桜がつつましく咲いていた。

ここで、一句。・・・う~ん、浮かばない。

さて、次なるスポットに参りましょう。

(続く)


11月17日(土) 曇り

2018-11-19 12:25:07 | Weblog

7時15分、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日Mさんからいただいた「日本橋屋」の「ふくさ」というお菓子を食べる。なるほど袱紗の形に似ている(春巻に似ていなくもない)。

昼食は焼きそば。

3時のお茶の時間。妻と「ノザワBAKE」に行く。

おっ、三種のキノコのキッシュが50円値下げされて(700円→650円)、他のケーキと同じになった。

キャロットケーキとヴィクトリア・スポンジケーキを注文し、それぞれを半分に切って出してもらう(自分でフォークで切るときれいに切れないので)。 

キャロットケーキとヴィクトリア・スポンジケーキのハーフ&ハーフ(650円)。コーヒーは100円引きの220円。今日は豆が切れてしまい、私の飲んでいるのが本日の最後のコーヒーとのこと。

私が大学院生の頃、近所のお子さんの家庭教師をしていたがのだが、そのときのお母様がお店にやってきて、ケーキを買われていった。今日始めて来られたのだそうである。

床にストーブが出ていた。昼間は暖かくても、夜が冷えるのだそである。営業時間は午後6時までだが、ケーキを売り切りたいので、7時まで明けていることもあるそうである。でも、今日はキャロットケーキが1つ残っているだけ(キッシュとビスケットはまだ若干残っている)ですから、延長にはならないですね。むしろ閉店時間まであと2時間のあるのにコーヒーもなくってしまって大丈夫なのかしら(笑)。

一日二作るケーキの数や種類、価格のことなど、まだまだ試行錯誤が続くかもしれませんが、頑張って下さいね。

6時を回った頃、妻と「まやんち」の内覧会に行く。新装(リフォーム)オープンは11月23日(金)だが、今日は中を見学できるというので、行ってみることにした。駅前(東口)は早くもクリスマス(年末年始)モードである。 

「まやんち」はマンションの一室。新装開店は11月23日(金)という貼紙が入口にしてある。

 引き戸を開けて入ると、そこは順番を待つためのベンチが置かれているスペースだが、以前よりも狭くなり、その分、厨房が広くなった(厨房も見学させてもらったが写真はNG)。、

テーブルスペースは以前より3分の2くらいになった。店主まゆみさんのご主人の設計事務所が併設されたためである。写真はNGだが、設計事務所の中も見させていただいて、ご主人とお話をさせていただいた。事務所は書斎と似たところがあるので、いろいろと参考になる話がうかがえた。

ブログ仲間のkimimatsuさんがいらしていて、「大久保先生でいらっしゃいますか」と挨拶をされる。リアル空間では初めてお会いした。このところ筋トレに集中されていてブログの更新は止まっているが、近々、特別号(月に一度何でも好きなものを好きなだけ食べることを自分に許す日があって、その日のことを書いた記事)をアップされるおつもりとのこと。楽しみにしています。

kimimatsuさんのブログ「悪あがき女製作所」は→こちら

狭くなった分、より「隠れ家」的雰囲気になったように思う。席が減ったことで、予約も大変になりそうである。すでに12月の営業日の開店時(11:00~12:00)の予約は満席だそうである。来年の話をすると鬼が笑うそうだが、来シーズンのピーチメルバの予約がスムーズにいくかどうか気がかりである。

新しい予約システムいついての説明書が貼られていた。アフタヌーンティーは110分、それ以外のお茶とお菓子の場合は80分と滞在時間の上限が設定されたようである。それがいいと思います。

また、3名以上(複数のテーブルを使用)の場合は午後の予約も受け付けるそうにしたそうである。

12月22日(土)はクリスマスケーキケーキとお茶のみのメニューだそうで、午後の時間も予約できるとのことなので、予約させていただいた。子どもたちが家にいたころは、ホールで購入して家で食べていたが、いまは妻と2人暮らしなので、お店で食べるのが習慣になった。

「まやんち」を出て、そのまま「マーボ屋」に夕食を食べに行く。あらかじめテーブルが空いていることを確認して出向いたが、空きテーブルは1卓だけだった。やはり土曜の夜は混んでいる。


 野菜サラダ。

海老のサクサクフリッター(ハーフサイズで)。

酢豚(黒酢)。

牡蠣のトウチ炒め。牡蠣がだんだん大きくなってきている。

帰宅してから『忘却のサチコ』をサチコ(妻)と観る。今回は大人のナポリタンだった(渋谷{泥人形」)。

2時45分、就寝。


11月16日(金) 晴れ

2018-11-18 10:55:03 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼から大学へ。

12時半からKさんのゼミ論指導。

ゼミ論指導を終えるころ、卒業生のMさん(一文)が研究室にやってくる。私は昼食がまだだったので、「西北の風」へ行く。

薄曇りの東京の空。今日はそんなに寒くはない。

私はカレーライスとアイスティーを注文。Mさんはケーキとアイスティー。

私も食後に本日のデザート(フルーツのパウンドケーキ)も注文。

フロアーの中央で何かの同窓会のような集まりをやっていて、数十人の老人たちが、ひとりひとりが立ちあがって自己紹介をしていた。声の大きな人もいれば、小さな人もいる。彼らが去った後は、フロアーはがらんとして、静けさが訪れた。

Mさんは作家志望だとずっと思っていた。だから彼女が書くものについて、私はあれこれ感想を述べてきた。しかし、実は、彼女が一番なりたかったのは女優であることを今日初めて知った。「先生のご存知の私は私のごく一部です」と彼女は言った。まぁ、そうでしょうね。そしてそれはたぶんお互い様なわけで(笑)。

5限・6限はゼミ。

5限は3年生のグループが映画『永い言い訳』(2016年)を資料にして、「夫婦関係と子供の有無」というタイトルで発表をした。

作家の衣笠幸夫と妻夏子の関係は冷え切っていた。二人の間に子どもはいなかった。トラック運転手の大宮陽一は家族思いでははあるが、子どものことは妻に任せきりだった。あらかじめ空虚だった男と突然空虚が生じてしまった男。そんな状態で出逢った2人。作家はトラック運転手の子どもの世話を申し出る。バス事故で妻を失った2人の男を本木雅弘と竹原ピストルが好演していた。

サポートギャップ仮説とは結婚満足度の夫婦差(夫>妻)を夫婦が相手から受けているサポートの量のギャップから説明しようとするものである。これについてはいろいろ議論のあるところだろう。

発表を終えて。 

休み時間のスイーツ。

6限は学年で別れて。私はまず4年の方に出てゼミ論の書式について説明してから、3年の方に出て文献講読のスケジュールを決めた。

時間を30分ほど延長して8時15分に終了。

夕食は帰宅の途中で「屏南」で。

 

ここで食べるのはたいてこれ。刀削担担麺。

 10時、帰宅。

1時半、就寝。